新型コロナ感染者は新たに660人、サバ州では429人が感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は14日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から660人(うち6人が海外で感染した帰国者)増えて、1万7,540人になったと発表した。
州別の感染者数は▽サバ州(429人)▽ケダ州(113人)▽セランゴール州(68人)▽ペナン島(17人)▽クアラルンプール(KL、12人)▽ラブアン(8人)▽ジョホール州(3人)▽ペラ州(3人)▽サラワク州(3人)▽マラッカ州(2人)▽ネグリ・センビラン州(1人)▽プトラジャヤ(1人)ーーとなった。新たに233人が退院し治癒者数は1万1,605人に増加した。死者数は4人増えて167人になった。
保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、国内で発生している23つのクラスターが、サバ州からの入州者に関連していることが分かった。保健省は9月22日ー10月13日間において、サバ州からの入州者1万8,478人のスクリーニング検査を実施。うち394人の感染者を検出した。感染者の228人(57.9%)は9月22日ー27日間、残り166人は9月28日以降にそれぞれ確認された。
保健省は9月27日からすべてのサバ州からの入州者に対して、検査受診および結果が出るまでの自宅隔離措置を発令し、10月11日以降においては14日間の自宅隔離を命じている。

入国時の二週間隔離、プレミアムホテルが選択可能に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア国家災害管理局(Nadma)は12日、マレーシア入国の際に義務づけられている14日間の隔離について、これまでの政府指定の隔離施設での隔離に加え、プレミアムホテルでの隔離を選択できるよう規定を変更した。

在マレーシア日本大使館によると、マレーシアに入国する者は監視対象者(PUS)に指定されるが、プレミアムホテルでの隔離を望む場合はマレーシア入国3日前に、「MySejahtera Quarantine(隔離)」(http://www.nadma.gov.my/info/pendaftaran-kemasukan-ke-malaysia)を通じてリクエストする必要がある。

クアラルンプール新国際空港(KLIA)からホテルまでのリムジンサービス、多様な食事オプションなど特典が付くが、自身で全額負担しなければならない。プレミアムホテルの宿泊料に加え、2,600リンギの隔離運営経費(固定額)がかかる。

現時点では▽マリオット・プトラジャヤ▽サマサマKLIA▽ドーセット・スバン▽ヒルトン・ペタリンジャヤ▽ヒルトン・ガーデン・イン・プチョン▽グランド・ミレニアム・ブキビンタン▽イスタナKL▽インピアンKL▽スイス・ガーデンKL——が掲載されているという。

14日より首都圏でCMCO、経済活動維持を保証

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は13日、首都圏クランバレー(セランゴール州、クアラルンプール=KL、プトラジャヤ)を対象に14日深夜零時付けで発令される条件付き行動制限令(CMCO)に関する詳細を発表。すべての経済活動はこれまで通り行なうことができると保証した。実施期間は27日までの14日間。

  州や地区を跨いでの移動は緊急時を除いて原則禁止。CMCO外に出ることも原則禁止となる。ただ州や地区を跨いで通勤する場合には雇用主が発行した雇用証明書を提示すれば通行可能となる。CMCO指定外からの通勤も同様で、例えばネグリ・センビラン州セレンバンからプトラジャヤへの通勤も証明書があれば可能となる。またCMCO指定外の州から別の指定外の州へ移動する際にCMCO指定域を通過する場合、最寄りの警察署で許可を取る必要がある。

  飲食店を含む事業所の営業時間については、これまで通り午前6時から午後10時まで認める。ただ飲食店で飲食する場合には1テーブルに2人までとし、デリバリーやテイクアウトを奨励する。給油所の営業は午前6時から午後10時まで。路線バスや軽便鉄道(LRT)、タクシー、配車サービスもこれまで通り認める。タクシーや配車サービスは乗客2名までとする。ただし労働者の送迎バスは通常通りの運行がみとめられる。

  公益市場は午前6時から午後2時まで、卸売市場は午前4時から午後2時までとする。政府行事や公式・非公式行事、結婚披露宴や集会などの民間のイベントの開催は認めない。礼拝所での礼拝は最大6人まで認める。

  首都圏でのCMCO実施についてムヒディン・ヤシン首相は同日、メディアと行なったバーチャル記者会見の中で、人の移動を制限することで感染拡大を防止しつつも経済活動は全面的に認めるという正しい方向性だとして、国家安全委員会(NSC)の決定を評価した。

新型コロナ感染者が新たに660人、サバ州では443人感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は13日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から660人(うち2人が海外で感染した帰国者)増えて、1万6,880人になったと発表した。
州別の感染者数は▽サバ州(443人)▽セランゴール州(76人)▽ケダ州(60人)▽ペナン島(23人)▽ラブアン(19人)▽ペラ州(16人)▽ジョホール州(10人)▽クアラルンプール(KL、10人)▽ネグリ・センビラン州(2人)▽パハン州(1人)ーーとなった。新たに350人が退院し治癒者数は1万1,372人に増加した。死者数は4人増えて163人になった。
保健省のノール・ヒシャム事務次官によると12日時点で新たなクラスターが6つ検出された。そのうちの▽セランゴール州ぺタリンの「トロピカナ・ゴルフクラブ&カントリー・リゾート」が関連する「トロピカナ・クラスター」▽プトラジャヤの「カスツーリ・クラスター」▽KLのチェラスの「ペルダナ・クラスター」ーーの3つのクラスターは、サバ州からの入州者が関連する。感染者数は12日時点でそれぞれ23人、18人、9人となった。セランゴール州フル・ランガットとKLのチェラスが関連する「バイドゥリ・クラスター」は感染者数が18人。サバ州ケニンガウの「コロン・クラスター」とマラッカ州マラッカ・セントラルおよびジョホール州ジョホールバルが関連する「リンティング・クラスター」はそれぞれ8人に上った。
14日より条件付き行動制限令(CMCO)の対象エリアとなるセランゴール州、KL、プトラジャヤについてノール事務次官は、各地の感染者数が100人未満に止まっているが他の地域に拡散させるおそれがあるとし、感染拡大を防ぐための鍵になると言明。イエローゾーンからレッドゾーンへ引き上げる前にCMCOを実施する必要があると述べた。

新型コロナ感染者は新たに563人、291人がサバ州で感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は12日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から563人(うち1人が海外で感染した帰国者)増えて、1万6,220人になったと発表した。
州別の感染者数は▽サバ州(291人)▽ペナン島(141人)▽セランゴール州(69人)▽クアラルンプール(KL、28人)▽ネグリ・センビラン州(12人)▽ケダ州(10人)▽ペラ州(4人)▽ジョホール州(2人)▽ラブアン(2人)▽プトラジャヤ(2)▽マラッカ州(1人)▽サラワク州(1人)ーーとなった。新たに109人が退院し治癒者数は1万1,022人に増加した。死者数は2人増えて159人になった。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は11日、同日時点の実効再生産数(RT)が1.3(1人の感染者から1.3人に感染する可能性を示す)となり、感染第3波発生時に記録した2.3から大幅に減少したと言明。31日までにRTを0.3に減少させ、感染曲線の平坦化を図ると述べた。RT1.3を維持した場合、31日まで新規感染者数はゆっくりと増加するとの見方を示した。
また新型コロナの検査件数については、1,000人あたりの実施数が51.96件で陽性率が0.8%に止まるとし、韓国(検査件数は同46.41件、陽性率が1%)とほぼ同一であると述べた。検査件数が最も多い国は豪州とニュージーランドで、検査件数はそれぞれ同309.61件と同205.7件、陽性率はそれぞれ0.3%と0.2%だという。
ノール事務次官によると11日時点で新たなクラスターが5つ発生した。クラスター内の感染者数はそれぞれ▽「カシ・クラスター」が34人(サバ州)▽「スラト・クラスター」が25人(同)▽「スンガイ・ウェイ・クラスター」が18人(セランゴール州)▽「カザナ・クラスター」が14人(サバ州)▽「バハ・バンドル・クラスター」が3人(ラブアン)ーーとなった。これで国内のアクティブクラスターは59つに上った。

首都圏に条件付き行動制限令を発令、14日より2週間

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は12日、セランゴール州、クアラルンプール(KL)、プトラジャヤを14日午前零時より条件付き行動制限令(CMCO)対象エリアに指定すると発表した。期間は今月27日まで。
期間中は地区を跨がる移動は原則禁止される。経済活動については通常通り認められる。このため地区を跨いで通勤する被雇用者は雇用主より発行された証明書を提示する必要がある。また必需品の購入のために外出する場合は、2人までとする。

首都圏クランバレーとプトラジャヤのすべての学校、幼稚園、公園、宗教施設は、14日付けで閉鎖される。スポーツ活動、社会・文化活動、結婚披露宴は禁止。国家安全委員会(NSC)は近く、詳細な標準的運用手順(SOP)を発表する。

新型コロナウイルス「Covid-19」感染者増加でセランゴール州クラン地区南部がCMCOに指定されたが、隣接するペタリン地区、またそれに隣接するKLでも感染者が増加しており、住民の間で懸念の声が高まっていた。

テナントの店員から二人の感染者を出したペタリンジャヤの「ワン・ウタマ」ショッピングセンターは11日より1週間閉鎖となり、従業員やテナントの店員向けにスクリーニングを実施した。14、15日には地区保健局がスクリーニングを実施する予定だ。

従業員宿舎でクラスターが起きている「トロピカナ・ゴルフクラブ&カントリー・リゾート」は、12日付けで2週間の強化行動制限令(EMCO)エリアに指定された。感染者数は12日までに23人に上っている。

11日はペタリンジャヤと隣接するKLでも「バングサ・ショッピング・センター」でテナント従業員1人から感染者が出た。「ミッドバレー・メガモール」と「ザ・ガーデンズ」でも同日、テナント従業員から感染者が出たため、3店舗が閉鎖された。

ビジネス訪問者の渡航支援センター、MIDAが運用開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア投資開発庁(MIDA)は8日、外国からのビジネス訪問者のマレーシア渡航を支援するためにワン・ストップ・センター(OSC)を設立。10月2日より運用を開始したと明らかにした。
OSCは交易や投資目的でマレーシアに入国する資格のあるビジネス訪問者の申請を評価および承認を行なう機関で、出入国管理局、保健省、通産省の代表が加わりMIDAが運営する。
企業幹部や不可欠な要員が円滑にマレーシアに渡航し業務を行なうことを可能にするためのもので、入国前のビジネス訪問者の合法性と健康状態を確保する。
ビジネス旅行者は標準的運用手順(SOP)及び隔離などのその他の必要条件を遵守している証拠を提示する必要がある。希望者はMyEntryウェブサイト(https://myentry.myxpats.com.my)を通じて申請する。これまでに同OCSに221件の申請があり、うち207件について承認したという。
MIDAによると、今年2020年1—6月の製造、サービス、一次産業における投資額(認可ベース)は648億リンギに達し、うち外国直接投資(FDI)は30.2%に当たる195億リンギを占めた。

CMCO指定のクラン南部住民、雇用証明にて出入可能に

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 セランゴール州警察のノール・アザム・ジャマルディン本部長は、条件付き行動制限令(CMCO)に指定された同州クラン地区南部の住民に対し、業務のために出入りする必要がある場合には雇用者が出した証明書があれば警察の許可証は不要になると明らかにした。

雇用者の証明書や雇用パスが無い場合は、クラン南署、クラン北署、シャアラム警察本部のフェイスブックもしくは道路封鎖を行なっている検問所で通行証の申請フォームを入手することができる。道路封鎖はバユ・ペルダナ、スリ・アンダラス、ブキッ・ティンギで行なっている。

CMCOと他の地域の往来は原則、必需品配送目的にのみ限定されている。ウィー・カション運輸相は労働者輸送用車両を含め商用車については標準的運用手順(SOP)の遵守を条件に通常通り通行を許可すると述べている。

クラン地区南部では9日午前零時からCMCOが発令され、北部のカパール準地区を除いた地域が22日まで14日間、外部との往来が禁止された。CMCO指定区域に入ったのはバンダル・クラン(クラン中心街)など36のエリア。

■サバ州7エリアでロックダウン■

イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は9日、すでに一部地域対象の強化行動制限令 (TEMCO)に指定されているサバ州クナック及びセンポルナにある合計7つのエリアを強化行動制限令(EMCO)に指定すると発表した。実施は10月11日付けで、期間は24日まで。

このほかケダ州ポコック・セナ刑務所一帯も11日付けでEMCOに指定される。すでにEMCOに指定されているサバ州タワウ刑務所は25日までEMCO指定が延長される。

新型コロナ感染者は新たに354人、274人がサバ州で感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は9日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から354人(うち2人が海外で感染した帰国者)増えて、1万人4,722になったと発表した。
州別の感染者数は▽サバ州(274人)▽セランゴール州(24人)▽クアラルンプール(KL、10人)▽ケダ州(10人)▽サラワク州(10人)▽ペナン島(8人)▽ジョホール州(5人)▽トレンガヌ州(5人)▽ネグリ・センビラン州(4人)▽プトラジャヤ(2人)▽ペラ州(1人)▽ラブアン(1人)ーーとなった。新たに188人が退院し治癒者数は1万707人に増加した。死者数は6人増えて152人になった。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は8日、マレーシア国内で新型コロナの感染第3波が発生していると言明。公衆衛生当局が感染封じ込めに向けあらゆる手段を尽くしているとした上で、マレーシア国民に対し可能な限り「ステイホーム」を実施するよう呼び掛けた。1月下旬ー2月上旬に発生した感染第1波(累計感染者数は22人)は封じ込めに成功し、1週間以上新規感染者ゼロを維持したが、その後2月27日から感染第2波が発生し行動制限令(MCO)が発令された。
ノール事務次官によると8日時点で新たなクラスターが5つ発生した。クラスター内の感染者数はそれぞれ▽「トゥジュフ・セランカイ・クラスター」が23人(サバ州)▽「タナメラ・クラスター」が9人(同)▽「バハ・バンガト・クラスター」が9人(ラブアン)▽「ジャラン・パンタイ・クラスター」が8人(KL)▽「バハ・アーナブ・クラスター」が4人(サラワク州)ーーとなった。「バハ・バンガト・クラスター」と「バハ・アーナブ・クラスター」は、サバ州からの入州者が関連する。

新型コロナ感染者は新たに375人、271人がサバ州で感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は8日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から375人(うち4人が海外で感染した帰国者)増えて、1万4,368人になったと発表した。
州別の感染者数は▽サバ州(271人)▽セランゴール州(36人)▽ケダ州(16人)▽クアラルンプール(KL、12人)▽ラブアン(10人)▽サラワク州(8人)▽ジョホール州(5人)▽トレンガヌ州(5人)▽ペラ州(5人)▽プトラジャヤ(2人)▽ネグリ・センビラン州(2人)▽ペナン州(1人)▽マラッカ州(1人)▽パハン州(1人)ーーとなった。新たに18人が退院し治癒者数は1万519人に増加した。死者数は5人増えて146人になった。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は7日、2つの新たなクラスターが発生したと明らかにした。一つ目はサバ州からの入州者によって発生した「バハ・プチョン・クラスター」で、感染者数は同日時点で3人。セランゴール州ぺタリンとペラ州ラルート、マタン、セラマ地区およびキンタでそれぞれ確認された。もう一つのクラスターはペナン州の囚人が関係する「ペンジャラ・レマン・クラスター」。第一感染者は5日早朝に監房内で意識不明の状態で発見された85歳のマレーシア人男性で、その後病院で死亡が確認され、新型コロナにも感染していたことが判明した。7日までに同男性囚人との接触者6人の感染が確認された。