【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】  パナソニック・マニュファクチャリング・マレーシアは11月29日、同社2024年度第2四半期(2023年7ー9月)の純利益が前年同期比22.0%減の3,322万リンギとなったと発表した。減収、関連会社からの利益分配減少などが影響した。

売上高も前年同期比19.3%減の2億3,642万リンギにとどまった。前年同期に扇風機製品の売上が増加したことによるベース効果やキッチン家電製造事業からの撤退が影響したとしている。

前期比では、純利益は62.7%増となり、売上高も3.6%増。2023年4ー9月の同社上半期決算では、純利益は前年同期比0.8%減の5,364万リンギ、売上高は同13.4%減の4億6,466万リンギとなった。

同社は今後について、インフレ率上昇、地政学的緊張の激化、金融引き締めなどの下振れリスクがある一方、先進国において、予想を上回る内需の拡大が世界経済の成長率を押し上げる可能性があると予想。売上減少への対応策として、水関連の新製品への多角化や既存製品の他地域販売などを行っており、生産性向上や効率化に向け、製造施設におけるテクノロジー活用を進展させると同時に、コスト削減策を継続的に実施し、収益性を改善していくとした。