【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 多拠点の住居を定額で利用できるサービス「ADDress(アドレス)」を運営するアドレス(本社・東京都千代田区)は11月30日、同サービスをマレーシアをはじめとする海外30カ国で展開すると発表した。

アドレスは同日東京・ミッドタウン八重洲で開催された創業5周年イベントで、海外在住の日本人とつくるローカル体験を提供する「LOCOTABI(ロコタビ)」(本社・東京都千代田区)と提携し、海外在住の日本人が住む家(空き部屋)を会員に提供する計画を明らかにした。オーナーでもあり家守でもある現地在住の日本人の家に滞在できるので、初めて訪れる国でも安心して過ごすことができる。来春に向けて拠点開発の準備段階にあるが、2023年11月時点でマレーシアや米国、英国、イタリア、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、台湾、フィリピンなど海外30カ国での提供を予定しているとした。

アドレスは、「好きな時に、好きな場所で、好きな暮らしを」をテーマに、2023年11月時点で全国300カ所以上の物件を提供する住まいの定額利用サービスを展開。増え続ける空き家・空き部屋などの遊休資産を有効活用し、アドレスが賃貸で借り受けて会員に二拠点・多拠点居住用住宅として貸し出している。一棟貸切型ではなく、シェアハウス型の住まいであることが特徴で、同時に複数会員の滞在が可能な交流型住宅となっている。各家には「家守(やもり)」と呼ばれる管理者がおり、会員同士や地域と会員を繋ぐ橋渡し役を担っている。地域を知り尽くした家守がいることで、観光滞在だけでは得られない地域情報や地域とのつながりをつくることができるという。