【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 サッポロホールディングス(本社・東京都渋谷区)は1日、グループ企業サッポロビール(本社・同)がビール大手のカールスバーグ社との間で、マレーシア、香港・マカオ、シンガポールにおける「サッポロプレミアムビール」などの販売に関する代理店契約に向けた合意書を締結したと発表した。

販売開始日は2024年1月1日。マレーシアでは、カールスバーグのマレーシア工場における生産委託契約に向けた合意書も締結し、同工場での製造を行う。対象品目は「サッポロプレミアムビール」の320ミリリットル(ml)缶、325ml瓶、640ml瓶、10リットル(L)樽、22.7L樽。香港・マカオ、シンガポールでは「ヱビスビール」の販売も行うが、マレーシアでは「サッポロプレミアムビール」のみとなる。
サッポロビールは、サッポログループが2022年に策定した中期経営計画のもと、「海外酒類の売上収益を2026年までに22年比1.5倍の約1,070億円に成長させる」ことを目標に掲げており、その中でも東南アジア諸国連合(ASEAN)市場は市場規模・成長性において重要な市場と位置付け、2011年に竣工したベトナム工場を拠点に、これまでも段階的に売上を拡大してきた。

サッポロビールは、今回のカールスバーグ社との提携により、同社が有する東アジア・東南アジア市場での流通網を活用し、「サッポロプレミアムビール」のさらなる市場浸透および日本のビールブランドとして「ASEAN地域ナンバーワン」を目指す。「2026年にはASEANプラス香港市場で150万ケースの販売」という目標の達成に向け取り組んでいく方針だ。