【クアラルンプール】 国家復興計画(NRP)において定められているロックダウン緩和基準について、イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は1日、全国一律ではなく州ごとに次のフェーズに移行できる仕組みに関する検討に入ったことを明らかにした。

サブリ氏は、国家安全委員会(NSC)が、感染者数を人口10万人当たりとするなど州に合わせた判断基準を検討していると言明。新型コロナウイルス「Covid-19」対策で成果を上げている州もそうでない州と一律に厳しい規制下におくことは不公平だと述べた。

第1フェーズから第2フェーズへの移行条件は▽全国の新規感染者数が1日平均4千人以下になること▽ICU稼働率を中程度に下げるなど公共衛生システムの危機的状況から脱すること▽総人口の10%のワクチン接種完了——となっている。第2フェーズでは、必需品・サービスに属さない製造・非製造業の11のセクターでの操業再開が認められることになっている。

ペルリス、クランタン、トレンガヌの3州について、近く国家復興計画(NRP)における第2フェーズに移行されるとの噂が浮上していることについて、サブリ氏は判断基準を検討している段階であり、まだ何も決定していないと言明。最終的には保健省もしくはNSCから発表があるだろうと述べた。

「アストロ・アワニ」が情報筋の話として報じたところによると、これら3州では第2フェーズ移行の3条件をすでに満たしていることから、ムヒディン•ヤシン首相に第2フェーズへの移行提案が提出されているという。

なお6月24日からの1週間の新規感染者数の推移はペルリス州が5人、0人、4人、0人、5人、0人、5人、クランタン州が135人、98人、103人、133人、101人、131人、159人、トレンガヌ州が29人、46人、29人、16人、23人、21人、20人——となっている。

(マレー・メイル、6月30日)