MRTプトラジャヤ線、8日より女性専用車両の運用開始

【クアラルンプール】 首都圏大量高速輸送(MRT)プトラジャヤ線(2号線)で、8日より女性専用車両の運用が開始された。

昨年9月18日に女性専用車両が導入されたカジャン線(1号線)に続くもので、利用者の60%を占める女性の安全を考慮して導入を決定した。女性専用車両は編成の中央部の2両で、利用者にわかりやすいよう、36の駅と49編成の列車にピンク色のステッカーを貼付している。規定が順守されているかチェックするための監視員も配置する。

MRTの運行を手掛けるラピッド・レールのアミル・ハムダン最高経営責任者(CEO)はKLセントラル駅で行われた記者会見で、カジャン線ではひと月あたり3.2件あったセクハラの訴えが女性専用車両導入後に2件に減少したとし、その効果に期待を示した。女性専用車両2両には、300ー400人が乗車できる。
(マレー・メイル、ベルナマ通信、エッジ、4月6日)

首都圏MRT、LRT駅まで片道2リンギで送迎するサービスを導入

【クアラルンプール】 首都圏大量高速輸送(MRT)や軽便鉄道(LRT)を運営するラピッドKLは、オンデマンド型交通(DRT)バンのトレック・ライズと提携し、自宅から首都圏のMRT、LRTの駅まで片道2リンギで送迎するサービスを提供すると発表した。

DRTバンは配車サービスと同様、アプリを使用してバンを指定の場所に呼び出すもの。片道2リンギの対象となる駅は、LRTでは、▽バンダル・プテリ駅▽タマン・ペリンダストリアン・プチョン駅▽IOIプチョン・ジャヤ駅▽バンダル・キンララ5駅▽ユニバーシティ駅▽ケリンチ駅▽パンダン・ジャヤ駅▽パンダン・インダ駅▽チェムパカ駅▽チャハヤ駅▽セティアワンサ駅▽ジェラタク駅▽アンパン駅ーーの合計13駅。MRTでは、コクレン駅、 UPM駅の2駅が対象となる。マラヤ大学の学生に対しては、半額の片道1リンギでサービスを提供する。
(ワールドオブバズ、4月5日)

自動車販売のステランティス、新たに28店舗の開設を計画

【クアラルンプール】 多国籍自動車メーカーのステランティス・マレーシアは今年、マレーシアでディーラー網を拡大していく方針で、東マレーシアにおける5店舗を含め、少なくとも28店舗を新たに設置する計画だ。3月1日付けで正式に設立されたステランティス・マレーシアは現在、半島部に8店舗、東マレーシアに1店舗展開している。

ステランティス・マレーシアは現時点で、プジョー、シトロエン、ジープ、電気自動車(EV)の中国リープモーターの4つのブランドに注力する方針で、厳選された各ブランド・モデルをマレーシア市場および近隣諸国への輸出向けにケダ州グルンの工場で組み立てる計画だ。

販売台数が多くないことから、通常ブランドごとに独立した店舗でおこなう販売は投資に見合わない可能性があるため、南アフリカで採用しているようなマルチ・ブランド販売方式をマレーシアでも採用する。

大型の店舗で様々なブランドを扱うというもので、アフターセールス・サポートも同じくすべてのブランドに対して提供していく戦略だ。
(モタオート、4月4日)

イオンビッグ、今年の売上高4ー5%増を目指す

【クアラルンプール】 イオン・ビッグ(M)は、2024年の売上高について、前年の10億リンギから4ー5%増を目指している。

5日に開催された、ネグリ・センビラン州のショッピングモール「パームモール」内の新店舗開店式典に参加したシェイク・ファローク社長は、顧客の支持を得られていることから、目標達成を楽観視していると述べた。年内にさらに2店舗をオープンし、全国で計24店舗の展開を目指す。2025年は、未進出の州を中心に、少なくとも3店舗のオープンを検討しているという。

同氏は、「パームモール店」については、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた2020年以来初の店舗拡大となり、9年ぶりにネグリ・センビラン州に復帰することになると説明。地元小売業界やセレンバンおよび近隣地域に好影響をもたらすことが期待できるとした。
(マレーシアン・リザーブ、4月6日)

米テスラ、ペナン州初となるスーパーチャージャーを稼働開始

【バターワース】 電気自動車(EV)メーカーの米テスラは、有料の急速充電器「スーパーチャージャー」4基をペナン州のセベラン・ジャヤにあるショッピングモール「サンウェイ・カーニバル」内に設置し、稼働を開始させた。

テスラ車所有者が無料で利用できる「デスティネーション・チャージング・ステーション」については、2月にペナン州内の2カ所に12基を設置していたが、「スーパーチャージャー」のペナン州設置は今回が初となる。

テスラは声明で、今回の設置は、マレーシア国内の充電ニーズに応えるだけでなく、シンガポールからジョホール経由でペナンに向かうユーザーの利便性も向上させられると述べた。

「スーパーチャージャー」の利用料金は1キロワット時(kWh)あたり1.25リンギ。現時点でテスラの国内充電施設は、「スーパーチャージャー」が8カ所・40基、「デスティネーション・チャージング・ステーション」が10カ所・61基となった。
(マレーシアン・リザーブ、モタオート、4月5日)

「シェイクシャック」1号店、TRXで10日オープン

【クアラルンプール】 米国のハンバーガーチェーン「シェイクシャック」のマレーシア1号店が10日、クアラルンプール(KL)の国際金融地区「トゥン・ラザク・エクスチェンジ(TRX)」のショッピングモール「エクスチェンジTRX」の屋上公園「TRXシティパーク」にオープンする。

「シェイクシャック」のマレーシア進出計画については2022年1月に、「エクスチェンジTRX」への出店に関しては2023年10月に発表されていた。

オープンは10日の午後7時。11日以降の営業時間は午前10時ー午後10時。「シェイクシャック」は、クラシックなハンバーガーをモダンにアレンジして提供するのが特徴で、高級食材を使用し、作り置きせずに注文を受けてから調理する。

看板メニューのオーソドックスな「シャックバーガー」は23リンギで提供する。ハイビスカスゼリーやドラゴンフルーツ、パームシュガーなどを使用したマレーシア限定ドリンクの「ブンガ・ラヤ・シェイク」は23リンギ。その他、肉を使わないシュルームバーガーやホットドッグ、波型のクリンクルカットのポテトフライ、デザートなども提供する。
(セイズ、マレー・メイル、ソヤチンチャウ、4月3日)

ペナン初の「ウェスティンホテル」、マリオットが26年開業へ

【ペナン】 米ホテル・チェーンのマリオット・インターナショナルは、ペナン島で初となる5つ星の「ウェスティン」ブランドのホテルを2026年に開業する。


 マリオットは1日、地元不動産会社のウエストフィールド・グローバルとホテル管理契約を締結した。開業予定地はストリートフードで有名なガーニードライブ沿いで、ホーカーセンターのほか、ガーニー・プラザやガーニー・パラゴンなどの人気ショッピングモールといった人気の観光スポットが近くにある。


 客室数は全217室で、24時間営業のダイニング、スペシャリティ・レストラン、ロビー・ラウンジ、プール・バー、屋外スイミングプール、フィットネス、スパなどを設置する予定。


 「ウェスティン」ブランドのホテルは、マレーシアでは▽ウェスティン・クアラルンプール▽ウェスティン・デサルコーストリゾート▽ウェスティン・ランカウイ・リゾート&スパ――に次ぐ4軒目となる。
(ザ・サン、4月3日、ホスピタリティ・ネット、4月2日)

マレーシア航空、インドのインディゴとコードシェアを開始へ

【クアラルンプール】 マレーシア航空(MAB)は3日、インド最大の航空会社インターグローブ・アビエーション(インディゴ)との間で、コードシェア(共同運航便)運航に向けての覚書(MoU)を締結した。

インディゴはMABにとりインド初のコードシェア・パートナーとなり、MABもインディゴにとり東南アジア初のコードシェア・パートナーとなる。MABは現在、インド9都市▽ニューデリー▽ムンバイ▽ベンガルール(バンガロール)▽チェンナイ▽ハイデラバード▽コチ▽アーメダバード▽アムリトサル▽トリバンドラムーーに週71便を運航している。

MABの親会社であるマレーシア・アビエーション・グループのイザム・イスマイル最高経営責任者(CEO)は声明で、インドは同社にとり最大の国際市場であり、インド国内で現在運航している9つのハブ空港を越えてさらに広い範囲にサービスを広げるために、インディゴとMoUを締結したと述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、ベルナマ通信、4月3日、マレーシア航空発表資料)

断食明けを誤って4分早く呼びかけ、モスクが謝罪

【カジャン】 セランゴール州カジャンにあるプリマ・サウジャナ・モスクがラマダン(断食月)の真っ只中である3月30日、断食明けの時間である日没を知らせるマグリブのアザーンを誤って公定時間より4分早く流すトラブルがあり、謝罪に追い込まれた。

問題のモスクは3月28日にオープンしたばかりで、モスクのナジル(監督者)であるモハマド・アスリ・ハルン氏は技術的な問題が原因だと説明。意図せず断食破りをする羽目となった周辺のイスラム教徒に謝罪した。誤ったアザーンに従って断食を解いた信者は、別の日に改めて断食をする必要があるという。

アスリ氏によると、事件についてはすでにセランゴール州イスラム宗教局(JAIS)に報告した。しかし同モスクのフェイスブックには、時間ミスの問題に関する公式声明は掲載されていないため、なぜモスクが公式謝罪と説明を行わないのか疑問の声も上がっている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ラクヤット・ポスト、3月31日)

マリオットリゾート、プルヘンティアン島にオープン

【クアラルンプール】 マリオット・ホテルズは1日、トレンガヌ州沖のリゾート島、プルヘンティアン・ケチルに「プルヘンティアン・マリオット・リゾート&スパ」を正式オープンした。マリオット系列のホテルの進出は同州ではこれが初めて。

リゾートは、クランタン州コタバルから1時間ほどの距離にあるクアラ・ベスットからフェリーが運航されているプルヘンティアン・ケチルの北西岸に位置。客室200室、ヴィラ17室、レストラン3カ所を有し、フィットネスセンター、ヨガデッキ、スイミングプール、ジャグジー、スパ&ウェルネス、LEDスクリーンを備えた面積551平方メートルのグランドボールルームなどの施設を備える。

またリゾート内の施設には、ダイビングセンターやトレンガヌの伝統芸術・工芸に関するワークショップ、デモンストレーション、アクティビティを開催する工芸&文化センターなどもある。
(エッジ、トラベル・デイリー・ニュース、4月1日)