非コロナ患者の首都圏民間病院への転院、保健省が命令

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染者の急増で病床不足が深刻化する中、保健省は7月20日付けで、首都圏クランバレーにある民間病院に対し、公立の医療機関に入院している新型コロナウイルス「Covid-19」以外の患者をすべて受け入れるよう命じた。
公立病院におけるコロナ以外の患者を民間病院に移送することで、公立病院でより多くのカテゴリー3、4、5のコロナ重症患者を受け入れられるようにするのが狙い。マレーシア民間病院協会(APHM)のクルジット・シン会長は保健省の命令を受け取ったことを認めた上で、すでに同日から多くの患者が民間病院に移送されていることを明らかにした。
民間病院に移送された患者の治療費は一定限度まで政府が負担するただ患者の治療はガイドラインに基づいて行なわなければならず、限度額を超えた額については当座は民間病院側が負担し、保健省が審査した上で払い戻されるという。
保健省のガイドラインによると、手術料は4万5,000リンギ、手術以外で2万5,000リンギ、最低額の入院費用が5,000リンギとなっている。
21日における新規感染者数は1万1,985人となっており、7月13日から9日連続で1万人を突破している。半数以上をセランゴール州とクアラルンプール(KL)で占めている。
(マレー・メイル、7月21日)

コロナ、40—50代の重症増加でICU占有=保健省

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は21日、呼吸補助を必要とする新たな新型コロナウイルス(Covid-19)患者数は日ごとに増加しており、新規感染者1万1,985人のうち110人がカテゴリー4(酸素吸入が必要)およびカテゴリー5(人工呼吸器が必要)の段階にあると発表した。
軽症にあたるカテゴリー1と2が全新規感染者中97.6%を占め、カテゴリー3-5にあたるのは2.4%。内訳は、カテゴリー3(肺炎発症)が178人、カテゴリー4が45人、カテゴリー5が65人。重症患者が集中治療室(ICU)を使えるようにするため、適切な住宅環境があるカテゴリー1と2の感染者については、自宅隔離で対応しているという。
高齢者へのワクチン接種の効果が出てきており、現在、ICUの病床にあるのは40代、50代が中心で60歳以上の高齢者は少なくなっている。全国のICUに927人が入院中で、そのうち459人が人工呼吸器を必要としている。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は、ワクチン接種について、シノバックとファイザーの両ワクチンともに効果があると述べた。シノバックの効果に疑いの声が出ていることに関して、論文誌ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシンで報告されたチリでの例を引き合いに出して否定した。
チリでは、420万人の2回接種完了者と550万人の未接種者を比較した結果、シノバックの接種により、コロナ感染を65.9%、入院を87.5%、ICU入院を90.3%、死亡を86.3%減少させている。一方、ファイザーの95%という非常に高い有効性は、8人の2回接種完了者と162人の未接種者という小規模グループから出た結果にすぎないという。こうしたことからノール事務次官は、実際の使用においては、シノバックとファイザーの間に大きな違いはなく、いずれのワクチンも重症化や入院を防ぐには非常に有効だが、感染そのものを防ぐ効果については低いと強調した。

保健省、コロナ患者の重症化を防ぐ新薬を導入

【シャアラム】 アダム・ババ保健相は、新型コロナウイルス(Covid-19)の重症化を防ぐため、新薬であるバリシチニブを使用していることを明らかにした。
バリシチニブは経口ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬であり、元々関節リウマチ治療のために用いられていたが、コロナによる肺炎への治療薬としても抗ウイルス薬レムデシビルと併用して投与される。バリシチニブとレムデシビルの併用については、昨年11月に米食品医薬品局(FDA)から緊急使用許可が下りている。日本でも今年4月に厚生労働省より承認された。
アダム保健相によると、マレーシアでは現在、肺炎発症を防ぐことを目的に、コロナ患者に対し2-4ミリグラムの割合でバリシチニブが投与されているという。
同相は、10代へのワクチン接種については、政府はファイザーからのさらなる臨床データを待つことになるとし現在はまず成人へのワクチン接種を完了させる方針を明らかにした。米疾病対策センターが6月、ファイザー製ワクチン接種後に心筋炎を発症する若い世代が多いという発表を行なったことによる。また、子どもたちを感染から守るために、バス運転手、学校の警備員、給食業者など、学校関係者へのワクチン提供も検討しているという。

(ベルナマ通信、7月21日)

 

シノバック製ワクチン、州や民間企業に直接販売へ

【シャアラム】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ副首相(兼国防相)は、21日、7月から9月までの間に合計1,400万回分のシノバック製ワクチンを州政府や民間企業に販売すると発表した。
同相は、このワクチンの直接販売は、すでにワクチン供給アクセス保証特別委員会(JKJAV)の承認を得ており、集団免疫をより迅速に獲得するためのものだと述べた。セランゴール州などから直接販売への要請が以前からあったという。政府へのシノバック製ワクチンの供給は完了しており、当初の契約スケジュールよりも4カ月半早く前倒しで1,200万回分の供給を受けている。
州政府や民間企業からの注文はすでに受付が開始されているが、購入にはJKJAVによる承認が必要となる。シノバック製ワクチンの供給を担当する製薬会社ファーマニアガへ直接注文した場合でも、重複チェックのためにJKJAVに照会が行なわれる。
同相は、ワクチン2回接種を完了した人への制限の緩和については、調査・検討中であると述べた。80%以上の従業員が2回のワクチン接種を完了した時点で工場の再開を認めることも検討している。政府には制限緩和に関するさまざまな提案が寄せられているが、科学的なデータや医療専門家の意見に基づき、また、近隣諸国で採用されている方法も参照するなどして、慎重に検討を進めているという。
(ベルナマ通信、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、7月21日)

新型コロナの新規感染者数は1万3034人、過去2番目の多さ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は22日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が過去2番目に多い、1万3,034人となったと発表した。アクティブ感染者数は14万2,051人で、累計感染者数は96万4,918人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く6,049人だった。それに▽クアラルンプール(KL、1,611人)▽ジョホール州(791人)▽ネグリ・センビラン州(711人)▽ケダ州(701人)▽サラワク州(644人)▽サバ州(497人)▽トレンガヌ州(391人)▽ペナン州(371人)▽マラッカ州(353人)▽ペラ州(284人)▽パハン州(261人)▽クランタン州(240人)▽プトラジャヤ(100人)▽ラブアン(24人)▽ペルリス州(6人)ーーが続いた。新たに8,436人が回復し、累計治癒者は81万5,293人となった。死者数は134人で、累計で7,574人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は21日、30カ所のクラスターを新たに確認したと明らかにした。

職場で17カ所、コミュニティで8カ所、感染すると重症化するリスクが高いコミュニティと宗教に関する集会でそれぞれ2カ所、教育機関で1カ所のクラスターが発生した。

州別では、ジョホール州で6カ所、セランゴール州で5カ所、ペナン州とクランタン州でそれぞれ4カ所、KLで3カ所、ケダ州とサバ州でそれぞれ2カ所、ペラ州、パハン州、トレンガヌ州、サラワク州でそれぞれ1カ所発生した。

スカート姿で危うく入場拒否!ペナンの接種センターで

【ジョージタウン】 新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種センターになっているペナン州ジョージタウンのコンプレックス・マシャラカット・ペニャヤン(KMP)で、膝丈のスカートを着用していった華人女性が入場拒否されそうになる出来事があった。

入場拒否されそうになった女性の友人がツイッター上で明らかにしたところによると、入場しようとしたところで警備員に止められた。女性のスカートはミニではなかったが、別の警備員が仲裁に入ったためようやく入場できたという。

同ワクチン接種センターにはイラスト付きの服装規定が入り口に掲げられており、Tシャツや短パン、ミニスカートはもちろん、ジーンズやサンダルも禁止とされている。女性の短パンやミニスカートはともかく、Tシャツやジーンズまで禁止されていることには疑問の声が殺到。同じペナン州でもバヤン・バルの接種センターではTシャツと短パンでも問題なく入場できており、二重規範ではないかとの批判の声が上がっている。

(星州日報、光明日報、7月18日)

ロックダウンではなく長期的なアプローチを=格付け会社

【クアラルンプール】 格付け会社マレーシアン・レーティングス(MARC)のフィルダオス・ロスリ主任エコノミストは、新型コロナウイルス(Covid-19)感染症拡大に対応するためには、ロックダウンのような一時的な手法ではなく、経済と人々の生活のバランスをとるための包括的なアプローチを導入すべきだと主張した。
同氏によると、ロックダウンは経済に悪影響を与えるのにも関わらず、人々は必ず逃れるための手段を見つけるので、人々の行動自体を変えることはできない。そのため、どの産業にも営業を許可し、その代わり、数値での感染管理を行ない、接触を防ぐためにデリバリーをできる限り導入するなど、長期的かつ包括的な方法を考えるべきだと述べた。
同氏は、また、政府が第12次マレーシア計画(12MP)を発表するのが大幅に遅れていると指摘。パンデミックと長期にわたるロックダウンによって、政府が過去10年間に行ってきた財政再建の努力は事実上すべて水泡に帰してしまい、公的債務と財政赤字は世界金融危機前のレベルにまで戻っているという。12MPがこれ以上延期されると、成長率にも影響し、海外からの投資も危うくなる可能性があると強調した。
同氏は、開発計画についても、基本的なインフラや公共施設へのアクセスに関しては、多くの州がまだ水準をはるかに下回っていると述べた。例えば、パハン、サバ、サラワクなどの農村部では、ゴミ処理施設が不足しており、飲用水を手に入れにくく、インターネットへの接続もできない状態で、このようなインフラの格差により、国民間で生活水準の格差が生じている。首都圏クランバレーに限らず、国中で大規模なインフラ投資を行なうことで、貧困を緩和し、雇用創出を促進するだけでなく、長期的には経済の見通しも改善するだろうと主張した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、7月19日、7月20日、ザ・スター、7月20日)

第1、2フェーズのSOPを緩和、港湾の24時間営業可に

【クアラルンプール】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ副首相(兼国防相)は19日、国家復興計画(NRP)第1及び第2フェーズにおける標準的運用手順(SOP)を一部緩和すると発表した。新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン接種が順調に進んでいることを受けた措置。
第1フェーズでは新たに、▽公共機関の出勤比率を20%から40%に引き上げ▽会計事務所、鉱山・採石も60%を上限に許可▽港湾・物流の24時間稼動▽一般の市場の営業時間を午後4時まで延長▽生鮮朝市については午後2時まで延長▽サイクリング・個人スポーツについて近隣エリアで2—3メートルの社会的距離をとることを条件に許可——が盛り込まれた。
第2フェーズについては、新たに▽SOP遵守を条件にした屋外撮影活動の許可▽給油所のなどの専門店の営業時間を午後10時まで延長——が盛り込まれた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、エッジ、7月19日)

コロナ自己検査キットの輸入販売、保健省が条件付き承認

【クアラルンプール】 保健省(MoH)は、傘下の医療機器庁(MDA)を通じ、新型コロナウイルス「Covid-19」抗迅原迅速検査キット2種の輸入・販売を条件付きで承認した。
これらの検査キットにより40リンギ以下で新型コロナウイルス感染の自己診断ができ、結果もすぐに出るという。承認を受けたのは、「サリキシウムCovid-19抗原迅速検査キット (唾液/鼻腔ぬぐい液)」(製造企業:レスゾン・ディアグノスティック・インターナショナル・マレーシア)および「自宅用ジーメイトCovid-19 Ag唾液検査」 (製造企業:韓国フィロシス)。
サリキシウムCovid-19抗原迅速検査キットの販売を担当するメドカドによると、同キットは、初のマレーシア製の新型コロナウイルス抗原迅速検査キットであり、現状、コロナ情報アプリ「MySejahtera」との統合が可能な唯一の市販検査キットだという。
コロナ自己検査キットの条件付き承認リストは随時更新され、MDAポータル(https://www.mda.gov.my/announcement/631-kit-ujian-kendiri-covid-19-yang-telah-diberi-kelulusan-bersyarat.html)で確認が可能だ。
(マレー・メイル、7月20日)

新型コロナの新規感染者数は1万1985人、セランゴールが最多

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は21日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が1万1,985人となったと発表した。アクティブ感染者数は13万7,587人で、累計感染者数は95万1,884人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く5,550人だった。それに▽クアラルンプール(KL、1,174人)▽ケダ州(800人)▽ネグリ・センビラン州(745人)▽ジョホール州(644人)▽パハン州(603人)▽サバ州(474人)▽マラッカ州(453人)▽クランタン州(386人)▽ペナン州(362人)▽ペラ州(274人)▽サラワク州(261人)▽トレンガヌ州(171人)▽プトラジャヤ(51人)▽ラブアン(35人)▽ペルリス州(2人)ーーが続いた。新たに7,902人が回復し、累計治癒者は80万6,857人となった。死者数は過去最多の199人で、累計で7,440人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は20日、18カ所のクラスターを新たに確認したと明らかにした。
職場で13カ所、コミュニティで2カ所、ホームレス支援センター、医療センター留置所でそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。
州別では、セランゴール州とジョホール州でそれぞれ4カ所、ペラ州、KLでそれぞれ2カ所、マラッカ州、クランタン州、ネグリ・センラビラン州、トレンガヌ州、パハン州、サバ州でそれぞれ1カ所発生した。