韓国家電のウェルズ、KLバングサにショールームをオープン

【クアラルンプール】 韓国の家電ブランド「キョウォンウェルズ(ウェルズ)」は、クアラルンプールのバングサに4,000平方フィートの旗艦ショールームをオープンした。

スマート給水器「ザ・ワン」などの最新製品を展示している。「ザ・ワン」は米国公衆衛生財団の認定を受けており、9段階に及ぶ水のろ過や自動殺菌システム、180度回転などの機能を有し、直感的なフルカラータッチスクリーンで好みの水温を選択できる。

ウエルズ海外事業部長のデビッド・キム氏は、同社のスマート給水器は、場所を取らずにキッチンに洗練された雰囲気を加えられるとし、ショールームで顧客に直接体験してもらえることを楽しみにしていると述べた。

地域マーケティングマネージャーのエリック・タン氏は、「ザ・ワン」は先進技術と最先端のデザインを備えたブランド最高の製品であり、マレーシアで「ウェルズ」ブランドが定着することを願っていると述べた。

ウェルズは今後、全国に拠点を拡大していく計画だ。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、2月8日)

マレー国鉄、豪華列車運行再開に向け英国企業と協力

【クアラルンプール】  マレーシア国鉄(KTMB)は7日、ロンドンに拠点を置く観光列車サービスのイースタン・アンド・オリエンタル・エクスプレス (E&O) との間で、鉄道事業や観光の強化に向け、協力契約を締結した。

KTMBは声明の中で、今回の契約は、E&Oがシンガポールのウッドランドとペルリス州パダン・ベサール間の鉄道ルートを使用し、タイのバンコクまでマレー半島を縦断する豪華列車を運行するためのもので、既存契約内容の改善を含んでいると述べた。

KTMBは1991年からE&Oと協力関係にある。E&Oは、パンデミックの影響で2020年に停止していたシンガポール、マレーシア、タイ間の豪華列車の運行を、今年第4四半期に再開する見込みだとしている。

E&Oの豪華列車では食事や車内プログラムを楽しめるだけではなく、クアラルンプール、ペラ州クアラカンサー、ペナン州バターワースなどに途中停車し観光も行う。2019年にはイギリス、アメリカ、アジアなどから2,500人の観光客を誘致した。
(エッジ、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、2月7日)

オマーンのサラームエア、マスカットーKL直行便を7月に就航

【クアラルンプール =マレーシアBIZナビ】 オマーンの格安航空会社(LCC)であるサラームエアは、7月3日よりマスカットークアラルンプール (KL)直行便を就航する。

月曜日と金曜日の週2回の運航となる。所要時間は約7時間。

サラームエアのモハメド・アハマド最高経営責任者(CEO)は、マスカットーKL便の運航を開始できることを嬉しく思うと述べた。顧客はより柔軟に、低価格で好みのサービスをオプションで選び渡航できるようになると言明。オマーンとマレーシア間の観光、経済関係、ビジネス機会などを促進させることができるとした。

サラームエアは、オマーン初のLCCとして2017年に運航を開始。エアバス「A320neo」を6機、「A321neo」を4機、「A321」の貨物機1機を保有し、35都市へ運航しており、KLは36都市目となる。昨年はバンコクに乗り入れていた。

スバン空港再開発計画を閣議承認、ジェット機再乗り入れへ

【スバン=マレーシアBIZナビ】 アンソニー・ローク運輸相は、空港運営会社マレーシア・エアポーツ・ホールディングス(MAHB)が策定したスバン空港再開発計画(SARP)案が先の閣議で承認されたと明らかにした。

航空宇宙エコシステム、一般航空/ビジネス航空、都市空港(都市空港/二次空港)の開発に注力するという内容で、MAHBは次のステップとして、プロジェクトの全費用を含む詳細な再開発計画を今年第1四半期末までに閣議に提出する予定だ。
ローク運輸相によると、MAHBが提案している主な変更点の1つは、スバン空港 (LTSAAS) におけるエアバス「A320」型機、ボーイング「B737」型機 または同等クラスのナローボディ・ジェット機を使用した定期旅客便と貨物便の乗り入れ再開。首都圏中心部にあるLTSAASの戦略的な位置を最大限に活用することにより、プレミアムおよびビジネス旅客市場セグメントを対象とする。ターボプロップ機を使用した現行の定期便は、これらのサービスに対する市場の需要が継続すると予想されるため維持する。

ナローボディ機の乗り入れを再開させることで、クアラルンプール新国際空港(KLIA)との補完関係を構築し、増加しているワイドボディ機を用いた長距離便に対するKLIAの取扱能力の向上に寄与する。

SARPは、LTSAASを最大年間乗客数800万人の取扱能力をもつ地域の航空ハブに生まれ変わらせる計画。LTSAAS開発には、▽航空宇宙産業センター▽整備・補修・オーバーホール(MRO)センター▽研究開発センター▽一般航空事業▽ビジネス航空事業▽都市航空モビリティ▽地域の商用航空事業ーーの7要素が含まれる。

通信会社に対し、接続サービス品質改善を指示=MCMC

【クアラルンプール】  マレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)は、国内通信会社に対し、6月までにインターネット接続サービスの品質改善を行うよう指示した。ファーミ・ファジル通信デジタル相が6日、明らかにした。

ファーミ大臣は、建物内や高速道路、サッカースタジアムなどでインターネット接続ができないという苦情を多数受け取っているとし、接続料金が未支払いだと消費者は回線を利用できなくなるのに、サービス品質が悪い場合でも通信会社がペナルティを受けないのはおかしいと述べた。また、内陸部や先住少数民族オラン・アスリの村など、人口密集地の3%でインターネット接続ができないという問題に対して、衛星インターネット接続などの技術を活用することを検討しているとし、3%には人口50ー100人以上の地域が3,000カ所も含まれているため、無視することはできないと述べた。
(エッジ、ベルナマ通信、2月6日)

野菜不足問題、農業食糧安全省が農民機構公団などに対応を指示

【クアラルンプール】 モハマド・サブ農業食糧安全相は、農民機構公団(LPP)と連邦農産物マーケティング庁(Fama)に対して、国内で起きている野菜不足問題に即対応するよう指示したと明らかにした。

モハマド大臣は4日のフェイスブックでの投稿で、長期的にはリアルタイムで野菜の供給情報を把握できるようなシステムを作り、栽培中の野菜の種類や生産量、生産地、輸出入量、需用量、生産コストなどの情報を管理できるようにすると説明。このシステムにより、政府は緊急事態を想定し、早期に対策することができるようになるとした。

Famaによると、野菜不足により野菜価格が上昇している。それは一時的なもので、 昨年11月から12月にかけて、マレー半島東海岸で北東モンスーン期に作付けを減らしたことが影響し、今年1月上旬から2月中旬にかけて供給が減少した。また春節で一部の卸売業者と小売業者が営業しなかったことも影響したという。短期で収穫できるオクラや長豆、キュウリ、ナスなどの供給量は2月中旬に回復する見込みだ。

またクアラルンプール野菜卸売業者協会も、1月初めから続いた大雨の影響で野菜の価格が70ー80%上昇したと明らかにしており、野菜農家協会はトマト、オクラ、ゴーヤ、キュウリの価格が2、3週間で安定すると予想している。
(ザ・スター、2月6日、ベルナマ通信、2月5日)

トイレが汚い飲食店、営業許可更新不可に=地方開発相

【プトラジャヤ】 ンガ・コーミン地方行政開発相は3日、全国の飲食店に対し、店内トイレが地方政府開発省の定める「A」認定基準に達しない場合、来年度の営業許可証の更新ができなくなると発表した。

ンガ大臣は、公衆トイレの「BMW」(マレー語で「清潔」、「魅力」、「香り」の頭文字)改善運動の一環で、レストラン、ホテル、喫茶店、カフェ、食堂などでは、「A」ランク取得を義務づけると説明。地方行政省が「A」ランクのガイドラインを発行し、市政府レベルから「A」認定を義務付け、2026年には地区政府レベルに拡大するとした。

ンガ大臣の発表に対し、マレーシア・ムスリムレストラン経営者協会(Presma)のジャワハル・アリ会長は、飲食業界にとって、トイレのみならず施設全体の清潔さを保つことは重要であり、協会でも何度も会員に訴えかけているが、レストランを利用する一般市民の教育も必要だと指摘。清潔に利用すること、備品の持ち去りをしないこと、ごみを便器の中に捨てないことなど、衛生意識の向上が重要であり、政府は啓蒙活動のためにリーフレットを作成し、不適切な利用者に対する警告を発することも必要だとした。

飲食業界団体サハバット・トムヤムの顧問であるチェ・ママット・チェモッド氏は、顧客と飲食業者双方がより責任を持ち衛生を促進するための良い手段であり歓迎するとし、国内レストランのトイレはすでに「A」認定を受けていることが多いが、今後もそれを維持する必要があると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、2月3、4日)

ラピッドバスが代替バス運行、LRTアンパン線一部運休を受け

【クアラルンプール】 軽便鉄道(LRT)アンパン線バンダラヤ駅付近で起きた線路損傷の影響でバンダラヤーマスジット・ジャメ間の運行が2週間休止されることを受け、「ラピッドKLバス」を運行するラピッドバスは、ハントゥアーバンダラヤ間で代替バスを2日より運行すると発表した。

クアラルンプール市政府(DBKL)の支援により、朝夕の通勤ラッシュ時には道路にバス専用レーンを設け、道路が通行止めとなる場合にも代替バスのみ運行可能にする。また駅に雨避けの仮設テントを設置し、バスを待つ通勤客の利便性を図るという。

昨年11月、LRTケラナ・ジャヤ線がシステム障害の影響を受け16駅間で運休した際にも代替バスが配備されたが、マレーシア消費者協会連盟などの消費者団体から、「道路渋滞で到着に時間がかかりすぎるため、代替バスは役に立たない」という意見が出ていた。
(エッジ、ベルナマ通信、2月2日、ラピッドバス発表資料)

サバ州、独自の外国人長期滞在ビザの条件を策定

【コタキナバル】 サバ州政府は、外国人の長期滞在を奨励するマレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)プログラムについて、州独自の「サバ・マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(SBH-MM2H)」参加規定を承認した。

サバ州観光・文化・環境大臣のクリスティーナ・リュー氏によると、参加条件は、▽年間30日以上の州内滞在▽ビザ期間5年(5年延長可能)▽最低60万リンギの不動産(コンドミニアムなど)購入▽出身国の無犯罪証明書▽健康診断書▽州内銀行で20万リンギの定期預金口座開設ーーなどになるという
リュー大臣は、経済力のある外国人の長期滞在を歓迎するとし、競争力のあるSBH-MM2Hプログラムにより、サバ州経済、特に不動産開発や観光産業に好影響を与えることが期待できると述べた。

連邦政府によるMM2Hは、2021年10月に海外収入や銀行預金額を大幅に引き上げ、年間90日間のマレーシア滞在義務を課すなど条件を厳格化したが、サバ、サラワクの両州は独自の条件でMM2Hを展開。サバ州のハジジ・ノール州首相は2022年9月、厳格な条件は盛り込まず、サバ州に移住を希望する外国人に魅力的に感じてもらうことを目指すと説明していた。
(マレー・メイル、ボルネオポスト、2月1日)

LRTバンダラヤ駅の線路補修工事、2週間以内に完了=運輸相

【ペタリンジャヤ】 アンソニー・ローク運輸相は1日、軽便鉄道(LRT)アンパン線バンダラヤ駅付近で起きた線路損傷について、2週間以内に補修工事を完了させると明らかにした。

公共輸送機関を管轄するプラサラナ・マレーシアがコンサルティング会社と共に線路補修を行う。また長期的には、線路を支える構造自体の安全性を確保するための補修も行う計画だ。安全が確認されるまでバンダラヤーマスジット・ジャメ間の運行を休止する。同区間では代替シャトルバスが配備して対応するという。

路線破損は1月27日に発覚したもので、近隣の高層ビル工事現場からの飛散物が原因で線路を支える鉄筋コンクリート桟橋の上部に亀裂が発生したことが原因と見られている。クアラルンプール市政府(DBKL)は、30日に高層ビルの建設業者に対して工事中止命令を発令していた
(ザ・スター、2月2日、エッジ、ベルナマ通信、2月1日)