【クアラルンプール】 ウィー・カション運輸相は21日、ジョホールバル(JB)—シンガポールを結ぶ高速鉄道輸送システム(RTS)について、2021年1月に着工し2026年末までに開業すると発表した。
ウィー氏は下院議会の答弁で、マレーシア・シンガポール両国によるRTSに関連する3件の覚書調印式が7月30日にジョホールバルで予定されていると言明。両国首相が出席する予定であることを明らかにした。2024年末までの第一期では土木構造物を含む建設で、続く2026年までの第二期では信号、車両、通信、試運転、システムテストなどのシステム構築作業を行なう。
ジョホールバルのブキ・チャガルとシンガポールのウッドランズを結ぶ全長4キロメートルで、1時間あたり片道1万人の輸送能力を持つ。当初の建設予算は49億リンギだったが、路線見直しで32億リンギに抑えた。
RTS計画は2024年末までの開通を目指して2018年に承認されたが、前・希望同盟(PH)政権時代に財政負担を理由に一時凍結され、その後復活したものの数度にわたって先送りされていた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、マレー・メイル、7月21日)