サンウェイ、イポーで医療センターとショッピングモール開発へ

【ペタリンジャヤ】 複合企業のサンウェイ・グループは、2025年までにタウンシップ開発「サンウェイ・シティ・イポー」内に医療センターとショッピングモールをオープンすると発表した
サンウェイが10日に発表した声明によると、3億5,000万リンギを投資して病床数200床の「サンウェイ・メディカル・センター・イポー」を開発し、2024年までの開業を目指す。またショッピング・モールの賃貸可能面積は70万平方フィート、駐車場の収容台数は2,700台。国際的な小売ブランドと飲食店にハイライトしたモールとなる予定だという。
「サンウェイ・シティ・イポー」は20億リンギを投じてサンウェイが手がけるタウンシップ開発で、面積は1,350エーカー。ホスピタリティ、テーマパーク、教育、商業、住宅で構成される統合型リゾートタウンシップとして開発が行われている。
サンウェイは2000年から、ペラ州政府と共同で交通渋滞の緩和のためインフラ整備を実施している。10日にはジャラン・タンブンにおいて鍬入れ式が開催された。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、11月12日、エッジ、11月11日)

中古車仲介のマイトゥカー、旗艦店を首都圏にオープン

【クアラルンプール】 中古車仲介のオンラインプラットフォームを運営するマイトゥカーは7日、セランゴール州プチョンに旗艦店「マイトゥカー・リテール・エクスペリエンスセンター」をオープンした。
店舗では、中古車の売却・試乗・購入に加え、アフターサービス、検査、カーフィルム施工などのサービスも提供する。購入車に対しては1年間の延長保証および無料サービス、購入後5日間の返金保証が付帯する。
デリック・エン最高経営責任者(CEO)は、マイトゥカーではオンラインでの成長を重視しているが、オフラインでの事業を拡大することで、最新の中古車をチェックできる機会を提供し、また優れたアフターサービスを提供できると強調。今回オープンした旗艦店は、中古車エコシステムの構築に向けた最初の一歩となり、車の購入や売却をより快適に行える場となると述べた。
マイトゥカーでは実店舗展開を進めており、ジョホールバルのスクダイに店舗を開設している他、3月までにはセレンバンとマラッカにも出店する予定だ。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月11日、ポールタン、1月7日)

米マリオット、ペナン空港そばにルメリディアンホテル建設へ

【クアラルンプール】 米マリオット・インターナショナルは6日、ラックソン・ホスピタリティと提携し、ペナン国際空港そばに全200室の「ルメリディアン・ペナン・エアポート・ホテル」を建設すると発表した。
「ルメリディアン・ペナン・エアポート・ホテル」は、ラックソン・ホスピタリティが開発する、住宅棟、医療センター、商業施設、小売店などで構成される複合施設「ペナン・ゲートウェイ」の一部として建設。隣接するショッピングモールに直結するスカイブリッジを設置する。バヤンレパス工業団地からは車で15分、ジョージタウンからは車で25分の距離となる。建設は2022年半ばに開始、2026年末までに完成の予定。
サンウェイ・ベロシティなどを手掛けたSAアーキテクツ・マレーシアが設計を担当し、ミッドセンチュリーデザインを採用。186室の客室および2,000平方フィートの「プレジデンシャル・スイート」などのスイートルーム14室が用意される。飲食施設としては、モダンなヨーロッパ料理とアジア料理のビュッフェが楽しめるオールデイ・ダイニング・レストランやスペシャリティ・レストラン、焼きたてのパンが楽しめるカフェ、ラティテュード・バーなどが入る予定。従来のホテルのロビーをモダンにアレンジした「ルメリディアンハブ」、クラブラウンジ、フィットネス施設、サンデッキ付きのプールエリア、7,000平方フィートのミーティング・イベントスペースも備える予定だ。
(エッジ、ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月6日)

米バーガー「シェイクシャック」、来年マレーシアに進出

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 米国のハンバーガーチェーン「シェイクシャック」が2023年にもマレーシアに1号店をオープンする計画だ。海外進出先としてアジアでは6カ国目となる。
同社が6日付けでフェイスブック及びインスタグラム上で明らかにしたほか、プレスリリースでも出店計画を明らかにし、2031年までに10店舗を展開するとしている。
韓国及びシンガポールにおける「シェイクシャック」チェーン展開で提携している韓国SPCグループと共同で行うもので、2031年までに韓国、シンガポール、マレーシアの3カ国で合計45店舗に増やす計画だ。SPCグループとの協業により、「シェイクシャック」は過去5年間で韓国とシンガポールで店舗網が28店舗に拡大している。
2004年にニューヨークで「ロードサイド」ハンバーガースタンドとして誕生した「シェイクシャック」は米国30州に350以上の店舗があり、ロンドン、香港、上海、シンガポール、フィリピン、メキシコ、イスタンブール、ドバイ、東京、ソウルなどに120の海外拠点を展開している。

中国GACモーター、BセグメントSUV「GS3」を発売

【クアラルンプール】 中国の広州汽車集団(GACモーター)がマレーシア市場へ正式に参入し、第一弾モデルとしてBセグメントSUV「GS3」を12月28日発売した。
「GS3」は完全輸入車(CBU)で、「スタンダード」と「プレミアム」の2バリアントを用意。価格はそれぞれ8万8,800リンギ、9万6,800リンギから(保険料なし、6月30日までの売上・サービス税の減税適用価格)。5年間(15万キロメートルまで)の保証および3年間(10万キロメートルまで)の5回の無料修理サービスが付く。
いずれのモデルも、1.5リッター自然吸気4気筒ガソリンエンジンを搭載し、最高出力114PS/6,000rpm、最大トルク150Nm/4,500rpmを発揮。燃費は新欧州ドライビング・サイクル(NEDC)基準で6.9リットル/100キロメートルを達成している。車体カラーは5色。
「GS3」の販売およびアフターセールスは、2021年11月30日にGACモーターと独占販売契約を締結したワリサンTCホールディングスの子会社であるワリサン・タンチョン・オートモティフ(WTCA)が行う。クアラルンプールにあるGACショールームで「GS3」が展示されている。WTCAは、将来的には首都圏クランバレー以外の地域にもショールームを設置する予定だ。
(ポールタン、12月29日、28日)

MBOシネマズが29日より営業再開、新経営体制の下

【クアラルンプール】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大の影響で昨年10月に倒産したMBOシネマズは19日、新しい経営体制の下で営業を再開すると発表した。
12月29日にセランゴール州の「アトリア・ショッピング・ギャラリー」で営業を再開する。特別スクリーン4スクリーンを含む合計8スクリーン、合計1,231席を用意する他、カフェハウスをテーマにした売店「カフェシート」も追ってリニューアルオープン。再開を記念して12月24日から26日まで、無料の映画上映会も開催する。
MBOシネマズでは段階的に▽エレメンツ・モール・マラッカ(マラッカ州)▽タイピン・セントラル・モール(ぺラ州)▽テルク・インタン(ぺラ州)▽ブレム・モール(クアラルンプール)▽スペースU8(セランゴール州)▽U-モール・スクダイ(ジョホール州)ーーなどでも再開を計画している。さらに2022年の新店舗オープンに向けて不動産開発業者と交渉しているという。
カルティック・ドライシンガム社長は、MBOシネマズを本来の姿に戻すことができて嬉しく思うと表明した。健全な映画体験を提供し続けることを優先し、これまでMBOが提供してきたサービスを維持し、新たに活力や熱意を持って再開すると言明。MBOには多くのファンがいるとして、ファンの期待に応えられるよう努力を続けていくと述べた。
MBOシネマズは倒産前は、国内27カ所の映画館を持つ、国内第3位の映画館チェーンだった。倒産時にはファンからの失望の声がソーシャルメディアで多数上がっていた。
(ザ・ヴァイブス・ドットコム、12月21日、マレーシアン・リザーブ、12月20日)

エアアジア、配車サービス「エアアジアライド」を4都市へ拡大

【クアラルンプール】 格安航空大手エアアジア・グループの子会社で配車サービスを提供するエアアジア・ライド・マレーシアは19日、エアアジア・ライドのサービス範囲をジョホールバル、イポー、セレンバン、マラッカの4都市に拡大したと発表した。
エアアジア・ライド・マレーシアのリム・チエウシャンCEOは、エアアジア・ライドではドライバーはペナルティの心配なく走行頻度や予約数を自由に決められ、かつ運賃の85%を収入にできるとし、運転に集中できる環境を整えつつ高品質で安全なサービスを提供していると述べた。
エアアジアの利用客は、航空券購入時に空港への送迎も同時に予約できるため、ドライバーは事前に顧客を確保できる。また、空港到着情報もリアルタイムで把握できるため、待ち時間を減らすなど時間管理がしやすくなり、限られた時間内でより多くの収入を得られる。乗客はエアアジア機内からエアアジア・ライドを予約することも可能だという。
エアアジア・ライドは今年8月に首都圏クランバレーでサービスを開始し、10月30日にはペナンへ展開。今後、国内だけではなくタイ、インドネシア、フィリピン、シンガポールなど、東南アジア諸国にもサービスを展開していく予定だ。
(ザ・サン、12月20日、エアアジア発表資料)

BMWマレーシア、EV用急速充電器を販売店に設置

【クアラルンプール】 独系BMWグループ・マレーシアは、BMW車の販売ディーラーであるオート・ババリアが運営するセランゴール州アラ・ダマンサラ店に初の電気自動車(EV)用DC(直流)急速充電ステーションを設置したと発表した。
定格出力は180キロワットで、2台のEVを同時に充電できる欧州規格のCCS2コネクタを採用。BMW車以外の車も利用できるが、日産リーフなど、日本規格のCHAdeMO(チャデモ)ポートを使用している車は充電できない。
BMWグループ・マレーシアのハンス・デ・ヴィッサー社長は、今回の取り組みにより国内の充電インフラがより利用しやすくなりEVの購入を検討する際に課題となる航続距離への不安を解消する上でも有益だと言明。オート・ババリアのヴィ・ティムファン社長は、BMWグループと「未来はEVにある」という信念を長年共有してきたとし、両社協力の上、EV移行を加速させていくと述べた。
BMWは、全国の販売店へのDC急速充電器の設置など、充電ステーションの国内普及を進めていく。
(ポールタン、ワップカー、12月16日)

調理器具のニシン、コーヒー販売専用の電動バイクを発売

【クアラルンプール】 調理器具メーカーのニ・シン・グループは13日、子会社のブラックビクソン・トゥー・ゴーを通じ、コーヒー販売専用電動バイク「BB2GO EVコーヒー・バイク」を発売したと発表した。
「BB2GO EVコーヒー・バイク」はコーヒーマシンに電力供給できる特別設計のバッテリーシステムを搭載、外部電源なしで最大400杯のコーヒーを作ることが可能。GPSも搭載し、顧客は「BB2GO」アプリからバイクの位置や注文内容を確認できる。
ブラックビクソン・トゥー・ゴーはまた、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域の大手通信事業者7社の企業連合、アカシア・コミュニケーションズ社との間で「BB2GO」アプリのための接続およびクラウド・サービスの提供に係る覚書を交わした。
ブラックビクソン・トゥー・ゴーのク ・チーコン社長は、ステンレス製品メーカーから、EV(電気自動車)革命に基づく新時代のビジネスモデルへ乗り出したと言明。「BB2GO EVコーヒー・バイク」は外部電力供給を必要としない完全な自給自足型であるため、ストリートフード業界やケータリング、オープンハウス、パーティーなどにも適しており、どの場面でもカフェのバリスタのように、顧客の目の前でエスプレッソコーヒーやカプチーノを提供できるとした。
ニ・シンは今後、「BB2GO EVコーヒー・バイク」のコンセプトをASEAN全域に拡大し、中国の老舗EVメーカーとも協力の上、マレーシアおよびASEAN市場向けにEVバイクの製造・組立を行う計画だ。
(ザ・サン、ニュー・ストレーツ・タイムズ、12月14日、エッジ、12月13日)

PLUS高速道路、1月中旬から全料金所でRFIDを導入

【クアラルンプール】 PLUSマレーシアが運営する高速道路の全料金所において、2022年1月中旬までに無線自動認識(RFID)を導入する。
PLUSの子会社で、「タッチ・アンド・ゴー」や「スマートTAG」などの高速道路における電子料金収受システムのソリューションを開発するテラス・テクノロジ社のアンワル・イシャク最高経営責任者(CEO)によると、各料金所において1ゲート以上でRFIDを使用した料金支払いをできるようにする。自動ナンバープレート認識(ANPR)技術も導入するという。
最高技術責任者のカン・ユージン氏によると、ANPRにより、時速30キロメートルで走行した車両のナンバープレートを自動で読み取り、車両を撮影した映像からナンバープレートの文字や数字をデータ化し、通行料検証センター(TVC)と通信し、利用者に金額を請求し、電子決済することが可能になる。また、高速道路の入り口で混乱が生じても従来のシステムと並行して二重識別することが可能になるため、請求金額の明確化や、誤請求、支払いエラーなどのトラブルを減らすことができるという。
2020年7月よりケダーペナン間の高速道路で実証実験を実施したが、ゲートの通過速度が早くなったことで、渋滞が減った上、アプリの電子マネーで簡単に入金できるため、ゲートで残高不足のためにゲートを通過できずに足止めされるドライバーも減ったという。
(ザ・スター、12月11日、ポールタン、12月13日)