【クアラルンプール】 岸田文雄首相と会談したアンワル・イブラヒム首相(兼財務相)は5日の記者会見で、日本からの外国直接投資(FDI)が、今年は300億リンギを超えるとの見通しを表明。マレーシアに対する日本の投資家の信頼感が示されていると述べた。

テンク・ザフルル投資貿易産業相も10月25日に開催された「マレーシア・日本ビジネスラウンドテーブル」の基調講演で、日本からのFDIについて、今年は300億リンギを超えるという見通しを明らかにしていた。ザフルル大臣は、日本は2015年から8年連続でマレーシアにとり、第4番目の貿易相手国であると言明。マレーシアの総貿易高は2022年に512.6億米ドル(1,817.3億リンギ)に上り、日本との貿易が6.4%を占めたと明らかにした。

「マレーシア・日本ビジネスラウンドテーブル」では、日本商工会議所(JCCI)とマレーシア製造業者連盟(FMM)が、二国間クレジット制度に係わる協力協定にも署名している。二国間クレジット制度は、途上国と協力して温室効果ガスの削減に取り組み、削減の成果を両国で分け合う制度。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、11月6日、マレー・メイル、11月3日)