【クアラルンプール】 アダム・ババ保健相は、先ごろ発表した海外公務出張から戻った閣僚に対する隔離期間を3日に短縮する件に言及。今後、この制度を外国政府高官やビジネスマン、さらには一般市民に拡大する可能性があると言明した。
「マレーシアキニ」のインタビューに対し、アダム保健相は隔離期間短縮措置の意図について、国の経済活動を自由化しマレーシアへの投資を促進することが狙いだとした上で、まずは実施しやすい閣僚から実施して、その後にビジネスマンにまで適用範囲を拡大することになると述べた。
アダム氏は現在、マレーシアに入国する人に対して出発3日前の感染検査と7日間の隔離(出発前検査しない場合は隔離10日間)を義務づけているとし、この厳しい規制が外国の政治家や投資家が来ない理由となっており、引いては投資を減らす原因になっていると指摘。海外に到着した際に隔離が不要なのにマレーシアに入った際には必要になるというのは不公平だとした。
■隔離期間の短縮、政府専用機使用などが条件■
連邦政府は10日、閣僚の公用の海外渡航における標準的運用手順(SOP)を発表。帰国後の隔離期間を3日に短縮する条件として▽最小人数による渡航▽政府専用機を使用すること▽最短日程であること▽出発の48時間前の感染テストによる陰性判定▽到着時の新たな感染テスト▽公務中のマスク着用▽握手などの身体接触忌避▽滞在はホテルのみ——など12項目。
(マレー・メイル、2月9日)