【クアラルンプール】マレーシア経済・戦略見通しフォーラムで、世界銀行エコノミストのリチャード・レコード氏は、多くの国でワクチン接種計画が年内にほぼ完了する見通しで、この結果消費が刺激され、貿易増、一次産品の値上がりが期待できるとの見解を示した。今年の世界経済は4%の増加が、マレーシア経済は5.6ー6.7%の増加が期待できるという。
マレーシアを含むアジア経済の成長の要因としてレコード氏は中国の存在を上げた。しかしマレーシアのワクチン接種の進展が遅く、感染拡大の抑制に失敗し、再度行動制限令が施行されるようであれば経済成長に影響するという。
このため短期的に、感染の封じ込めと感染しやすい層の保護、経済の成長に伴う財政力の強化が必要だという。
別のパネリスト、ジュワイIQIグローバルのシャン・サイード主任エコノミストは、マレーシア政府がマクロ経済の安定を保っていることを評価。「政府は経済を制御している」と述べた。
(ベルナマ通信、2月22日)