【プトラジャヤ】 アダム・ババ保健相は15日、国民が標準的運用手順(SOP)を順守することで、1日当たりの新規感染者数は5月までにおよそ500人まで減少するとの予想を明らかにした。
感染者1人が何人に感染を広げる可能性があるかを示す「基本再生産数(R0)」は2月28日時点で0.9だったが、14日は0.87に下がった。トレンガヌ州とペナン州以外のR0は1.0以下となった。しかしアダム大臣は、SOPを守らなければ再び1.0以上に上昇する可能性があるとし、SOP順守を呼びかけた。
感染者数がゼロもしくは少ないグリーン・ゾーンは2月28日から3月14日までの期間に6カ所から11カ所に増加した。レッド・ゾーンは42カ所から35カ所に減少し、イエロー・ゾーンは31カ所から37カ所に増加した。
ワクチンの接種についてアダム大臣は、2月24日から3月14日までに30万1,699人が米ファイザー-バイオNテック製ワクチンの初回接種を受けたと明らかにした。
州別ではセランゴール州が最多で3万6,163人だった。それに▽ペラ州(3万3,036人)▽サラワク州(3万1,527人)▽クアラルンプール(2万8,244人)▽サバ州(2万6,446人)▽パハン州(2万5,325人)▽ジョホール州(2万2,965人)▽ケダ州(1万8,539人)▽ペナン州(1万6,758人)▽クランタン州(1万5,411人)▽トレンガヌ州(1万4,137人)▽ネグリ・センビラン州(1万2,209人)▽マラッカ州(7,963人)▽ペルリス州(6,807人)▽プトラジャヤ(3,827人)▽ラブアン(2,342人)ーーの順となった。
一方で英アストラゼネカ製ワクチンについて、アダム大臣はマレーシアでは接種を実施すると強調。マレーシア国家医薬品管理局(NPRA)により条件付きですでに承認されており、その決断を信頼していると述べた。しかし欧州を中心に一時使用停止を取る国も出てきていることに触れ、血栓など様々な副反応について注意を払っており、事実を分析する必要があると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、3月16日、ベルナマ通信、3月15日)