業務用厨房機器のフジマック、マレーシア現地法人を設立

【クアラルンプール =マレーシアBIZナビ】 業務用厨房機器のフジマック(本社・東京都港区)は1日付でマレーシアに現地法人、FJKフード・サービス・マレーシアを設立したと発表した。
資本金は100万リンギ。フジマックが100%出資する完全子会社で、松井実氏が代表を勤める。
フジマックは、成長著しい東南アジア地域での販売強化を目的とし、マレーシアの他、フィリピンでも現地法人を設立した。1982年のシンガポール現地法人の設立以来、フジマックのアジア地域における営業拠点は、グアム、台湾、上海、北京、香港、タイ、カンボジア、ベトナムに続き、11カ所となった。日本国内と同様、各地で厨房設計提案、現場施工、メンテナンスの一貫サービスを提供し、海外で事業を展開する多種多様な業種の幅広い要望に応えていく方針だ。
同社は今後も、企業理念である「フードビジネスのトータルサポート」を基に、世界のフードビジネスに携わる皆様をサポートする体制をより一層拡充していく。

日本語学習アプリ「くらしスタディ」、マレーシアで販売開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 システムインテグレーション事業などを手がけるSUN(本社・東京都港区)が運営する、日本語学習アプリ「くらしスタディ」が、マレーシアにおいて、12月1日より販売を開始した。
日本で新しい生活を始める外国人に向けて開発された「くらしスタディ」は、日本の生活を題材としたストーリーベースの日本語学習アプリ。「日本を知り、日本を好きに。日本で自分らしく生きる」というコンセプトのもと開発され、言語習得のみならず、生活習慣や行政のルールなどの「生活の知識」も学ぶことができる。2021年3月のリリース以降、日本、インド、バングラデシュにて販売されており、アプリのダウンロード数は2万ダウンロードを突破。海外進出の第2弾として今回、マレーシアの他、フィリピンとネパールで「くらしスタディ」のiOS版、Android版が利用可能となった。価格は980円から。
SUNによると、世界的な広がりを見せている新型コロナウイルス「Covid-19」感染症の影響により、日本で就学を予定していた留学生や、就労を予定していた特定技能生や技能実習生など、日本に入国ができずに足止めとなる状況が続いている。一部新聞の報道によると、出入国在留管理庁から在留資格の事前認定を受けながら、水際対策で来日できていない外国人が10月1日時点で約37万人に上ると発表されている。
SUNは学校や教科書の代わりとなる学習アプリを世界に届けるため、今後も順次、海外エリアの拡充を実施する方針だ。

ドンキホーテ2号店、10日にトロピカナガーデンズで開業

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は1日、パン・パシフィック・リテールマネジメント(マレーシア)が、10日にマレーシア2号店となる「JONETZ by DON DON DONKI トロピカナガーデンズモール」をオープンすると発表した。
今回オープンする2号店は「ワクワク・ドキドキの日本探訪」をコンセプトとし、電車で日本を旅行しているような気分を味わえるよう「日本グルメ旅」をテーマに、大阪のたこ焼きや北海道のいか焼きなどの各地の名物を駅を模した屋台風の売り場で提供する。イートインスペースを170席設置し、テナントとして買物の合間に気軽に立ち寄れるクレープ屋も入居。シンガポール店で顧客からの支持を得た果物コーナー「ふるふる」を導入し、福岡県や佐賀県産のいちごなどを展開。専門知識を持つフルーツコンシェルジュが日本の新鮮な旬の果物の魅力を伝える。
イスラム教徒の顧客も安心して買物できるよう、精肉においては牛肉を専門に取り扱う。高品質な近江牛や飛騨のブランド和牛など、ハラル(イスラム教の戒律を満たした)認証を受けた食肉処理施設で加工した和牛を種類豊富に取りそろえる。日本のコスメも種類豊富に取り扱い、専任コンシェルジュが商品の魅力や使用方法を提案する。
今後もPPIHグループは、国際競争力を持った新たな流通を創造し、マレーシアにおける店舗開発を着実に進めるとともに、日本の農畜水産物などを積極的に展開することで、日本国外におけるジャパンブランド商品のさらなる認知向上と消費拡大に寄与していく方針だ。
トロピカーナ・ガーデンズ・モールはセランゴール州ペタリンジャヤにあり、7フロアに約300店が入居、MRTスリアン駅に直結している。

新型コロナの感染者数は5806人、2日連続で5千人超

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は2日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は5,806人だったと発表した。累計感染者数は264万4,027人となった。
1日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は、2,541万1,143人で、接種率は77.8%。18歳以上の成人接種者数は2,269万8,593人で、接種率は97.0%となった。1人の感染者が何人に感染を広げる可能性があるかを示す基本再生産数(R0/RT)は0.95で前日から変わらなかった。しかしペルリス(1.09)やペナン(1.03)、ラブアン(1.03)、マラッカ(1.00)、クアラルンプール(KL、1.00)では1.00を上回った。
1日には6,803人が回復し、累計治癒者は254万4,007人。死者数は49人増え、累計で3万474人となった。アクティブ感染者は、前日から1,413人減の6万3,740人。うち81.7%が自宅、9.7%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、7.9%が医療機関、0.8%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。
また新たに6カ所のクラスターを確認した。セランゴール州の職場で2カ所、KLとペルリスの職場でそれぞれ1カ所、パハンとサバの教育機関でそれぞれ1カ所発生した。これまでに確認されたクラスターは5,953カ所で、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は231カ所から226カ所に減った。

日・マレーシア首脳電話会談、両国の関係発展で一致

【クアラルンプールマレーシアBIZナビ】 岸田文雄首相とイスマイル・サブリ・ヤアコブ首相の間の電話による首脳会談が2日行われ、両国関係の緊密な関係構築及びさらなる関係発展を望む考えを確認した。

外務省の発表によると、会談は約25分間にわたって行われ、岸田首相は来年の日・マ外交関係開設65周年及びマレーシアのルックイースト(東方政策)40周年を二国間関係の更なる発展の契機にしたいと述べた上で、新型コロナ対策、安全保障、海上保安、筑波大学分校開校などについて協力を推進したいと呼びかけ、「自由で開かれたインド太平洋」と「インド太平洋に関する東アジア諸国連合(ASEAN)アウトルック」の実現に向け、スールー・セレベス海とその周辺地域を含め、マレーシアと具体的な協力を進めていきたいとの考えを示した。

これに対しイスマイル首相は、ワクチン供与を含む日本の様々な協力に謝意を表明した上で、東方政策40周年に向けて両国の連携を一層強化していきたいと答えた。

両首脳はまた地域情勢についても意見を交わし、岸田首相は東シナ海・南シナ海における一方的な現状変更の試みに強く反対する考えを表明し、北朝鮮の拉致問題への理解と協力を求めた。またミャンマー情勢についてASEANの取り組みを後押しする考えを伝えた。