ミスターDIY、IPCに国際的なコンセプト店をオープン

【クアラルンプール】 ホームセンターなどをチェーン展開するミスターDIY(M)は3月29日、セランゴール州ペタリンジャヤのIPCショッピングセンターに新たな国際的なコンセプトストアをオープンした。ドバイのミラクルガーデン、トルコ・カッパドキアの熱気球、中東のイードの装飾といった有名な国際的アイコンをイメージしたインテリアを採用した。

新店舗の面積は2万3,000平方フィート超で、同社が運営する▽ミスターDIY(ホームセンター)▽ミスター・ダラー(ディスカウントショップ)▽ミスター・トイ(玩具)▽エムトップ(EMTOP、中国の工具ブランド)――の4つのブランドを一つに集めた「ミスターDIY・プラス」店となる。

「ミスターDIY・プラス」としては、クアラルンプール(KL)のミッドバレー・メガモール店に続く2店舗目で、エムトップの全アイテムを取り扱う初の店舗となる。
ミスターDIYグループは現在、全国に1,200店舗以上を展開している。
(ラクヤット・ポスト、マレー・メイル、ベルナマ通信、3月29日)

エアアジア、ペナン―クチン及びコタキナバル線を再開

【クチン】 格安航空エアアジアは、ペナンとサラワク州クチンおよびサバ州コタキナバルを結ぶ路線を3月31日付けで再開したと発表した。共にデイリー運航する。サラワク州政府観光局のヌルル・アイン局長が出迎えたペナンークチン線の第一便は搭乗率80%超と順調な滑り出しとなった。

クチン―ペナン線のスケジュールは、クチン発が午前11時50分発、ペナン着が午後1時50分。ペナン発が午後2時15分、クチン着が午後4時15分。コタキナバル―ペナン線はコタキナバル発が午前8時00分、ペナン着が午前10時40分。ペナン発が午前11時5分、コタキナバル着が午後1時55分となっている。
エアアジア・アビエーション・グループのボー・リンガム最高経営責任者(CEO)氏は、「路線再開で、ペナンと東マレーシア間の旅行需要の増加に応え、マレーシアの経済成長と観光開発をさらに支援する」と述べた。
(ビジネス・トゥデー、3月31日、エアアジア発表資料)

ペナンで水上タクシーを2026年に導入予定

【ジョージタウン】 英字紙「ザ・スター」が入手したプロジェクト文書によると、2026年5月までにペナン島に水上タクシーが導入される。料金は1.3ー15.9リンギの範囲に収まる見込み。

ストレーツキー、ウェルドキー、パンタイ・ジェレジャック、バトゥ・マウンの埠頭を結ぶ6つのルートを、15ー45分間隔で運行する。乗客20人、乗組員2人が乗れるボートを使用し、合計14隻のボートと2隻の救助ボートを配備する。

資料によると、プロジェクトの事前開発費は690万リンギ、開発費は5,310万リンギ。既存の4つの桟橋の整備に加え、イベントスペースや水上マーケットも設置する。開発は2期に分け実施され、第1期では、来年7月までにストレーツキーとパンタイ・ジェレジャックの桟橋を公共交通向けに改良する。第2期ではウェルドキーとバトゥ・マウンの桟橋を整備し、2026年第1四半期の完成を目指す。

ペナン州都市計画委員会のジェイソン・フン委員長は、本プロジェクトの入札に向け、5月中に正式なオファーレターを関係企業に送るとし、落札者には、プロジェクト実施のための意向表明書(LOI)が送られると述べた。企業が開発を担当するため、ペナン州政府の財政負担はないとしている。

フン委員長は、ペナン島の人口が増加し、都市化が進む中、効率的で持続可能な交通手段の必要性がこれまで以上に高まっているとし、水上タクシーサービスは、道路混雑を緩和し、主要観光スポットをシームレスにつなぐことができると述べた。
(ザ・スター、3月29日)

 

ハイネケンとカールスバーグの卸売価格、4月1日より5%値上げ

【ペタリンジャヤ】 ビールのカールスバーグとハイネケンの卸売価格が4月1日から5%値上げされる。華字紙「星州日報」が3月28日に報じた。

ペタリンジャヤ・コーヒーショップ協会のクー・コックメン会長は、3週間前に「運営費、原材料費の高騰により値上げを実施する」旨の通知を両ビールの製造元である、ハイネケン・マレーシアとカールスバーグ・ブリュワリー・マレーシアから受け取ったと説明。ビール卸売価格の値上げは、コーヒーや紅茶、電気代や水道代、砂糖などの値上げよりもコーヒーショップに重い負担を強いることになるため、値上げ分を消費者に転嫁するしかないと述べた。前回のビール価格値上げは2022年7月で、その際は6%値上げされたという。

ハイネケン・マレーシアの広報担当者は英字紙「ニュー・ストレーツ・タイムズ」の取材に対し、星州日報の報道が事実であると認め、原材料や操業コストの上昇、通貨安により4月1日より値上げを行うと述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、フリー・マレーシア・トゥデー、星州日報、3月28日)

ハリラヤ直前の4月8ー9日、全高速道路の通行料が無料に

【クアラルンプール】 運輸省は3月28日、ハリラヤ(断食月明け大祭)の直前である4月8ー9日に、自家用車(クラス1)の高速道路通行料を無料にすると発表した。

無料となる期間は、4月8日午前12時1分から9日午後11時59分まで。全国の全高速道路が対象となるが、国境にあたるジョホール州バングナン・スルタン・イスカンダル(BSI)とタンジュン・クパンは例外となる。2日間で3,760万リンギの経済効果がもたらされる見込みだという。

アレキサンダー・ナンタ・リンギ公共事業相は、通行料が無料になることにより1日あたり246万台の車両が増加すると予想されているとし、期間中の混雑を緩和するため、ピーク時に緊急車線を全車両に使えるようにする「スマートレーン」を高速道路18カ所で稼働させると説明。二輪車が緊急車線を利用する際には、時間帯によって自動車もその車線を利用している可能性があると注意を促した。
(ザ・スター電子版、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、マレー・メイル、ベルナマ通信、3月28日)

アップルマレーシア、下取りプログラムを開始

【クアラルンプール】 アップル・マレーシアは、公式ウェブサイトで新デバイス購入時に利用できる下取りプログラムを発表した。

「iPhone」、「iPad」、「MacBook」、「アップルウォッチ」などのアップル製品を下取りに利用できる。デバイスの種類が限定されていないため、新しい「MacBook」購入時に古い「iPhone」を下取りに使うことやその逆も可能。

「iPhone」では 「iPhone6 Plus」 から下取りに使用でき、下取り価格は150リンギ。「アップルウォッチ・シリーズ5」は最大350リンギ、「MacBook Pro」 は最大3,900リンギ、「iPad Pro」は最大4,200リンギまで下取りが可能となっている。

下取り対象の実機をアップルに送付後、アップルがその状態を確認の上、正式な下取り価格が決定される。実機送付の際の箱詰め方法や発送の手配方法はメールで通知する。査定金額に納得いかない場合、顧客は下取りを拒否できる。下取りのプロセスは通常2ー3週間が必要だという。
(マレー・メイル、ソヤチンチャウ、3月26日)

格安航空エアアジア、KL―ビエンチャン線を7月2日に再開

【セパン=マレーシアBIZナビ】 格安航空会社エアアジア・マレーシアは26日、クアラルンプール(KL)―ビエンチャン(ラオス)線を7月2日に再開すると発表した。これによりエアアジア・マレーシアは、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国すべてに直行便を就航する唯一の航空会社となる。

火曜日と土曜日の週2回の運航で、スケジュールは往路(AK552)がKL発午前7時10分、ビエンチャン着が午前8時50分。復路(AK553)がビエンチャン発午前9時20分、KL着が午後1時10分となっている。

就航記念として4月7日までKL発が片道99リンギから、ビエンチャン発が片道39米ドルからの特別運賃を提供する。旅行対象期間は7月2日から11月30日まで。

KL―ビエンチャン線は新型コロナウイルス「Covid-19」パンデミック前の2019年には年間約5万人が利用した。ラオス政府は今年外国人観光客270万人を誘致するという目標を掲げている。

暑く乾燥した天候は4月上旬には落ち着く=気象局

【クアラルンプール】 マレーシア全域で現在観測されている暑く乾燥した天候は、4月上旬には落ち着くと予想されている。

マレーシア気象局のムハンマド・ヘルミ・アブドラ局長は、昨年11月11日より始まった北東モンスーン期が終わり、3月29日から5月まではモンスーン移行期になると説明。高温で乾燥した天候はあと1週間程度続くと予想されるが、モンスーン移行期に降雨が増えれば、現在の高温も緩和されると述べた。

一方、モンスーン移行期には、大気の状態が不安定となり、大雨や強風、雷雨が発生しやすくなるとし、特にマレー半島西部や内陸部、サバ州西部、サラワク州中部・南部などの地域で、夕方から夜の早い時間帯に大雨や強風が発生することが多く、洪水や倒木、強度のない建造物の損壊などの被害を引き起こす可能性があるとした。

ムハンマド局長は、気象局の公式サイトやアプリ、ソーシャルメディアで発信する天気予報や警報などのほか、ホットラインに問い合わせるなど、常に気象の最新情報を確認して欲しいと国民に呼びかけた。
(ザ・サン電子版、マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、3月25日)

シネコンのGSCが3月中に3館を閉鎖、競争激化で

【クアラルンプール】 シネコン大手のゴールデン・スクリーン・シネマ(GSC)が3月中に3店舗の営業を終了すると発表し、ネットユーザーの間で波紋を広げている。

7日にセランゴール州のショッピングモール「3ダマンサラ」内店舗を17日付けで営業終了するとした後、20日にも同州「クラン・パレード・モール」、ジョホール州コタティンギの「ヘリテージ・モール」内店舗を31日付けで営業終了すると発表した。インスタグラムなどでは短期間での多店舗閉鎖について不安の声が上がっている。

英字紙「ニュー・ストレーツ・タイムズ」によると、GSCは年内にさらに店舗を閉鎖する見通しだ。同紙は業界関係者の話として、ネットフリックスやアマゾン・プライムビデオ、ディズニープラスなどといったオンライン・ストリーミングとの競争激化が閉鎖の理由だと報じた。新型コロナウイルスの感染拡大が、自宅で視聴できるストリーミング・サービス利用拡大につながったという。

映画館でも独占公開作品の確保や鑑賞体験の充実に向けた様々な取り組みを行っているが、チケット価格の高騰などにより顧客を呼び戻すには至っていない。同紙はGSCに問い合わせを行ったが、回答は得られていないという。
(ハイプ、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、3月20日、GSC発表資料)

米テスラ、第2四半期に全国5カ所に充電器設置へ

【クアラルンプール】 電気自動車(EV)メーカーの米テスラは20日、今年第2四半期に同社のEV充電網を拡充すると発表した。

急速充電器「スーパーチャージャー」およびテスラ車所有者が無料で利用できる充電器「デスティネーション・チャージング」を今年第2四半期から全国5カ所に設置する。内訳は、クアラルンプール(KL)に2カ所、プトラジャヤに1カ所、ペナン州セベラン・プライに1カ所、パハン州クアンタンに1カ所となる見込みだ。

テスラは同日、セランゴール州のタウンシップ「ガムダ・コープ」の駐車場にスーパーチャージャー6基とデスティネーション・チャージング18基を設置したと発表した。これにより同社がマレーシア国内に現時点で設置しているEV充電器数は、スーパーチャージャーが7カ所・36基、デスティネーション・チャージングが9カ所・55基となった。
(ポールタン、ビジネス・トゥデー、3月20日)