【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本金属(本社・東京都港区)のマレーシアの現地法人である日本金属(マレーシア)は6日、3機目となるステンレス鋼帯切断機を6月に設置する計画を発表した。

既存の切断1号機、切断2号機の生産可能板厚をカバーし、原料の大単重化にも対応する。また、切断3号機は高精度コラムクランプ方式C型フローティングシート対応式やベクトルモーター速度制御を採用しており、既存の切断機と比べ品質が向上するほか、2軸フリクション巻取式により生産性・歩留も向上する見込みだ。

東南アジアへの集約が進むガソリン車向け内燃機関部品の拡販を目指す。また、工場自動化の流れを受け、中国・米国向けのエアシリンダーで需要が増えているため、シェアアップを推進する。医療やCASE、半導体関連などの新事業アイテムの獲得にも注力する。

日金マレーシアはジョホールバルを拠点として、マレーシア、シンガポール、インドネシアを中心に冷間圧延ステンレス鋼帯を供給しており、2022年8月に創立10周年を迎えた。インドを最大の拡販ターゲット国として、医療関連、自動車関連、メタルマスク(半導体製造等)をメインに拡販活動に取り組んでいる。今後は日本金属(タイ)とのBCP(事業継続計画)体制を強化し、カンボジアやラオス、ミャンマー、パキスタン、バングラデシュなどをターゲットに販売エリアの拡大を行う方針だ。