シンガポールとの業務往来を開始、申請受付もスタート

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 入国管理局は、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大抑制ために途絶えていたマレーシア・シンガポール間の通勤、業務・公用を目的とした往来を10日より開始すると発表。同日より渡航申請を受け付けると発表した。

 通勤者を対象とした「定期通勤申し合わせ」(PCA)および業務渡航・公務出張者を対象とした「相互グリーン・レーン」(RGL)の下で、シンガポール人およびシンガポールでの長期滞在ビザを所有した外国人の短期滞在を許可する。 渡航希望者はウェブサイト(http://www.mtp.imi.gov.my)で「マイトラベルパス(MTP)」を申請しなくてはならない。また新型コロナウイルスに関する移動情報アプリ「マイセジャテラ(MySejahtera)」をスマートフォンにダウンロードし、使用することが義務付けられる他、出張者や訪問者を受け入れるマレーシア企業の雇用主もMTPの申請が必要となる。
入国管理局は、マレーシアを訪れる全ての外国人とマレーシア人に対して、政府および関連機関が出す最新の発表や政策に従うなくてはならないとし、最新情報に注意するよう言及。標準的運用手順(SOP)に遵守しない場合は厳しい処罰を下すと注意を喚起した。
詳細は入国管理局の公式ウェブサイト(www.imi.gov.my)もしくはシンガポール入国管理局 (https://safetravel.ica.gov.sg)で公開している。

新型コロナ感染者は新たに25人、うち10人がペルリスで感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は7日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から25人増えて9,063人になったと発表した。
新規感染者のうち9人が海外で感染した帰国者。残り16人はペルリス(10人)、ペラ(2人)とクアラルンプール(KL)、ペナン、ジョホール、ケダ(それぞれ1人)で感染した。新たに15人が退院し回復者数は8,728人に増加した。死者数は8日連続ゼロで、125人を維持した。
保健省のノール・ヒシャム事務次官によるとケダ州のシバガンガイ・クラスタ(インドのシバガンガイからの帰国者が関連)は、国内の他のクラスタと比べ急速に拡大しており、エジプトやパキスタン由来の、他の人への感染力が極めて強い「スーパースプレッダー」の可能性がある。同クラスタ内ではこれまで2,351人が検査を受け、うち30人が陽性、1,617人が陰性と診断された。704人は結果待ち。保健省は接触者の検査および追跡を続けているという。

マリンドエア、KLーシンガポール間を19日に再開

【クアラルンプール】 ハイブリッド航空会社のマリンド・エアは、19日からクアラルンプール国際空港(KLIA)ーチャンギ国際空港間の運航を再開すると発表した。
5日に発表した声明の中で、ムスハフィズ・ムスタファ・バクリ最高経営責任者(CEO)は、クアラルンプール(KL)ーシンガポール間のフライトの再開を決めた理由として、マレーシアとシンガポール両政府が、業務・公用を目的とした往来について早ければ8月17日に再開することで合意したことを挙げ、顧客の需要に応えると共に経済成長を促進することを目的としていると説明した。
1日1便の運航で、KLIA発が10時25分、チャンギ国際空港着が11時30分。チャンギ国際空港発が12時20分、KLIA着が13時25分。KLIA発の片道運賃は、エコノミークラスが159リンギ、ビジネスクラスが599リンギから。チャンギ国際空港発の片道運賃は、エコノミークラスが79シンガポール・ドル、ビジネスクラスが209シンガポール・ドルとなる。

新型コロナ感染者は新たに15人、うち10人が国内感染者

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は6日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から15人増えて9,038人になったと発表した。

新規感染者のうち5人が海外で感染した帰国者。残り10人が国内感染者で、うち8人がマレーシア人だった。新たに11人が退院し回復者数は8,713人に増加した。死者数は7日連続ゼロで、125人を維持した。

マレーシアーシンガポール間の国境再開について保健省のノール・ヒシャム事務次官は5日、実施前に標準的運用手順(SOP)を合理化する必要があると主張した。人口1,000人当たりの陽性率についてマレーシアの0.91%に対し、シンガポールは8.20%に上るとした上で、感染が拡大した場合の対処法について両国で話し合うべきとの見解を示した。またマレーシアへの入国に際しては、すべての人が対象にならないと言明。おそらくシンガポール人およびシンガポールに6カ月以上滞在している外国人が該当すると述べた。

ノール事務次官によるとマレーシア政府は、ブルネイ、オーストラリア、ニュージーランドとの国境再開に向け協議を進めているという。

マスク着用義務の適用範囲、具体的に14の場所を特定

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 8月1日から公共の場でのマスク着用が義務づけられたことに関連し、国家安全評議会(NSC)は5日、対象となる14の場所について具体的に明らかにした。

マスク着用義務づけの対象となるのは、▽モスクと礼拝堂▽非イスラム宗教施設▽社会的イベント(結婚式など)▽公共交通機関▽動物園▽スクールバス▽スポーツとレクリエーションエリア(参加者以外)▽クリニックと病院▽公共市場および農産品市場▽映画館とライブエンターテイメント会場▽店舗(商店、飲食店、ランドリー、ショッピングセンター、自動車修理工場、給油所など)▽美容院、理髪店▽スパ、ウェルネスセンター、ビューティセンター▽家族向けの娯楽センター——の14カ所。なお「社会的イベント」については細かい規定はない。違反者には罰金1,000リンギが科される。

自家用車内での非着用でも罰金を科されるケースが散発し、マスク着用義務の適用範囲に関して国民から定義が曖昧との指摘があがっていた。

使い捨てマスクの上限価格については、8月15日より1枚1.50リンギから1.20リンギに引き下げることになっているが、マスク義務化に伴い低所得者に配慮してさらに引き下げるべきとの声が上がっている。アレクサンダー・ナンタ・リンギ国内取引消費者行政相は「供給状況しだいでさらに引き下げられることになる」としている。

新型コロナ感染者は新たに21人、うち6人が国内で感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は5日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から21人増えて9,023人になったと発表した。

新規感染者のうち15人が海外で感染した帰国者。残り6人が国内感染者で、うち3人がケダ州のシバガンガイ・クラスタ(インドのシバガンガイからの帰国者が関連)に関連していた。新たに18人が退院し回復者数は8,702人に増加した。死者数は6日連続ゼロで、125人を維持した。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は国境閉鎖を解除した場合、感染の第3波が「必然的」に発生すると指摘。第3波を抑え込むには、国間の協議の上で国境を開放し、国民が標準運用手順(SOP)を引き続き遵守することが重要だと強調した。

ノール事務次官によると感染第1波は、1月24日から2月に掛けて中国の武漢からの観光客により発生した。封じ込めに成功し1週間以上新規感染者がゼロだったが、2月23日の東京からの入国者(23人目の感染者)から第2波が発生し、その後主にマレーシア人と永住者による各国からの帰国により国内感染が拡大した。第2波の感染源は、武漢以外からのものが大半だという。

アプリによる出入りチェック、すべての事業所で義務づけ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は3日、新型コロナウイルス「Covid-19」に関する移動情報アプリ「マイセジャテラ(MySejahtera)」について、すべての事業所で出入りの際に使用することを義務づけると発表した。近く司法長官会議により官報に掲載される。
サブリ上級相は、セランゴール州が独自に配布している「SELangkah」など他の類似アプリを併用するのは構わないが、「MySejahtera」の使用については義務づけるとした。一部の施設で類似アプリのみを使っているケースが散見され、利用上の混乱を招いているためだという。なおネット環境の悪い遠隔地などについては、引き続き訪問者の氏名、連絡先を記入させるマニュアル方式も認める。
「MySejahtera」は国家安全評議会(NSC)や保健省(MOH)などが共同開発したスマートフォン用アプリで、ユーザーは、▽自身の健康状態の管理▽スクリーニング検査や治療を受けられる最寄りの病院や診療所の検索▽ホットスポットを追跡ーーなどが行え、マレーシアや東南アジア諸国連合(ASEAN)を含む海外における「Covid-19」の最新情報を確認できる。
政府は新規感染者が増加傾向にあることから標準的運用手順(SOP)違反の取り締りを強化しており、ペラ州シティアワンでは酒場が摘発され、店員や顧客など53人が罰金を科された。

新型コロナ感染者は新たに1人、ペルリス州で感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は4日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から1人増えて9,002人になったと発表した。新規感染者はペルリス州で感染した。
また新たに16人が退院し回復者数は8,684人に増加した。死者数は5日連続ゼロで、125人を維持した。
保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、インドのシバガンガイからの帰国者に関連したクラスタ(シバガンガイ・クラスタ)における累計感染者数は、3日時点で21人に上った。同帰国者は7月27日の検査では陰性だったが、 7月31日に発熱と咳を発症し、その後治療を受けず14日間の自宅隔離の規則にも従わなかったという。同帰国者はケダ州クバンパスにあるレストランのオーナーで、感染は同レストランの従業員および顧客を通して拡大した。また同レストランでは、新型コロナ情報アプリ「マイセジャテラ(MySejahtera)」や同等アプリを使用せず、顧客の体温測定や追跡情報も記録していなかったという。保健省はこれまで同クラスタに関連する425人を検査した。うち362件が陰性で、42人が検査結果待ちだ。

新型コロナ感染者が新たに2人、累計9001人に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は3日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から2人増えて9,001人になったと発表した。
新規感染者は国内で感染したマレーシア人だった。また新たに4人が退院し回復者数は8,668人に増加した。死者数は4日連続ゼロで、125人を維持した。
7月28日に感染者数が53人に上りレッドゾーン下にあったサラワク州クチンについて州政府は、2日付けで同エリアをイエローゾーンに引き下げた。サラワク州災害管理委員会によると同日時点の感染者数は39人。州内における他のイエローゾーンは▽サマラハン▽セリアン▽バウ▽ルンドーーの4カ所で、残りの35地区はグリーンゾーン下にある。州内にはアクティブなクラスターが、▽セントーサ(31人)▽クチン製造会社(8人)▽マンボン(7人)▽ストゥトンマーケット(7人)▽サトクマーケット(4人)▽液化天然ガス(LNG)タンカー「LNGジュピター」(3人)▽医療センター(3人)▽豪州メルボルンからの帰国者(3人)▽クチン港(2人)▽クチン建設会社(2人)ーーの10つ発生している。
■ケダ州で強化行動制限令(EMCO)発令■
インドのシバガンガイからの帰国者に関連したクラスタ(シバガンガイ・クラスタ)内で2日、新たに11人の感染者が確認され、ケダ州政府は、クバンパスのムキム、ホスバ、ビンジャルおよびパダン・テラプのカンポン・ウル、パダン・サナイに事実上のロックダウン(封鎖)である強化行動制限令(EMCO)を発令した。州政府の情報筋の話としてニュースサイト「フリー・マレーシア・トゥデー」が報じた。これに伴いクバンパスにあるホスバ国民中学校とホスバ国民学校、メガトデワ国民中学校とメガトデワ国民学校、パダン・テラプにあるクバン・パラス国民学校の5校が14日間閉鎖される。

自家用車内ではマスク着用不要、罰金は返還へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 8月1日から導入された公共の場におけるマスク着用義務化について、イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は3日、自家用車に乗っている場合には適用されないと言明。すでに違反に問われた場合は無効とし、徴収された罰金は返却すると発表した。

警察は自家用車内でのマスク非着用についても検問で摘発を行なっており、違反を指摘された人たちから「乗用車は公共の場所ではない」と不満の声が上がっていた。

サブリ氏は、マスク着用義務は社会的距離が保てない混雑した場所のみ適用されると言明。プライベートの空間である自宅や自家用車内、またサッカー場、海水浴場など社会的距離がとれる場所は違反に問われないとした。

マスク着用は新型コロナウイルス「Covid-19」の新規発生件数が再び増加傾向にあることから導入され、初日は127人が違反に問われて逮捕されたが、適用基準が明確でないと指摘する声が上がっていた。着用義務が適用されるのは公共交通機関や混雑した公共の場所が対象で、違反がみつかった場合には1,000リンギの罰金が科される。スポーツ中や2歳未満の幼児は免除される。