【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は2日、セランゴール州、ペナン州、ジョホール州、クアラルンプール(KL)の3州1都を対象としている行動制限令(MCO)を4日で終了し、5日から条件付き行動制限令(CMCO)に移行すると発表した。

一足先にCMCOに移行していたケダ州、クランタン州、ネグリ・センビラン州、サラワク州、ペラ州の5州に関しては3月14日までとしていた決定をそのまま維持する。

またマラッカ州、パハン州、トレンガヌ州、サバ州、プトラジャヤ、ラブアンについては、復興のための行動制限令(RMCO)の適用となる。ペルリス州は引き続きRMCOが適用される。

州を跨ぐ移動制限はサラワク州は3月15日まで、サラワク州を除くその他の地域は3月18日まで継続される。ただしサバ州を除いては同じ州内の地区間移動は認められる。

新型コロナ感染拡大を受けて、連邦政府は昨年3月の発令以来となるMCOを今年1月13日より2週間の期間限定で再発令。国民生活への配慮から前回に比べると大幅に経済活動を認める内容となっていたが、その後も新規感染者数が高止まりしていたため2月4日、2月18日と2度延長し、KLやセランゴール州など3州1都だけを対象に3月4日まで再延長していた。

■罰金1万リンギは再犯者のみ=サブリ大臣■

サブリ大臣は、最高1万リンギに引き上げられるMCO違反者に対する罰金について、再犯者に対してのみ適用すると言明した。罰金引き上げは先ごろ連邦政府の官報に掲載され、国民の間で不安の声が上がっていた。