【クアラルンプール】シンガポール系UOBアセット・マネジメント(M)のフランシス・エン最高投資責任者は、行動制限令(MCO)の再導入でマレーシア経済の回復は近隣国より遅く、ウイルス禍以前の水準に戻るのは22年になってからとの見解を示した。
エン氏は「21年後半に以前の水準に戻ることを希望しているが、MCOがいつまで行われるか、新型コロナウイルス感染症の制圧にいつまでかかるかに左右される」と述べた。
MCOが延長された場合、中央銀行バンク・ネガラ(BNM)は経済への影響を考慮し政策金利を引き下げる可能性があるという
利下げは債券利回りに影響するが、それでもマレーシアの債券は外国人投資家にとり魅力を失わないという。率は低くても利回りが見込めるからだ。世界のほかの市場では利回りがマイナスの債券が多く流通している
(マレーシアン・リザーブ、1月27日)