南西モンスーン期、5月17日に始まる見通し=気象局

【クアラルンプール】 マレーシア気象局は、南西モンスーンの季節が5月17日から始まる見込みだと明らかにした。南西モンスーン期は9月まで続く見通し。全国的に大気の状態が安定し、気温が低下し、降雨量が減少すると予想されるという。

気象局のムハマド・ヘルミ・アブドラ局長は、南西モンスーンの季節は通常、風が一貫して南西から吹き、湿度が低く大気の状態がより安定するとし、このため雨雲が形成されず、期間中の降雨量の減少につながると指摘。野焼きを規制しないと、7月から9月にかけてヘイズ(煙害)が発生する恐れがあると警告した。ただ全体の降雨量が減っても、強風と雷を伴う大雨が特に早朝に半島の西海岸、サラワク州北部、サバ州西部で発生する可能性があるという。

気象局によると、エルニーニョ南方振動(ENSO)への移行が5月に始まり、9月まで続くと予測され、一方、ラニーニャ現象が今年第3四半期に発生すると予想されている。
(ザ・スター、5月15日、マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、5月14日)

首都圏の広範囲で6月5-7日に計画断水、浄水場保守作業で

【クアラルンプール】 水道会社アイル・セランゴールは13日、スンガイ・セランゴール第1期(SSP1 WTP)浄水場の保守作業のため、6月5ー7日に首都圏の広範囲で計画的断水を実施すると発表した。
影響を受ける地域は、クアラルンプールの一部地域とセランゴール州の▽ペタリン▽クラン▽シャアラム▽ゴンバック▽フルセランゴール▽クアラセランゴールーー。対象地域の詳細リストはhttps://www.airselangor.com/wp-content/uploads/2024/05/Lampiran-A.pdf で公開されている。
6月5日午前9時から給水を停止し、同日午後7時までに保守作業を完了する。給水の再開は6日午前3時から段階的に行われ、6日午後3時までに20%、7日午前3時までに90%が再開し、同正午までに完全復旧する予定。
断水期間中は給水車も出動するが、病院、診療所、透析センター、葬儀場などの施設が中心となるため、アイル・セランゴールは、利用者に水の備蓄を呼び掛けている。飲食店などの商業利用者はアイル・セランゴールのカウンターで水の購入が可能で、フルランガット、セパン、クアラランガットの4カ所に設置される給水所で給水タンクに給水することもできる(個人は対象外)。
(ザ・スター電子版、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、フリー・マレーシア・トゥデー、5月13日)

3月時点で全国に2288基のEV充電器を設置=投資貿易産業相

【クアラルンプール】 テンク・ザフルル投資貿易産業相は11日、2024年3月時点での全国の電気自動車(EV)充電施設数は268カ所で、設置した充電器数は2,288基に達したと明らかにした。

投資貿易産業省では「新規充電施設1万カ所設置」という目標を以前から掲げているが、その目標は変更しないものの、直流(DC)急速充電器の設置数目標を1,000基から1,500基に引き上げたとしている。

ザフルル大臣は今年第1四半期に国内のEV市場は急速に発展し、2024年3月までにバッテリー電気自動車(BEV)とハイブリッド車が1万1,000台近く販売されたとした。また、国家EV運営委員会(NEVSC)では、EVバッテリーについて、使用後の追跡やリサイクルを容易にするため、識別番号を付与する必要があるという結論に達したとしている。
(ザ・スター、5月13日、ザ・サン電子版、ベルナマ通信、5月11日)

廃業ショッピングモール「eカーブ」を取り壊し、高層住宅開発で

【クアラルンプール】 営業停止となっているセランゴール州ペタリンジャヤのムティアラ・ダマンサラのショッピングモール「eカーブ」が今年第2四半期に取り壊される。「eカーブ」は2006年にオープンしたが、再開発に向け2021年3月に営業を停止していた。

「eカーブ」跡地には、不動産開発のブーステッド・プロパティーズが、サービスアパート「ラインズ」を建設する。全4棟のうち、3棟・749戸は一般向け、1棟・250戸は低所得層向けの手頃な価格の住宅となる。最も高い棟は67階建てで、幅広のドア、バリアフリーのバスルーム、緩やかなスロープなど、高齢者のニーズに応えた設計を採用する。

ウェルネスセンターや小売店が入居する、約10万平方フィート・50区画の小売スペースも備え、電気自動車用充電器、雨水利用システム、廃棄物管理システムなど、環境に配慮した設備も設置する。販売ギャラリーが6月中に一般公開され、第3四半期に発売を開始する。
(マレーシアン・リザーブ、ワールドオブバズ、5月10日、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、5月9日)

KLセントラル再開発プロジェクトが年内に開始=運輸相

【クアラルンプール】 クアラルンプール(KL)最大の交通ハブであるKLセントラル駅の再開発プロジェクトが年内にも始まる見通しだ。アンソニー・ローク運輸相が明らかにした。同プロジェクトはすでに昨年8月の閣議で承認を得ているという。

首都圏の交通インフラ開発を手掛ける、政府系マレーシアン・リソーシズ・コーポレーション(MRCB)が、10億リンギ超の予算で政府の負担なしに再開発を行う。首相府傘下の官民連携部門(UKAS)との協議が進行中で、より近代的かつ効率的なターミナルを目指し、周辺地域とシームレスに接続できるように改良を加える。

ローク運輸相は、KLセントラル周辺が過去20年間の成長により混雑が激しくなっているため、再開発が必要だと指摘。「KLセントラルの価値を高めるだけでなく、この地域の混雑を緩和する方法を検討することが急務であると考えている。再開発が完了した後は、このエリアの交通の流れが良くなることを願っている」と述べた。

KLセントラルには、マレーシア国鉄(KTM)コミューター線および高速電車(ETS)、軽便鉄道(LRT)ケラナジャヤ線、KLモノレール、エクスプレス・レール・リンク(ERL)が乗り入れている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、5月11日、フリー・マレーシア・トゥデー、エッジ、ベルナマ通信、5月10日)

ドミノピザがサラワク州初進出、クチンに3店舗同時開設

【クチン】 米宅配ピザチェーンのドミノ・ピザは、サラワク州クチンに3店舗を同時オープンし、サラワク州に初進出した。

4月29日にメトロ・シティ店、TT3タブアン・トランキリティ店、ジャラン・グリーン店を開設した。店舗スタッフとして100人以上のサラワク州民を採用し、ピザ作りから店舗管理、注文の取り方、配達に至るまでの店舗運営全般を学べる3カ月間の集中トレーニングを行った。

オープンを記念した、サラワク州のみの期間限定キャンペーンを実施し、レギュラーサイズのピザ2枚を30リンギで、1人用ピザセット「ボックスク」を9.9リンギで提供する。

ドミノ・ピザ・マレーシアのリンダ・ハッサン最高マーケティング責任者(CMO)は、サラワク州への進出により、「東南アジア最大のドミノ・ピザ市場」としてのマレーシアの地位が確固たるものになったとし、マレーシア進出後27年で国内店舗数が272店舗にまで増加したと述べた。また、サラワクで雇用機会を創出できることを嬉しく思うとし、今後も多くの従業員を迎え入れ、地域経済に貢献していくとした。
(ボルネオポスト、5月3日)

中国南方航空、6月20日より広州ーペナン線を週14便に倍増

【ジョージタウン】  中国南方航空は6月20日より、中国・広州ーペナン線を現状の週7便から週14便に倍増させる予定だ。

州観光創造経済委員会のウォン・ホンワイ委員長は、増便はペナンの観光産業や中国との貿易を強化するものだとし、航空会社5社(中国・厦門航空、同吉祥航空、香港・キャセイパシフィック航空、バティックエア、エアアジア)が中国ーペナン線を就航していると述べた。吉祥航空は5月31日から上海ーペナン線の週4便の運航を開始する。

ウォン氏はまた、今後、中国からの観光客の大幅な増加を見込んでいるため、州政府は各種観光商品の提供など、必要な準備を整えていると述べた。2023年12月に始まった中国の観光客対象ビザ免除が観光客の増加の主要な要因だとし、今年1-3月にペナンを訪問した中国人観光客数は2万2,420人となり、前年同期の4,768人から4.7倍に急増したとしている。
(マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、5月3日)

エルニーニョ現象による高温は今後2カ月続く=環境相

【コタバル】 ニック・ナズミ天然資源・環境持続可能性相は2日、エルニーニョ現象による高温が今後2カ月間続くという見通しを明らかにした。天然資源・環境持続可能性省と国家災害管理局(NADMA)が天候の推移を監視するとしている。

ニック・ナズミ大臣によると、今年はマレーシアにとって最も暑い年になる可能性がある。前回同様の高温が発生したのは、1998年のペルリス州だった。

州・地域別では、セランゴール州やクアラルンプールと比較すると、ケランタン州、ペルリス州、ケダ州が高温となっている。気象局の報告では、雨の兆しはあるものの、1ー2カ月は依然高温が続く見込み。

また、国内外で泥炭火災の兆候も見られるため、ヘイズ(煙害)にも警戒を強めているとした。

ニック・ナズミ大臣は、エネルギー移行・水利転換省と連携して水位を監視し、人工降雨の実施を検討する可能性があると述べた。人工降雨のコストは高く、天候要因にも左右されるため、州政府とも協議する。また、特に学生に対し、高温が続くため、水分補給や適切な服装を心がけるよう呼びかけた。
(エッジ、ベルナマ通信、5月2日)

コタバル空港の新ターミナル第1期が完成、運用開始

【コタバル】 クランタン州コタバルのスルタン・イスマイル・ペトラ空港(コタバル空港)の新ターミナル第1期が完成し、1日に運用が開始された。同日はアンワル・イブラヒム首相も視察に訪れた。

旅客取扱能力は第1期では年間150万人となり、直ちに建設を開始する第2期の完成後には同400万人に拡大する見込み。新ターミナルの建設は2027年までに完了する予定だ。

同空港の拡張費用は4億4,000 万リンギで、20以上の航空会社カウンター、立体駐車場、タクシーレーン、ターミナル消防救助ステーション、拡大した駐機スペース、追加のエアロブリッジ、利用客の利便性を高めるキャッシュレス運用システムを備える。

空港運営のマレーシア・エアポーツ・ホールディングス(MAHB)のカマルザマン・ラザリ上級ゼネラルマネジャーは、新ターミナルでは1日あたり30ー35便が離着陸し、1日あたりの乗客数は4,000ー4,500人増加する見込みだと述べた。
(ザ・スター、ザ・サン、5月2日、マレー・メイル、ベルナマ通信、5月1日)

ランカウイ島でリニアモーター式軽便鉄道計画、韓国企業と覚書

【アロースター】 ケダ州営企業のペルモダラン・ケダ(PKB)は29日、ランカウイ島におけるリニアモーター(超電導磁気浮上)方式の軽便鉄道(LRT)開発に向けた事業化調査に関し、韓国のロイヤル・エコ・トレイン・デベロップメント(RETD)と覚書を交わした。

RETDとRETDのマレーシア側パートナーであるキュープレックスは技術面の課題、地理、現地経済への影響を調査する。調査は3-6カ月を要するという。
PKBのモハマド・アザド最高経営責任者(CEO)は「輸送インフラに革命を起こし、ランカウイ島の潜在性を100%開放する」と述べた。

RETDのイ・チャンウーCEOによれば、同社が扱うリニアモーターカーはランカウイの自然環境と調和するよう設計され、環境への影響が少なく、鉄道周辺の自然を本来の姿のまま維持することができるという。

リニアモーターカー計画に対し、国民信任党(Amanah)のマーフズ・オマル党首補は水不足問題を挙げ、ムハンマド・サヌシ州首相は5つの浄水場の改善と自動車レース・サーキットの完成を優先すべきと批判。狭いランカウイ島に鉄道は不要とした。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、5月1日、エッジ、4月29日)