新興格安航空会社MYエアライン、タワウーコタキナバル線を就航

【クアラルンプール】 新興格安航空会社のMYエアラインは18日、サバ州のタワウとコタキナバルを結ぶ路線を就航した。

毎日1便の運航で、機材はエアバスA320-200型機。スケジュールはタワウ発が16時20分でコタキナバル着は17時20分、コタキナバル発が17時45分でタワウ着は18時45分となっている。

レイナー・テオ共同創業者兼最高経営責任者(CEO)は、同路線の就航について、国内の運航ネットワーク拡大計画の一環だと説明。顧客により多くの選択肢と利便性を提供し、サバ州の経済成長と観光に貢献すると述べた。

一方で6月にスタートする国際線の運航について、テオCEOはうまくいけば4月末か5月初めにもチケット販売が開始できる見込みだと明らかにした。
同社は現在6機を使用して運航しているが、テオCEOは年末までには20機に増強する予定だと述べた。

MYエアラインは17日から3日間、クアラルンプール国際空港の格安航空専用ターミナル(KLIA2)離発着の基本運賃をゼロとし、税金や手数料、燃料サーチャージのみで購入できるセールを開催している。渡航期間は4月20日から5月21日まで。予約はウェブサイトもしくはアプリで受け付けている。
(エッジ、マレーシアン・リザーブ、4月18日)

イオン、今年の小売業界の好転を楽観

【クアラルンプール】 イオン・カンパニー(M)は、ショッピングモールの客足が戻りつつあることを受け、家計支出が市場の安定、所得水準の向上、政府の政策支援などにより支えられることから、2023年の小売業界の業績は好転すると慎重ながらも楽観視している。

大野惠司 社長は2022年版年次報告書で、イオンの2022年度売上高は前年比14.1%増の41億4,000万リンギ、税引前利益は61.4%増の2億1,150万リンギと好調だったとし、上昇を続ける営業費用も収益増により相殺できたと述べた。イオンでは2023年もデジタル改革を進め、市場動向や消費者の消費行動に合わせた新しい小売モデルを構築するとし、モール2カ所のリニューアルや店舗のメンテナンス強化により、顧客の好みを反映した設備を設置していくとしている。
(ザ・サン、4月19日、ベルナマ通信、4月18日)

東京海上マレーシア法人、配達員向け低価格保険を提供へ

【クアラルンプール】 東京海上ホールディングス子会社で、生命保険を手掛けるトウキョウ・マリン・ライフ・インシュアランス・マレーシアは、物流のキリムマンおよびフィンテック(革新的金融技術)のフィノロジーと提携し、配達員など、インターネットを通じて単発で仕事を請け負うギグワーカー向けの低価格保険商品を提供すると発表した。

1日あたり1リンギから利用可能。仕事中の事故による死亡または後遺障害、医療費、救急車費用などを補償する。配達業務に従事していない時間も補償の対象となる。

トウキョウ・マリンのン・ハンミン最高経営責任者(CEO)は、新保険は「職業や収入に関係なく、すべてのマレーシア人に保険商品を提供する」という取り組みの一環だとし、キリムマン、フィノロジーと協力し手頃な価格の保険を提供できることを誇りに思うと述べた。

キリムマンのティム・チー共同創業者は、配達員はリスクに日々直面しているとし、低価格保険を提供することで、配達員が仕事を進めるために必要な安心感を提供したいと述べた。

3社は、物流企業向けの低価格輸送保険も開発。保険料は荷物1つあたり2リンギで、補償限度額も通常の輸送保険より高くなっているという。
(エッジ、4月18日)

MM2Hの条件見直しへ、新規申請数激減で=観光芸術文化省

【クアラルンプール】 観光芸術文化省(Motac)は19日、外国人の長期滞在を奨励するマレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)プログラムの申請条件を見直すと発表した。

Motacによると、18日にティオン・キンシン観光芸術文化相と内務省のルジ・ユビ事務次官との会談で見直しが決定した。MM2H申請手続きの円滑化に向け、Motac傘下のマレーシア政府観光局が、MM2Hワンストップセンターを通じて申請支援を行う。具体的には、内務省や入国管理局に提出する申請書や書類に関する支援を実施するとしている。

MM2Hは2021年に必要資産額の大幅引き上げなど、条件が厳格化されたことにより、新規申請数が90%減少し、関係者やペナン州などから政府に対し条件を緩和するよう求める声が上がっていた。

またティオン大臣とルジ事務次官の会談では、中国・インドなどの観光客を対象とした到着ビザ(VOA)施設についても話し合われた。ティオン大臣は、インドネシアなどの近隣国ではすでにVOA施設を開設しているため、観光地としての競争力を失わないよう早急に設置する必要があるとし、閣議で詳細を検討すると述べた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ザ・スター電子版、ザ・バイブス、4月19日)

日系トランベリア、チャットGPTを顧客対応に導入

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 世界22カ国35都市の医療ツーリズム予約プラットフォームを運営する日系トランベリアは16日、チャットGPTのチャットbotを顧客対応に導入し、同社の商品ページと記事をチャットGPTに学習させ、マルチリンガルで顧客からの質問に回答する機能をメディカルツーリズム予約プラットフォームで世界で初めて実装したと発表した。

トランベリアは2022年、マレーシア保健省傘下の医療ツーリズム促進機構、マレーシア・ヘルスケア旅行委員会とデジタルパートナーとして提携契約を提携した。

コロナ禍を経て、急成長が予測される医療ツーリズム、ウェルネスツーリズム業界をデジタル・トランスフォーメーション(DX)するトランベリアは、世界中の顧客からの問い合わせに24時間、多言語で対応する為、同社サイトに集約されている、世界22カ国の病院、クリニック、ウェルネスセンターが提供するトリートメント内容をチャットGPTに学習させ、リアルタイムで様々な質問、問い合わせに対応する機能を追加した。この機能により、いままで英語、日本語、マレー語のみで対応していたカスタマーサポートの機能を大幅に拡張させ、ほぼ全ての言語での顧客対応が可能となった。

トランベリアは、成長著しい医療ツーリズム、ウェルネスツーリズム業界をリードするオンライン・トラベル・エージェンシーとして、世界中の医療ツーリストに貢献していく方針だ。