【クアラルンプール】 マレーシア政府が独自で定めた持続可能なパーム油基準(MSPO)について、昨年から今年初めにかけての日本のMSPO認定パーム油輸入額が50万トンを突破した。マレーシア・パーム油委員会(MPOB)が明らかにした。
MSPOはマレーシアの環境に対する取り組み姿勢を世界にアピールする狙いでスタートしたもので、日本は昨年通年で43万3,022トン、今年1、2月に7万7,053トンを輸入した。持続可能性を重視する東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(TOC)よりパーム油調達の調達コードの1つとしてMSPOが認められたことが貢献した。
TOCは公式ウェブサイトでプレ五輪持続可能性報告書を公表し、MSPOや持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)の認証の最新状況を報告している。
MPOBとマレーシアのパーム油認証評議会(MPOCC)は、MSPO簡易検証スキームを調整するために、日本油脂輸出入協会(JOFIEA)と協議を行った。JOFIEAは日本を代表して、東京五輪で使用するためにMSPO認定のパーム油を調達している
(ベルナマ通信、3月26日)