【クアラルンプール】 7月に導入された電気料金の自動燃料調整(AFA)メカニズムに基づき、8月1日から31日までの燃料サーチャージは1キロワット時(kWh)あたり1.45センが適用される。ファディラ・ユソフ エネルギー移行・水利転換相が、29日に開かれた下院議会で明らかにした。

AFAは市場燃料価格と為替レートに基づいて毎月、自動的に調整されるもので、8月の燃料サーチャージは、燃料とガスの価格が下落したことを反映しているという。以前の不均衡価格転嫁(ICPT)メカニズムでは、6カ月ごとの調整だったのに比べ、ファディラ氏は「新料金体系では国内消費者への影響を最小限に抑えながら、すべてのユーザー間で公平かつ公正なコスト配分になる」と改めて強調した。

特に非住宅のユーザーにとって、実際の電力供給コストに基づいて料金が請求され、業種による差別を防ぐことにつながるとし、「企業が再生可能エネルギー源を検討することを促すもの」と付け加えた。

また、政府系電力会社のテナガ・ナショナル(TNB)は同日、向こう3カ月のAFA予測を発表。1キロワット時あたり9月は1.23セン、10月は2.65セン、11月は1.95センが見込まれている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、エッジ、ベルナマ通信、7月29日)