【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 12月17日から断続的に続いていたマレーシア半島部中部を襲った集中豪雨により、首都圏クランバレー含む広範囲で洪水が発生。多くの道路が水没し、各地で孤立する集落が出た。大雨は19日午前までには広い範囲でおさまり、状況は徐々に改善に向かっているが、4万人以上が避難を強いられるここ数年で最悪の事態となった。

多くの避難民が出ているのは▽ペラ▽クランタン▽トレンガヌ▽パハン▽セランゴール▽ネグリ・センビラン▽マラッカ▽クアラルンプール(KL)――で、20日午後5時時点でセランゴール州で7人、パハン州クアンタンで3人の死亡が確認された。セランゴール州政府は20日午前10時時点で、同州の避難民が3万2,044人に上っていると公表。パハン州でも19日夜の時点で1万4千人に上った。

首都圏ではセランゴール州クラン、シャアラムが特に被害が大きく、シャアラム高速道(KESAS)では18日、ブキ・ジェルトン料金所付近で150人が立往生、新クランバレー高速道路(NKVE)やケムニン-シャアラム高速道路(LKSA)などでも一部が通行止めとなったり、増水で一時立往生する車が続出した。洪水の影響で操業できない工場がでるなど産業にも影響が出ている。

イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相は、緊急復興予算として1憶リンギを計上すると発表。被災した世帯に1,000リンギの一時金を支給する考えを明らかにした。

マレーシア気象局によると、クアラルンプール(KL)の17日夜からの24時間の降雨量は1カ月分の量に匹敵する量で、100年に一度の大雨だった。最多雨量を記録したのはセントゥルで、363ミリメートルだった。今回の大雨はマラッカ海峡にあった低気圧と北東モンスーンがもたらしたもので、気象局は低気圧が20日にはアンダマン海方面に向かうとして、19日午前に▽ペルリス▽ケダ▽ペナン▽ペラ▽セランゴール▽クランタン▽トレンガヌ▽パハン――を対象に出されていた大雨警報を解除したが、モンスーン期間中、特に1月まではこうした大雨が降りやすい状態が続くとして注意を呼び掛けた。



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