シークレットレシピ、今年は20店舗の開設を計画

【クアラルンプール】 今年創業26周年を迎えたレストランチェーン「シークレットレシピ」は今年、20店舗を開設し、2025年末までに国内で400店舗達成を目指す計画だ。

同社は先ごろ350店舗目をセランゴール州の「ワンウタマ・ショッピングセンター」にリニューアルオープンした。5年ごとに店舗のデザイン変更や、家具や什器の入れ替えを変更しており、今年は23店舗でリニューアルを行う計画だ。
シークレットレシピは、1997年に創業し、国内のみならずシンガポールやタイ、ブルネイ、バングラデシュ、モルディブにも出店している。今年はフィリピンや中東での出店を計画しているという。

シークレットレシピのパトリック・シム社長は、インフレ率の上昇が緩やかになってきていることについて、飲食業界にとって吉報であるとし、同社の店舗で外食をする人が増えると予想。米国や欧州で不況が続いているが、国内経済への影響はないと予測した上で、国内の飲食業界の見通しは明るく、国内消費は依然として強いとの見解を示した。
(マレーシアン・リザーブ、2月9日)

サラワク州初の国産クラフトビール、正式発売

【クチン】  サラワク州初となる国産クラフトビール「1602クラフトビール」が9日、正式発売された。「ウィート」、「ペールエール」、「エクストラダーク」、「ラガー」の4種類を用意する。

「1602クラフトビール」という名称は、最古と言われるボルネオ島地図が1602年に出版されたことにちなんでいる。サラワク州が独自のビールを生産できることを証明し、ボルネオ島を再び世界に紹介する。「ペールエール」「エクストラダーク」はイギリスやアイルランド風、「ラガー」はドイツ風で、発酵には伝統的な酵母を使用しているという。

醸造業を営むビンセント・リー氏が工場でのビール大量生産を試みたが、香りや味の点から品質が劣ると判断し、手作りのクラフトビールへと方向転換。マレーシア人のランディ・リュー氏とドイツ・バイエルン出身のハンス・ゲルナー氏の2人に声を掛け、クラフトビール製造に至った。リュー氏の醸造所コンサルタントとしての経験や1308年から代々ビール醸造に携わってきたゲルナー氏の経験が「1602クラフトビール」製造に活かされている。

「1602クラフトビール」は、現在クチンとシブの飲食店や娯楽施設、ミニマートなどで販売されている。ミリやコタキナバル、インドネシアの西カリマンタン州でも近日販売開始される予定だ。
(ボルネオポスト、2月8日)

キャピタルAのCEO、スバン空港への乗り入れを計画

【セパン】 格安航空会社エアアジア・グループの親会社であるキャピタルAのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は、ナローボディ・ジェット機の受け入れ方針を明らかにしているスバン空港(LTSAAS)への乗り入れを計画していることを明らかにした。

先ごろアンソニー・ローク運輸相がスバン空港再開発計画(SARP)案が先の閣議で承認されたと明らかにしたことを受けたもので、フェルナンデスCEOは「すべての大都市には都市空港が必要だ。(クアラルンプール新国際空港=KLIAと合わせて)2つの空港をもつことは先見の明がある」と評価。キャピタルAがすでにいくつかの路線に関する乗り入れ申請を行ったことを明らかにした上で、既存の顧客とはまったく異なった客層をターゲットにすることを計画していると述べた。

マレーシア・エアポーツ(MAHB)が提出したSARP案は、LTSAASを最大年間乗客数800万人の取扱能力をもつ地域の航空ハブに生まれ変わらせる計画。エアバス「A320」型機、ボーイング「B737」型機 または同等クラスのナローボディ・ジェット機を使用した定期旅客便と貨物便の乗り入れ再開が盛り込まれている。
(ザ・スター、ザ・サン、2月9日)

ウォーターパーク「スプラッシュマニア」がオープン

【クアラルンプール】  ガムダの不動産部門ガムダ・ランドは6日、ウォーターパーク「スプラッシュマニア」をセランゴール州のタウンシップ「ガムダコーブ」にオープンした。

面積は6.47ヘクタールで、4,000人の収容が可能。水深2.74メートルのプールに飛び込むウォータースライダー「ワイルドラッシュ」、カラフルなLEDライトを備えた全長78メートルのマルチメディア・アンド・オーディオ・ウォータースライダー「シャカ・ワカ」、バーチャル・リアリティのヘッドギアを装着し滑り降りる「アトランティスVR」、45度の滑り台2台やレストランを備えた3階建て高さ180メートルの「アマゾニア・シップ」などウォータースライダー24台を含む39のアトラクションを有する。全アトラクションで、大人と同じ体験ができるように子供向けのバリエーションも用意した。

入場料は、大人125リンギ、子供95リンギ(身長90cm未満の子供は入場無料)。オープンを記念して割引を実施しており、3月31日まで大人79リンギ、子供63リンギで入場できる。

運営責任者のスレシュ・V・クマラン氏は、大人も子供も「スプラッシュマニア」で楽しい時間を過ごしてほしいと述べた。
(エッジ、ベルナマ通信、2月7日)

韓国家電のウェルズ、KLバングサにショールームをオープン

【クアラルンプール】 韓国の家電ブランド「キョウォンウェルズ(ウェルズ)」は、クアラルンプールのバングサに4,000平方フィートの旗艦ショールームをオープンした。

スマート給水器「ザ・ワン」などの最新製品を展示している。「ザ・ワン」は米国公衆衛生財団の認定を受けており、9段階に及ぶ水のろ過や自動殺菌システム、180度回転などの機能を有し、直感的なフルカラータッチスクリーンで好みの水温を選択できる。

ウエルズ海外事業部長のデビッド・キム氏は、同社のスマート給水器は、場所を取らずにキッチンに洗練された雰囲気を加えられるとし、ショールームで顧客に直接体験してもらえることを楽しみにしていると述べた。

地域マーケティングマネージャーのエリック・タン氏は、「ザ・ワン」は先進技術と最先端のデザインを備えたブランド最高の製品であり、マレーシアで「ウェルズ」ブランドが定着することを願っていると述べた。

ウェルズは今後、全国に拠点を拡大していく計画だ。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月8日)

マレー国鉄、豪華列車運行再開に向け英国企業と協力

【クアラルンプール】  マレーシア国鉄(KTMB)は7日、ロンドンに拠点を置く観光列車サービスのイースタン・アンド・オリエンタル・エクスプレス (E&O) との間で、鉄道事業や観光の強化に向け、協力契約を締結した。

KTMBは声明の中で、今回の契約は、E&Oがシンガポールのウッドランドとペルリス州パダン・ベサール間の鉄道ルートを使用し、タイのバンコクまでマレー半島を縦断する豪華列車を運行するためのもので、既存契約内容の改善を含んでいると述べた。

KTMBは1991年からE&Oと協力関係にある。E&Oは、パンデミックの影響で2020年に停止していたシンガポール、マレーシア、タイ間の豪華列車の運行を、今年第4四半期に再開する見込みだとしている。

E&Oの豪華列車では食事や車内プログラムを楽しめるだけではなく、クアラルンプール、ペラ州クアラカンサー、ペナン州バターワースなどに途中停車し観光も行う。2019年にはイギリス、アメリカ、アジアなどから2,500人の観光客を誘致した。
(エッジ、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、2月7日)

オマーンのサラームエア、マスカットーKL直行便を7月に就航

【クアラルンプール =マレーシアBIZナビ】 オマーンの格安航空会社(LCC)であるサラームエアは、7月3日よりマスカットークアラルンプール (KL)直行便を就航する。

月曜日と金曜日の週2回の運航となる。所要時間は約7時間。

サラームエアのモハメド・アハマド最高経営責任者(CEO)は、マスカットーKL便の運航を開始できることを嬉しく思うと述べた。顧客はより柔軟に、低価格で好みのサービスをオプションで選び渡航できるようになると言明。オマーンとマレーシア間の観光、経済関係、ビジネス機会などを促進させることができるとした。

サラームエアは、オマーン初のLCCとして2017年に運航を開始。エアバス「A320neo」を6機、「A321neo」を4機、「A321」の貨物機1機を保有し、35都市へ運航しており、KLは36都市目となる。昨年はバンコクに乗り入れていた。

スバン空港再開発計画を閣議承認、ジェット機再乗り入れへ

【スバン=マレーシアBIZナビ】 アンソニー・ローク運輸相は、空港運営会社マレーシア・エアポーツ・ホールディングス(MAHB)が策定したスバン空港再開発計画(SARP)案が先の閣議で承認されたと明らかにした。

航空宇宙エコシステム、一般航空/ビジネス航空、都市空港(都市空港/二次空港)の開発に注力するという内容で、MAHBは次のステップとして、プロジェクトの全費用を含む詳細な再開発計画を今年第1四半期末までに閣議に提出する予定だ。
ローク運輸相によると、MAHBが提案している主な変更点の1つは、スバン空港 (LTSAAS) におけるエアバス「A320」型機、ボーイング「B737」型機 または同等クラスのナローボディ・ジェット機を使用した定期旅客便と貨物便の乗り入れ再開。首都圏中心部にあるLTSAASの戦略的な位置を最大限に活用することにより、プレミアムおよびビジネス旅客市場セグメントを対象とする。ターボプロップ機を使用した現行の定期便は、これらのサービスに対する市場の需要が継続すると予想されるため維持する。

ナローボディ機の乗り入れを再開させることで、クアラルンプール新国際空港(KLIA)との補完関係を構築し、増加しているワイドボディ機を用いた長距離便に対するKLIAの取扱能力の向上に寄与する。

SARPは、LTSAASを最大年間乗客数800万人の取扱能力をもつ地域の航空ハブに生まれ変わらせる計画。LTSAAS開発には、▽航空宇宙産業センター▽整備・補修・オーバーホール(MRO)センター▽研究開発センター▽一般航空事業▽ビジネス航空事業▽都市航空モビリティ▽地域の商用航空事業ーーの7要素が含まれる。

通信会社に対し、接続サービス品質改善を指示=MCMC

【クアラルンプール】  マレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)は、国内通信会社に対し、6月までにインターネット接続サービスの品質改善を行うよう指示した。ファーミ・ファジル通信デジタル相が6日、明らかにした。

ファーミ大臣は、建物内や高速道路、サッカースタジアムなどでインターネット接続ができないという苦情を多数受け取っているとし、接続料金が未支払いだと消費者は回線を利用できなくなるのに、サービス品質が悪い場合でも通信会社がペナルティを受けないのはおかしいと述べた。また、内陸部や先住少数民族オラン・アスリの村など、人口密集地の3%でインターネット接続ができないという問題に対して、衛星インターネット接続などの技術を活用することを検討しているとし、3%には人口50ー100人以上の地域が3,000カ所も含まれているため、無視することはできないと述べた。
(エッジ、ベルナマ通信、2月6日)

野菜不足問題、農業食糧安全省が農民機構公団などに対応を指示

【クアラルンプール】 モハマド・サブ農業食糧安全相は、農民機構公団(LPP)と連邦農産物マーケティング庁(Fama)に対して、国内で起きている野菜不足問題に即対応するよう指示したと明らかにした。

モハマド大臣は4日のフェイスブックでの投稿で、長期的にはリアルタイムで野菜の供給情報を把握できるようなシステムを作り、栽培中の野菜の種類や生産量、生産地、輸出入量、需用量、生産コストなどの情報を管理できるようにすると説明。このシステムにより、政府は緊急事態を想定し、早期に対策することができるようになるとした。

Famaによると、野菜不足により野菜価格が上昇している。それは一時的なもので、 昨年11月から12月にかけて、マレー半島東海岸で北東モンスーン期に作付けを減らしたことが影響し、今年1月上旬から2月中旬にかけて供給が減少した。また春節で一部の卸売業者と小売業者が営業しなかったことも影響したという。短期で収穫できるオクラや長豆、キュウリ、ナスなどの供給量は2月中旬に回復する見込みだ。

またクアラルンプール野菜卸売業者協会も、1月初めから続いた大雨の影響で野菜の価格が70ー80%上昇したと明らかにしており、野菜農家協会はトマト、オクラ、ゴーヤ、キュウリの価格が2、3週間で安定すると予想している。
(ザ・スター、2月6日、ベルナマ通信、2月5日)