【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は、ほぼすべての州で検出されている新型コロナウイルス「Covid-19」のデルタ変異株(インド株、B.1.617.2)が、感染者急増の原因の一つであると述べた。今後1-2週間は感染者の増加傾向が続くという。
デルタ変異株は感染力が強く、空気感染する。感染開始時の基本再生産数(R0)は5.8で、100人が感染すると短時間で800人にまで感染が広まる危険がある。同氏は、デルタ変異株は人混みの中で感染が急拡大するため、人混みを避けるよう、また高リスク地域の住民に対してはマスクを二重にするよう求めた
首都圏クランバレーとネグリ・センビラン州では、職場や強化行動制限令(EMCO)発令地域で検査を強化しているため、そちらも新規感染者数増加の一因となっている。
同氏によると、ワクチンは、デルタ変異株にも有効。感染をゼロにするのではなく、感染後の重症化を防ぐ。ワクチン接種済2,779人の医療従事者が感染したケースでは、デルタ変異株とベータ変異株(南アフリカ株、B.1.351)が含まれていたにも関わらず、ほとんどが無症状あるいは入院不要の軽症に収まっている。また、ワクチン接種済で感染した場合、他の人に感染させる可能性も50%程度に抑えられるという。同氏は、感染症拡大に対処するには、ワクチン接種が最善の方法であると述べた。
7月12日には42万1,479回のワクチン接種が行なわれ、1日のワクチン接種回数が40万回を突破。2月下旬にワクチン接種を開始して以来、最多回数となっている。累積接種回数は1,178万8,000回。1回目の接種を受けた人は810万4千人、2回目接種を完了した人は368万4千人となっている。

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