日系eeevo傘下のJMBEC、ビジネスエチケットブック制作

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本と東南アジアで事業を展開する日系IT企業のeeevoグループは、マレーシアで人材コンサル事業を展開する傘下企業JMビジネス・エシックス・コンサルタンシー(JMBEC)が10月、東方政策元留学生同窓会(ALEPS)との間で戦略的パートナーシップに関する覚書(MoU) を締結したと発表した。

ALEPSは、1982年にマレーシア政府が実施した、日本から学ぶことによりマレーシアの社会経済の発展を目指す「東方政策」プログラムにより日本の大学や専門学校で学んだ卒業生から構成されている協会。

両者は最初の共同プロジェクトとして、マレーシアビジネスエチケットブックの発刊に向け、11月にマレーシアビジネスエチケットブック制作委員会を立ち上げた。エチケットブック制作委員会は、日本ビジネス能力認定協会(JBAA)と連携し、JBAAが展開している日本のビジネス能力検定のコンテンツを活用し、日本の価値観・ビジネスマナーを取り入れ、マレーシア人向けのビジネス文化を融和したビジネスエチケットブックを制作していく。

eeevoは、今回の提携は、持続可能な協力に焦点を当てた戦略的なパートナーシップの始まりを示しているとし、JMBECとALEPSは、マレーシアと日本の間の持続可能な協力の基盤を築くことに貢献していくと述べた。

アジアがんフォーラム、マレーシア対がん協会などと協力へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 アジアがんフォーラム(所在地・東京都世田谷区)は5日、11月29日付けで、マレーシア対がん協会(NCSM)およびマレーシアで事業展開する住友商事グループ3社との間で、協働に向けた覚書(MoU)を締結した。

NCSMはクアラルンプールに拠点を構える非政府組織(NGO)。住友商事グループ3社は、▽PMケア(マネージドケア事業)▽メディエクスプレス(同)▽SCヘルスケア(統括事業会社)ーー。

5者は共同でマレーシアにおけるヘルスケアビジネス領域の潜在的需要や機会を探る。マレーシア国民の職域において、がんに対する認識、検診、治療を促進し、国民の医療アクセスを改善するとともに、企業の医療費の抑制を目指す。具体的な活動内容としては、▽がんに対するリテラシー向上▽がん検診の推進▽がんに関するデータの収集、調査、分析ーーを行う。

今後は、5者の間で、職域におけるがん検診の推進を進めながら、がんの予防領域だけでなく治療領域についても調査研究を行い、医療アクセスの改善に貢献する。医療・介護事業の国際展開を検討する日本企業との学際的・国際的な連携も行っていく。さらに、一連の活動で得られた知見・ノウハウを活用し、日本の医療サービスの更なる質向上に貢献することを目指す方針だ。

眼鏡のパリミキ、KLの西武百貨店内に7店舗目をオープン

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 眼鏡専門店チェーンのパリミキホールディングス(本社・東京都港区)は6日、11月29日付けで、クアラルンプール(KL)の西武百貨店内に「パリミキ西武トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)店」をオープンしたと発表した。

マレーシア国内では7店舗目となる。新店舗では、細部に日本をイメージするデザインを織り込み、カウンター周辺には木材を使用し日本を感じられる空間に仕上げた。福井県鯖江市に自社工場を構えるパリミキグループだからこそできる高品質で安心安全な日本製商品、オークリーをはじめとする、ゴルフ、サイクリングやジョギング向けのスポーツブランド、流行最先端のインターナショナルブランドまでを取り揃える。営業時間は午前10時から午後10時。

パリミキは、1990年10月に1号店をKLのブキビンタン地区にオープンして以来、経営理念である「お客様とその未来のために」を念頭に営業に取り組んでいる。視力補正のためのツールだけでなく、多種多様なライフスタイルの顧客一人ひとりに合わせた商品を提供し、マレーシア在住日本人だけでなく地元の人々からも支持を得ている。西武TRX店以外にKLで4店舗、セランゴール州で2店舗を展開している。

ヤマハブランドだけのライフスタイルモール、ペナンに開設

【クアラルンプール】 ヤマハ・ブランドが全館を占める「ライフスタイル・モール」が11月26日、ペナン州プライのオートシティ・ジュルにオープンした。

ヤマハ・オートバイの国内販売代理店であるホン・ビー・モーターズが運営する。2階建てで、面積は1万2,000平方フィート。ヤマハ発動機のオートバイに加え、ヤマハマリンの船舶用エンジン、ヤマハミュージックの楽器・オーディオ製品も紹介する。

1階にはオートバイやヘルメット、ジャケット、船舶用エンジンの展示スペースを設け、また、ヤマハの最新楽器、オーディオシステム、サウンドバー、ヘッドホンが設置されたVIP専用のミュージックラウンジやスタジオも構える。アフターサービスセンターやヤマハ音楽教室、音楽スタジオ、会議室、ホンリョン・ヤマハ・モーターが展開する軽食スペース「ゲン・ブルー・カフェ」の北部地域1号店も併設する。

ホン・ビー・モーターズのジャスティン・チュア社長は、本モールには3つのヤマハ・ブランドが集結しているため相乗効果が期待できるとし、ヤマハ・ブランドへの情熱を共有する人々が集まる場となると述べた。
(ザ・スター電子版、12月5日、ペナン・ハイパーローカル、11月27日)

福島原発処理水放出、マレーシアで放射能レベル上昇はなし

【クアラルンプール】 チャン・リーカン科学技術革新相は、8月24日から行われている福島第一原子力発電所のALPS処理水の海洋放出に関連して、これまでのところマレーシア海域における放射能レベルの上昇は確認されていないと明らかにした。

4日の上院議会でALPS処理水放出の影響について質問を受けたチャン氏は、「マレーシアでも事前対策として、サバ州コタキナバルのマレーシア・サバ大学ボルネオ海洋研究所の桟橋に設置されたガンマ線スペクトル水監視システム(GSWMS)を使用して放射能レベルを継続的に監視していると述べた上で、10月1日から11月30日のGSWMSを通じた監視において、放射能レベルの上昇は見られなかったと述べた。

その上でチャン氏は、国際原子力機関(IAEA)が、ALPS処理水の放出活動が国際安全基準と一致していると結論付けたとし、「IAEAはその調査結果の中で、処理水の管理された段階的な海洋放出は人々と環境に与える放射線影響は無視できる程度であると報告した」と述べた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、ベルナマ通信、12月4日)

プラセンタの日本生物製剤、5年で10億リンギを投資へ

【クアラルンプール】 ヒト胎盤(プラセンタ)製剤の製造・販売に携わる日本生物製剤(本社・東京都渋谷区、JBP)と医薬品卸売のルヤン・バイオは、向こう5年間で製造施設などの設立に10億リンギを投じる計画を明らかにした。 ルヤンは、JBPのサプリメント、医薬品、化粧品、医療機器の国内独占販売権を所有している。

JBPとルヤンは、セランゴール州ペタリンジャヤに第1号となるJBPセンターを共同設立し、今後の協力に向けた覚書(MoA)を締結した。

ルヤンのウォン・キンシオン会長はMoA締結式で、セランゴール州に10万平方フィートの製造施設、全国の主要都市にJBPセンター8カ所を展開する計画だと述べた。運営主体は近く設立する合弁会社(JV)となる予定で、セランゴール州(3カ所)に加え、ジョホール州やペナン州、パハン州クアンタン、サラワク州クチン、サバ州コタキナバルで製造施設向けの土地を探している段階だという。既存工場の買い取りとゼロからの建設の両面から検討しており、2025年の操業開始を目指す。製品は東南アジア諸国にも輸出する予定。

ウォン会長は、JBPが東南アジア拠点としてマレーシアを選択した理由は、世界有数のハラル拠点であり、環境に優しい国だからとし、JBPはマレーシアを足がかりに、東南アジア全域での展開を強化していくと述べた。 ルヤンも、事業拡大を目指し、5年後の上場を計画しているという。

JBPの林泓錫 代表取締役社長は、JBPの高品質な製品・サービスを提供することで、日本とマレーシアの両国でヘルスケア部門の経済効果を高めることができると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、12月5日)

外国人卒業生向け1年間の滞在パス、手数料は450リンギ

【クアラルンプール】 マレーシアの大学を修了した外国人卒業生を対象に交付される1年間の長期社会訪問(LTSV)パスについて、マレーシア出入国管理局は、申請手数料450リンギを支払う必要があると明らかにした。扶養家族がいる場合には、1人当たり450リンギを支払う必要がある。

LTSVパスの交付は、サイフディン・ナスティオン・イスマイル内務相が11月27日に明らかにしたもので、対象期間は2023年12月1日から2026年12月31日。日本を含めたリスクの低い23カ国からの留学生が対象で、卒業後最長1年間、さらなる学業や旅行のためマレーシアに滞在できるようになる。特定のセクターでのパートタイム労働も可能となる。延長は認めない。

LTSVパスの申請には、▽高等教育機関が発行する修了証明書▽申請時点で有効な学生証▽有効期間が少なくとも18カ月残っている旅券▽12カ月間有効な健康保険契約▽少なくとも1,500リンギの収入を持つマレーシア人のスポンサーからの「個人保証」ーーの5つを所有するという条件を満たす必要がある。年齢制限はない。
(マレー・メイル、12月2日)

インターネット接続のIIJ、現地SI企業PTCを完全子会社化

【クアラルンプール =マレーシアBIZナビ】 インターネット接続サービスのインターネットイニシアティブ(本社・東京都千代田区、IIJ)は、1日付けで、マレーシアでシステムインテグレーション(SI)事業を営むPTCシステムズ(PTCマレーシア)の全株式を取得し、完全子会社化したと発表した。

IIJの声明によると、PTCマレーシアは、同社が2021年4月に買収したPTCシステム(S)(PTCシンガポール)の創業者が設立した企業。小規模企業ながらも、マレーシアにおいてストレージサーバ関連のシステム構築を中心とする高品質なソリューションを提供し、グローバル企業や地場大手企業をはじめとする優良な顧客基盤やIT機器ベンダーとの良好な関係性を構築している。

IIJグループは、欧米に加えアジアを中心とする海外拠点の拡充等により国際事業展開を進めているが、PTCマレーシアの子会社化により、現地ビジネス経験が豊富な経営人材の獲得、ローカル顧客へのアクセス、営業拠点の確保などマレーシアにおける事業基盤を獲得することができ、IIJグループのグローバル化の推進に資すると考え、子会社化に至った。

今後、PTCマレーシアは、IIJグループの幅広いネットワークソリューションや日系企業を中心とする顧客基盤も活かして業容拡大を図りつつ、グループ各社と連携し、主としてマレーシアにおけるIIJグループの国際事業展開を担っていく方針だ。

JFE商事、合金鉄のOMホールディングスの株式取得へ

【クアラルンプール =マレーシアBIZナビ】 鉄鋼製品・原料の輸出入などに携わるJFE 商事(本社・東京都千代田区)は1日、サラワク州で合金鉄製造に携わるOMホールディングス(本社・シンガポール、OMH)の株式を取得すると発表した。

OMHがオーストラリア証券取引所にて新たに発行する株式約 2,760万株(新株発行後発行済株式総数の約 3.61%)を取得する。

OMHは子会社を通じてマンガン合金鉄やフェロシリコンなどの合金鉄製造・販売を手掛ける世界有数の合金鉄供給業者。アジア圏最大規模の生産能力を有する、同社主力のマレーシア・サラワク州における合金鉄製造子会社OMマテリアルズ(サラワク)(OMサラワク)では、水力発電による再生可能エネルギーを利用したグリーン合金鉄を製造しており、今後さらなる生産能力拡張や生産品目の拡大も検討している。

アジア各国での鉄鋼生産拡大に伴い合金鉄需要は引き続き拡大が見込まれる。また、近年の脱炭素に向けた流れにより、需要家による合金鉄生産者の選別も進んでいくことが想定される。JFE商事は、長年の合金鉄取引を通じ戦略的パートナーとしてOMグループとの関係を構築してきたが、今回の新株取得を通じ、JFEグループ並びに国内外需要家への安定供給体制の更なる強化、および新規開拓に取り組んでいく方針だ。

岩谷産業、マレーシアの冷媒ガス関連会社2社を買収

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 岩谷産業(本社・大阪・東京)は11月30日、マレーシアの全額出資子会社のマレーシア岩谷が、マレーシアにおいて冷媒の輸入、充填、販売を手掛けるウェステック・ケミカルズおよびISOキミアを買収したと発表した。東南アジアにおける冷媒事業の拡大を目指す。

冷媒ガスの中でも、フロンは地球温暖化係数(GWP)が高いガスを多く含んでいる。国際的な規制によりマレーシアでは2020ー2022年の輸入実績にもとづき、2024年よりGWP値に換算した輸入枠が付与されるなど規制措置が講じられていくことが決定している。

マレーシア岩谷では、2社の買収によりフロンの輸入枠を確保するとともに、GWP 値が高い冷媒から低い冷媒への切り替えや、マレーシア国内で初となる、使用済みフロンの回収・再生事業を行うなど、地球環境にも配慮した事業を展開していく。

岩谷産業によると、冷媒はエアコンや自動車の普及拡大に伴い全世界で需要が増加しており、特に東南アジアでは人口増加・経済成長により大きな市場拡大が予想されている。マレーシアは冷媒の主要消費国となっており、岩谷産業は今回の2社買収を契機に、将来的には東南アジア各国への冷媒輸出などさらなる事業拡大、および収益力強化を図っていく。