インターコンチネンタルペナンリゾート、2025年にオープン

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 IHGホテルズ・アンド・リゾートは、ホテル運営のトレードウィンズ子会社のTHRホテル(ペナン)と提携して、「ペナン・ムティアラ・ビーチ・リゾート」を「インターコンチネンタル・ペナン・リゾート」として2025年にオープンすると発表した。
「インターコンチネンタル・ペナン・リゾート」の客室数は、355室の客室・スイート、自然の中でプライベート空間を楽しめるヴィラ6軒の他、ヨガスタジオやリラクゼーションをテーマとしたビレッジ内にある10軒のヴィラとなる。また付帯施設として、スイミングプール3カ所、レストラン・バー5カ所、1,000平方メートルの会議・イベントスペースを併設し、高級感があるライフスタイル・ホテルとする計画だ。
IHGによると、同社は「インターコンチネンタル」のほか、「ホリーデイン」と「ホリデーイン・エクスプレス」を6カ所運営しており、「インターコンチネンタル・ペナン・リゾート」は、マレーシアでは2カ所目の「インターコンチネンタル・ホテル」となる。またペナン州では、「ホリデーイン・アンド・スイーツ・ペナン・プライ」の開業準備も進めている。

鶏肉価格、7月1日以降1キロ10ー12リンギに上昇の見込み

【プトラジャヤ】 7月1日以降、鶏肉価格は10ー12リンギまで上昇すると予想されている。6月30日に鶏肉価格を1キログラム当たり8.90リンギに抑える上限価格制が撤廃されるためだ。
アレクサンダー・ナンタ・リンギ国内取引消費者行政相は、畜産農家連合から「12.5リンギ以上にはならない」と聞いているとし、10リンギ以上になると想定されるが、具体的な数字はわからないとした。一方、市場の監視を開始しており、過度な値上げや価格吊り上げのための買いだめなどの違反行為に対しては躊躇なく措置を講じると述べた。
ロナルド・キアンディ農業・食品産業相も鶏肉価格は11リンギ以上になると予想するが、価格は需要および市場原理により決定されると言明。上限価格が2月に設定されて以来、政府は養鶏業者に2億リンギ近い補助金を支給してきたが、今後、鶏肉小売価格が市場原理により決定されるようになるため、国内市場の需要に見合った鶏肉生産の回復に役立つと述べた。供給は安定しており、養鶏業者も1日当たり180ー200万羽の国内需要に対して十分に供給できることを保証しているという。
ロナルド大臣はまた、政府は、鶏の飼料価格の高騰、病気、労働力不足など、養鶏業者から提起された問題を調査しているとし、今後2ー3週間のうちに鶏肉の輸出停止措置を見直すと述べた。全養鶏業者がフル稼働すれば需要分の供給が可能なため、需給の動向を観察した上で、国内需要が満たされるようであれば、鶏肉輸出の再開を許可するとした。
ロナルド大臣によると、国内養鶏業界がフル稼働した場合の自給率は106%で、近隣諸国に6%分の輸出が可能だという。現在の鶏肉供給不足は、労働力不足や飼料価格上昇に伴うコスト高騰など、いくつかの要因により発生している。
(エッジ、フリー・マレーシア・トゥデー、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、6月21日)

ホンダマレーシア、「シティ」など1627台をリコール

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ホンダ・マレーシアは21日、電気装置(エンジンルーム・ハーネス)などに不具合が見つかったことから、予防的安全対策として「シティ」、「シティ・ハッチバック」、「HR-V」、「BR-V」計1,527台のリコールを実施すると発表した。現行の生産・販売モデルへの影響はないという。
対象となるのは、2021年モデルの「シティ」(1,068台)と2022年モデルの「シティ・ハッチバック」で、エンジン・ハーネスの交流発電機(ACG)のナットの固定位置の検査を実施する。また2020年モデルの「HR-V」(343台)、2021年モデルの「BR-V」(116台)については、アース端子の固定位置の検査を実施する。固定位置が適切ではないと、運転中にエンジンが停止したり、停車後にエンジンを再始動できなくなる可能性があるという。
ホンダは、今回見つかった不具合による事故などは起きておらず、安全対策のためだと説明。リコール対象モデルの所有者に直接通知するとして、通知を受け取った場合速やかにホンダの正規ディーラーに連絡をとり、点検を受けるよう呼びかけた。

外国人観光客誘致目標、450万人に上方修正=観光芸術文化省

【クアラルンプール】 ナンシー・シュクリ観光芸術文化相は21日、2022年の外国人観光客誘致目標について、当初の200万人から450万人に上方修正すると明らかにした。観光収入目標も、68億リンギから111億リンギに引き上げる。
ナンシー大臣は、同日クアラルンプールで開催された「観光復興枠組み2.0(TRF2.0)」の発表会において、今年の外国人観光客数はすでに約230万人と当初目標に達しており、観光業も力強い回復の兆しがみられるとし、新目標の達成については楽観的だと述べた。インドやサウジアラビアなどからマレーシア観光への関心は強く、さらに渡航制限を緩和する国が増加することで来訪者は増え続けるとした。インドからは6月だけで2万5,000人が来馬している。
ナンシー大臣により発表されたTRF2.0は、「観光・文化事業の復興支援」、「外国人観光客の信頼回復」、「観光商品・サービスの改革」、「長期的な回復力と危機対応力」という5つの柱により構成され、観光芸術文化省(MOTAC)は今後TRF2.0を通じ、国民所得の増加、スマートな国内外協力の促進、地域コミュニティの強化に取り組む。
ナンシー大臣は、経済回復が続く中、資本の成長だけを目指すのでなく、企業の社会経済的地位の向上や環境の持続可能性などに対してもバランスの取れた行動が必要だと言明。これらの目標を達成するためには、業界関係者、地域社会、非政府組織(NGO)、政府の間で緊密な協力が不可欠だとし、TRF2.0が観光部門の回復を牽引することを期待していると述べた。
MOTACはまた、全国の観光業界関係者250人を集めて対話セッションを開催し、観光開発に関するヒアリングを実施。ライセンス制度の改善や人材開発などについての意見が出たという。ナンシー大臣によると、MOTACは5月時点で、観光業者1万5,000社に対して総額2,380万リンギの資金援助を行っている。
(マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、6月21日)

新型コロナの新規感染者数は1921人、病床使用率は69%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、21日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は1,921人で、累計感染者数は454万4,626人となった。
新たに1,716人が回復し、累計治癒者は448万2,734人となった。死者数は2人で、累計は3万5,737人。アクティブ感染者は、前日から203人増の2万6,155人だった。うち95.8%が自宅、0.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、4.0%が医療機関、0.1%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は69.0%に上がった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,722万728人で、接種率は83.4%。ブースター接種完了者は1,613万1,200人で、接種率は49.4%だった。
新たに発生したクラスターはゼロで、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は4カ所で前日と変わらなかった。

ココア・チョコレート製品の輸出高、昨年は69億リンギ

【コタキナバル】 マレーシア・ココア委員会(MCB)は、昨年のココア・チョコレート製品の輸出高が69億リンギとなり、2010年の42億リンギから増加したと明らかにした。
19日に開催されたサバ州ココア・フェスティバルのスピーチにおいて、MCBのラムル・カシン事務次官は、アジア太平洋地域における一人当たりのチョコレート消費量が、2010ー2021年にかけて0.15キログラムから0.2キログラムに増加したことが、輸出高の増加につながったと述べた。
サバ州のハジジ・ノール州首相によると、サバ州はマレーシアで主要なカカオ豆の生産地で、総生産量の59%(540トン)がサバ州産だ。マレーシアのカカオ豆栽培面積は6,000ヘクタール農のうち57%(約3,444ヘクタール)がサバ州が占めている。同州の昨年のカカオ製品の輸出高は1,616万リンギで、うちチョコレートが772万リンギだった。
サバ州ではラナウ、コタ・マルドゥ、テノム、コタ・ブルド、タンブナン5地域で主にココア豆を生産している。ハジジ州首相は、5地域以外でもカカオの栽培を検討する起業家や企業に対して栽培面積拡大などの支援を検討していると述べた。
(エッジ、ベルナマ通信、6月20日)

豪雨もたらすラニーニャ現象、年末まで続く予想=気象局

【クアラルンプール】 マレーシア気象局のムハンマド・ヘルミ局長は、集中豪雨をもたらすラニーニャ現象は年末まで続くという予想を明らかにした。
ヘルミ局長によると、現時点では、中程度の穏やかなラニーニャ現象によってマレーシアを含む西太平洋の湿度が高くなっており、例年より降水量も増加している。5月中旬より南西モンスーンが発生しており、9月中旬まで続くと予想されるが、モンスーン・ブレイクが高湿度をもたらしているという。モンスーン・ブレイクでは全体的に風が弱くなり降水量も減少する一方、風や雨が特定の狭い地域に集中するため、特にマレー半島の北部、西部、サラワク州、サバ州西部で雨が多くなる。へルミ局長は、天候が急激に変化することが多いため、オンラインで最新の天気予報を確認する必要があると注意を喚起した。
ヘルミ局長はまた、6月末には降雨回数は減少すると予想されるものの、マレー半島の西海岸、サラワク北部、サバの西部では、午前中に雷雨が発生する可能性があると述べた。
一方、気候を専門とするアジザン・アブ・サマー教授は、「シンガポールの東南アジア諸国連合(ASEAN)専門気象センターの予報によると、マレーシアとASEAN南部地域全体が6月から8月にかけて例年以上の降雨に見舞われる予想だ」と述べた。3ー9月は通常、比較的雨の少ない乾季だが、ラニーニャ現象により東風が強まることで南西モンスーンが乱され、モンスーン・ブレイクの頻度が高まっている。モンスーン・ブレイクは一度発生すると4ー5日間は続くという。
アジザン教授はまた、ラニーニャ現象が年末まで続いた場合、11月に始まる北東モンスーン期の寒波が降雨量を10ー20%増加させるラニーニャ現象によって増幅されることになり、東海岸地域に大規模な洪水を発生させる可能性があると警鐘を鳴らした。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、6月21日)

二輪車の配送ドライバーの下限年齢、18歳に引き下げへ

【クアラルンプール】 二輪車を利用したデリバリーなどの配送ドライバーの年齢制限は21歳以上だが、マレーシア政府は18歳以上に引き下げる計画だ。
ウィー・カション運輸相によると、下限年齢を18歳に下げることで、より多くの若者が、二輪車を利用してデリバリーや配送サービスを行うことで収入を得たり、インターネットを通じて単発で仕事を請け負うギグワーカーとしてのキャリアを検討することができると見込んでいる。年齢制限の修正案は次期国会開催時に提出する予定だ。
新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大を防ぐために施行されていた行動制限が解除され、マレーシア経済の活動が再開したことで、二輪車の配送ドライバーが元の仕事に戻ったため、最大でドライバー数は25%減少したという。
(ポールタン、フリー・マレーシア・トゥデー、6月20日)

昨年の海外直接投資、1.9倍の197億リンギに

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 統計局は17日、2021年のマレーシアからの海外直接投資(DIA)は196億7,900万リンギとなり、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大に伴い大幅に減少していた前年(101億7,000万リンギ)からは1.9倍(93.5%増加)となったと発表した。
産業別では、製造業が40.5%と最も多く、80億リンギとなり、前年の17億リンギより増加した。サービス業のシェアは30.3%で60億リンギ(前年51億リンギ)、鉱業・採石業は14.0%で27億リンギ(19億リンギ)、建設業は9.1%で18億リンギ(6億リンギ)、農業が6.2%で12億リンギ(9億リンギ)となり、全ての産業で前年を上回った。
株式・投資信託は61.7%を占める121億リンギで、前年から69億リンギ増えた。残り38.3%を占めた債務証券は75億リンギで、前年から26億リンギ増加した。
上位3カ国は、▽オランダ(65億リンギ)▽カナダ(48億リンギ)▽インドネシア(34億リンギ)ーーの順となった。

新型コロナの新規感染者数は2093人、病床使用率は67.6%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、20日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2,093人で、累計感染者数は454万2,705人となった。
新たに2,082人が回復し、累計治癒者は448万1,018人となった。死者数は3人で、累計は3万5,735人。アクティブ感染者は、前日から8人増の2万5,952人だった。うち96.1%が自宅、0.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、3.8%が医療機関、0.1%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は65.3%に下がった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,721万5,106人で、接種率は83.3%。ブースター接種完了者は1,612万9,557人で、接種率は49.4%だった。
新たに発生したクラスターはゼロで、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は4カ所で前日と変わらなかった。