【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】  統計局の発表(速報値)によると、5月の輸出高は626億8,600万リンギで、前年同月比で25.5%、前月比で3.2%それぞれ減少した。2009年5月以来もっとも低い水準となった。

 輸入高は522億7,200万リンギとなり、前年同月比30.4%、前月比23.6%のそれぞれマイナスとなった。貿易高は1,149億5,800万リンギで、前年同期比27.8%、前月比13.7%それぞれ減った。貿易収支は前年同月比14.7%増の104億1,400万リンギとなった。
5月の輸出先の国・地域トップは中国で、2ー5位はシンガポール、米国、欧州連合(EU)、日本の順だった。日本への輸出額は40億1,100万リンギで前年同月比で33.0%減少した。トップだった中国向け輸出は前年同月比で4.5%のプラスとなったが、2位のシンガポールと3位の香港は21.9%、9.3%のそれぞれマイナスとなった。品目別では、電気・電子(E&E)が235億100万リンギでトップ。これに精油製品、化学製品が続いた。
輸入先も中国がトップで、これにシンガポール、米国、韓国、EUが続いた。日本は39億6,300万リンギで、前年同月から16.9%減少し6位と順位を下げた。品目別では、E&Eが192億800万リンギでトップ。これに化学製品と精油製品が続いた。
1ー5月の輸出高は3,661億5,700万リンギで、前年同期比で9.7%減。輸入は3,224億1,000万リンギで、同7.5%のマイナスとなった。貿易収支は437億4,700万リンギの黒字で、同23%減少した。
5月の貿易支出について、アズミン・アリ上級相(兼通産相)は、2008年5月以来の高水準だったと言明。新型コロナウイルス の影響で製造品の輸出額が23.5%減少したにも関わらず、ゴム手袋の需要が増加した影響で、ゴム製品が2カ月連続で2ケタ成長を記録し、5月は前年同月比20.5%増の271億に上ったと述べた。