不動産市場の回復は22年になってから、ヘンリーブッチャー見通し

【ペタリンジャヤ】不動産業ヘンリー・ブッチャー・マレーシアのタン・チーメン最高執行責任者(COO)は市場調査報告の発表式で、今年の不動産市況は横ばいの見通しで、行動制限令(MCO)の再導入、緊急事態宣言が行われたため、回復は2022年になるとの見解を示した。
報告書によれば、持ち家支援キャンペーンが6月までのため不動産開発業者は住宅売り込みに力を入れる見通しだ。住宅デザインでは作業スペースなど在宅勤務を考慮した工夫を凝らすと思われるという。
オフィスビル、小売り施設とも営業不振によるテナントの撤退が予想され、明るい展望は開けない。ホテル、レジャー関連施設も好転は期待できない。
工業不動産も昨年は取引件数、額が前年を下回ったが、最も活気のあった部門だ。ゴム手袋製造への相次ぐ参入、電子商取引の増加による倉庫・物流施設需要の増加が背景にある。今年の市況は改善が見込めるという。
(エッジ、2月1日)

経済の全面再開の方向で検討か、SOP厳格化の条件で

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 サラワク州を除く全土に発令している行動制限令の第二弾(MCO2.0)が2月18日まで2週間再延長されることになったが、政府は経済面の影響を考慮し、より厳格な標準的運用手順(SOP)を遵守する条件ですべての経済活動の再開を認める方向で検討に入ったもようだ。

消息筋が英字紙「ザ・スター」及びシンガポールの「ストレーツ・タイムズ」に明かしたところによると、ヘアサロン・理容、小売店などこれまで再開が認められていなかった業種も含めて再開を認める方針。昨年3月のMCOより中小企業などに打撃を与えているとの指摘が業界団体から上がっていたという。

ただ別の情報筋によると、国家安全委員会(NSC)では全面的な経済再開の前提となる取り締り強化策に関する問題については、警察以外に自警団や国軍を動員するかといった問題を含めまだ議論されていないという。

またこれらとはまた別の情報筋は、営業条件について業種別に見直しが行なわれるとしており、感染クラスターの多くが「SOPの弛み」が原因だと報告されていることから、SOPを強化する方向だとしている。

新型コロナ感染拡大を受けて、連邦政府は昨年3月の発令以来となるMCOを今年1月13日より2週間の期間限定で再発令。国民生活への配慮から前回に比べると大幅に経済活動を認める内容となっていたが、その後も新規感染者数が高止まりしていたため2月4日まで延長していた。

海上輸送が急増、在宅勤務機器やマスク需要の増加で

【クアラルンプール】在宅勤務用機器、フィットネス器具、家財、マスクなど個人用防護具、また電子商取引による商品注文の増加で海上輸送需要が増大している。
マレーシア海運協会(SAM)のウーイ・リアンヒン会長によると、輸送需要増のため港湾で貨物処理の遅れが起こっており、労働者の労働時間が増えている。
海上輸送需要の増加は、航空貨物運賃の上昇も原因の一つだ。空コンテナ不足も起こりコンテナリース料が2倍以上になった。リース会社はまた、8ー12年間の長期契約を求めるようになっている。船舶チャーター料も上昇しているという。
ウーイ氏は、コンテナ市場が落ち着くのはコンテナ生産が軌道に乗る下半期と予想している。
海上貨物運賃はいずれ安定し、徐々に下落するが、海運業のコストが増加しているため、パンデミック以前の水準まで下がることはないという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月2日)

行動制限令第二弾、2月18日まで2週間再延長

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は2日、サラワク州を除く全土に発令している行動制限令の第二弾(MCO2.0)について、2月18日まで2週間再延長すると発表した。

新型コロナウイルス「Covid-19」の感染拡大抑制のため、州や地区を跨いだ移動はこれまで通り原則禁止となる。2月12、13日は中国正月の連休となるので、これに伴う大規模な移動や会食機会を減らす狙いがある。

サブリ上級相は「保健省が実施したリスク評価ではすべての州で新規感染者数が増加傾向を示しており、地元住民と非マレーシア人の両方のコミュニティ内で散発的な感染拡大が起きている」と指摘。同日開催された国家安全委員会(NSC)会議でMCO2.0の再延長を決めたことを明らかにした。

一方、標準的運用手順(SOP)違反に関する罰則強化については現在も準備作業が行われていると述べるにとどまり、罰則の詳細については言及を避けた。

新型コロナ感染拡大を受けて、昨年3月の発令以来となるMCOを今年1月13日より2週間の期間限定で再発令。国民生活への配慮から前回に比べると大幅に経済活動を認める内容となっていたが、その後も新規感染者数が高止まりしていたため2月4日まで延長していた。

エアアジア子会社のテレポート、貨物混載免許を取得

【クアラルンプール】エアアジア子会社で、東南アジアで物流サービスを提供するテレポート・コマース・マレーシアはマレーシア関税局から混載運送業者免許を取得した。
サービス提供ではデジタル技術を全面的に活用し、荷主、荷受人の両方に通関をスムーズに行うためのサービスを提供する。
テレポートによれば、デジタル技術を使うことで関税局に正確な申告を迅速に行うことができるという。
デジタル混載部門のチェン・ウェイキアット責任者は「顧客に革命的通関を提供する。東南アジアのどこからで顧客は低料金で迅速なサービスを利用できる」と語った。利用するデジタル技術は社内で開発した。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月30日)

ノースバタワースコンテナターミナル、自由貿易区に

【ジョージタウン】ペナン港のノース・バタワース・コンテナ・ターミナル(NBCT)が2月1日付で自由貿易区の資格を得た。同日、官報に掲載された。ペナン港委員会のタン・テイクチェン委員長は外国からの投資に期待を表明した。
同区は貿易・商業活動のためのゾーンと製造業のためのゾーンの2つに分けられる。ゾーン内での活動は物品税、関税、売上・サービス税(SST)が免除される。
自由貿易区のステータス取得を機にペナン港委員会は外国投資誘致のため包括的奨励措置を講じる計画だ。バルクブレーク、等級付け、中継貿易などの領域での投資誘致を図る。
(ベルナマ通信、1月29日)

経済の完全回復は22年になってから、UOB見通し

【クアラルンプール】シンガポール系UOBアセット・マネジメント(M)のフランシス・エン最高投資責任者は、行動制限令(MCO)の再導入でマレーシア経済の回復は近隣国より遅く、ウイルス禍以前の水準に戻るのは22年になってからとの見解を示した。
エン氏は「21年後半に以前の水準に戻ることを希望しているが、MCOがいつまで行われるか、新型コロナウイルス感染症の制圧にいつまでかかるかに左右される」と述べた。
MCOが延長された場合、中央銀行バンク・ネガラ(BNM)は経済への影響を考慮し政策金利を引き下げる可能性があるという
利下げは債券利回りに影響するが、それでもマレーシアの債券は外国人投資家にとり魅力を失わないという。率は低くても利回りが見込めるからだ。世界のほかの市場では利回りがマイナスの債券が多く流通している
(マレーシアン・リザーブ、1月27日)

ホテルの廃業は増加、ホテル協会が強力な支援を政府に要請

【クアラルンプール】マレーシア・ホテル協会(MHA)は、業界への政府支援が不足している中での行動制限令(MCO)の再導入は大打撃で、さらに多くのホテルが廃業すると懸念を表明。政府に支援強化を要請した。
シャハルディン専務理事は「州間旅行が禁止され、外国人旅行客もいない状況では生き残りは困難だ。昨年の経営は厳しく、ホテルの資金は底をついている」と述べた。
既に廃業を発表したホテルには、ラマダ・プラザ・マラッカ・ホテル、クアラルンプールのジー・シティー・クラブ・ホテル、ペナンのホテル・ペナガ、ジャズ・ホテル、ジェレジャク・アイランド・リゾート、ホテル・エクアトリアル・ペナンが含まれる。昨年3月以降、11月の時点で109のホテル経営会社が倒産した。
MHAのヤップ・リップセン最高責任者は、最新の景気対策でホテル業界への支援は1月から3月にかけての電気料金の10%割引のみだと不満を表明。従業員賃金の30 50%に相当する賃金支援を要請した。
ヤップ氏は、観光客統計にシンガポール人が含まれ、統計発表も期末から半年後と遅いことにも改善を求めた。
(マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、1月27日)

 

完全ロックダウン実施なら280万人が失業=上級相

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は、新型コロナウイルス「Covid-19」封じ込めのために昨年3月のような完全ロックダウンが行なわれた場合には280万人が失業、250万人の所得に影響する恐れがあると述べた。
サブリ上級相は、280万人が失業した場合、「B40グループ(下から40%の低所得者層)は、平均世帯月収を2,400リンギとして換算すると1カ月以内に推定64億5,000万を失う計算となる」と指摘。最初にロックダウンが行なわれた昨年3月から10月にかけては1万3,445社が倒産したとのマレーシア会社委員会(SSM)のデータを引用して、「(多くの企業倒産は)多くの失業者が出たことを意味する。これは政府がロックダウンを検討する際に考慮しなければならない」と述べた。
現在、全国に発令されている行動制限令(MCO)は2月4日まですでに延長されているが、感染拡大がとまらないことから再延長や強化すべきとの声も上がっており、政府が完全ロックダウンを検討しているとの噂も広がっている。
サブリ上級相は、保健省のノール・ヒシャム事務次官が2月4日より3カ月間、条件付き行動制限令(CMCO)に移行する可能性が高いと述べたことに言及。「可能性が高いといったが実施されるとは言っていない」としてまだ結論は出ていないと強調した。2月4日以降については、国家安全委員会(NSC)会議で決定される。

MCO解除後すぐの経済回復はない=アズミン通産相

【クアラルンプール】行動規制が解除されれば経済は直ちに回復が可能、との主張が一部でなされていることについて、アズミン・アリ通産相(上級相)は「経済はスイッチを入れたらすぐ動作するという質のものではない。マイナスからプラスに転じるまでには時間がかかる」と述べた。
政府は昨年、景気対策を講じ、第3四半期の経済はマイナス2.7%と減少幅を前期より狭めることができたが、プラスに転じるには少なくとも、もう1四半期が必要だという。
製造業、建設業の現場が感染クラスターの発生につながっているとして作業禁止を求める声があることについて、アズミン氏は、感染防止では全面封鎖ではなくほかの選択肢を検討すると表明した。
アズミン氏はまた、地域共同体における感染の防止が最も重要とし、一般大衆に標準的運用手順(SOP)の厳格な順守を求めた。
(マレー・メイル、1月25日)