非接触型決済の利用頻度が増加、UOB調査

【クアラルンプール】新型コロナウイルスの感染拡大(パンデミック)で、モバイルバンキングなど非接触型の支払い・決裁手段の利用頻度が増したことが、シンガポール系大華銀行(UOB)が行ったASEAN(東南アジア諸国連合)消費者心理調査から分かった。
パンデミック期間中、マレーシアの回答者のうち69%はモバイルバンキングの利用頻度が増した。65%はQRコード、65%はインターネットバンキング、60%はモバイルウォレットの利用頻度が増した。
モバイルバンキングアプリのUOBマイティーを利用した1 11月の資金移動は前年比76%の増加で、UOBマレーシアのロニー・リム代表は「パンデミックが非接触型支払い手法の採用を加速した」とコメントした。
回答者の90%は、デジタル決済の基盤が改善されるのであれば100%キャッシュレスでも構わないと回答した。
パンデミックの期間、支出が増えた回答者は55%、減った回答者は27%。行動制限が施行されて以降、食料雑貨の支出が増加した回答者は67%、食事配達サービスの支出が増加した回答者は63%。
項目別で、支出が減ったとの回答は、旅行が68%、宝飾品が57%、衣類が49%、家具・家庭用品が45%だった。
(マレーシアン・リザーブ、12月31日)

信用中央金庫とBEENOS、越境ECサイト出品スキーム構築

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 信金中央金庫(本店・東京都中央区)は、BEENOS(本社・東京都品川区)の 100%子会社で、越境ECおよびジャパニーズコンテンツの海外進出を支援する BeeCruiseと連携し、信用金庫取引先が取り扱う商品の越境ECサイト出品スキームを構築すると発表した。
信金中金は、全国の信用金庫を通じて取引先を募集し、BeeCruise は、東南アジア最大級のECサイト「ショッピー」に取引先が1商品から出品できるオンラインストアを開設および運営する。ECを活用した海外販路拡大に注目が集まる中、出品する取引先の負担を最小限とするため、信金中金および BeeCruise が出品手続きからプロモーションまでワンストップで支援し、信用金庫取引先の良品を世界に発信していく。
オンラインストアは、シンガポール、マレーシア、タイ、台湾の4か国に開設し、日用品や雑貨類を中心に取り扱う。SNSを活用したプロモーション企画の結果等を踏まえ、同ストアのさらなる充実、強化を目指す。
信金中金は、引き続き、各信用金庫と連携・協力のうえ、信用金庫取引先の海外販路開拓ニーズに応えるべく、各種支援に積極的に取り組んでいく方針だ。

新型コロナの新規感染者数は1741人、累計で12万人超える

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は4日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,704人増加したと発表した。アクティブ感染者数は2万1,365人で、累計感染者数は11万9,077人となった。
州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く673人だった。それに▽サバ州(316人)▽ジョホール州(179人)▽クアラルンプール(KL、112人)▽ペナン島(103人)▽ペラ州(75人)▽ネグリ・センビラン州(72人)▽ケダ州(53人)▽クランタン州(47人)▽パハン州(21人)▽プトラジャヤ(17人)▽ラブアン(16人)▽サラワク州(10人)▽マラッカ州(6人)▽トレンガヌ州(4人)ーーが続いた。ペルリス州のみゼロだった。新たに2,726人が退院し、累計治癒者は9万7,218人となった。死者数は11人増えて、累計で494人となった。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は3日、新たに9つのクラスターを確認したと明らかにした。
サバ州の「リンタス・セラヤ」クラスターでは16人、セランゴール州の建設現場「ペルダナ・アベニュー」では202人、職場の集団検査により発生を確認した「オスモ・ジャヤ」クラスターでは46人の陽性を確認。ジョホール州の「ベラティ」、「ワワサン・ガディン」、「レンギト・セントラル」クラスターではそれぞれ44人、13人、10人に陽性反応が出た。クランタン州の「パロー・トゥンパト」クラスターでは15人、クランタン州とトレンガヌ州をまたいで発生した「マニク」クラスターでは22人、サラワク州「ストゥトン」クラスターでは5人の陽性を確認した。
これまで確認されたクラスター数は累計532。新たに収束したクラスターは6つで、現在感染者が出ているアクティブなクラスターは232となった。

北東モンスーンによる荒天、各地で異常低温&大雨洪水

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 北東モンスーンが年末からマレーシアのほぼ全土を襲っており、各地で大雨、気温低下が観測されている。

首都圏クランバレーやパハン州クアンタン、テメルロー、ネグリ・センビラン州クアラピラー、ジョホール州バトゥパハなどでは3日、最低気温が23度まで低下。山間部のキャメロンハイランドでは17度と予想されている。

各地で大雨に伴う洪水が発生しており、4日午後1時時点で半島部の5州の避難民が1万9,591人に達している。また各地で大雨による地滑りが起きており、道路が寸断され孤立する集落も出ている。

マレーシア気象局(MetMalaysia)によると、北東モンスーンにより冷たく湿った大気は昨年11月11日ごろから半島部に達し、低温と天候不順は3月まで続く見通し。半島部東海岸やサラワク州西部、サバ州東部で大雨が予想される。気象局は南シナ海沿岸では高波、低地では洪水の懸念が高まるとして警戒を呼び掛けている。