家電専門Eコマースの星シンプル、マレーシアに進出

【クアラルンプール】 シンガポールの家電専門のEコマース(電子商取引)プラットフォーム企業シンプル(Ximple)は、マレーシアに進出したと発表した。家電製品の完全循環型ショッピングを提案する。
シンプルによると、パンデミック以降、家電のような高額商品でもオンラインショッピングの人気は続いているが、ネットショップのサービスの多くは販売までで終了しており、返品・廃棄などのアフターサービスをおろそかにしている。そのため、シンプルでは、「購入、所有、廃棄」というサイクルのためにスマートテクノロジーをEコマースシステムに導入し、商品の再取引を通じて循環型ライフスタイルを促進するという。
シンプルでは家電を卸売価格で購入でき、レンタル、再生、買取、廃棄などのアフターサービスも利用できる。ウィッシュリスト共有などのソーシャルショッピングツール、価格比較、商品レビューなど、購入の意思決定を支援する機能や領収書・請求書のクラウド保存機能なども備えているという。
企業間取引(B2B)ソリューションも提供しており、出店企業は在庫や仕入先の管理からPOSシステムに至るまで、ビジネス管理ツールをシームレスに利用できる。
ウォン・ワイジー創業者兼最高経営責任者(CEO)は、工業製品のフィクトロン、自動車部品のAPR、スマートホーム製品のホームプラス、広告のシーメディア、家電のTBMなどといった企業との提携があったからこそマレーシア市場に進出できたとし、これらの企業との間で「消費者に循環型購買を勧め、環境意識の高いコミュニティを作る」というビジョンを共有していると言明。消費者や企業に対して、より多様なスマート電気製品を提供していくと述べた。
(ボルネオ・ポスト、7月3日、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、6月28日)

新型コロナの新規感染者数は2536人、病床使用率は67.3%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、3日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2,536人で、累計感染者数は457万3,891人となった。
新たに3,123人が回復し、累計治癒者は450万8,322人となった。死者数は5人で、累計は3万5,776人。アクティブ感染者は、前日から592人減の2万9,793人だった。うち95.7%が自宅、0.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、4.1%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は67.3%だった。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,729万2,449人で、接種率は83.6%。ブースター接種完了者は1,614万6,621人で、接種率は49.4%だった。
新たに発生したクラスターはゼロで、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は10カ所だった。

EV充電器、5千基の設置を目指す=科学技術革新相

【イスカンダル・プテリ】 アダム・ババ科学技術革新相は2日、電気自動車(EV)充電器の増設計画を発表。2050年までのカーボンニュートラル達成に向け、科学技術革新省(MOSTI)はEV充電器5,000基を設置する目標を掲げていると述べた。
アダム大臣によると、現在、クアラルンプール、ジョホールバル、ペナンなど人口の多い都市部において、366カ所に合計611基のEV充電器が設置されている。ショッピングモールなど、利便性の良い場所への設置も進んでいる。現在、ジョホール州内で登録されているEV台数は、バイク2,946台、自動車6,339台、バス・トラック79台の合計9,364台に上るという。
アダム大臣は、2022年度予算案に盛り込まれたEVに対する税制優遇措置はEV普及への政府のコミットメントを示すものだとし、MOSTIはカーボンニュートラル目標達成の責任省庁として、EV技術の改善と開発を続けていくと言明。2022年予算案には、EVに対する関税、物品税、売上税、道路税の免除に加え、EV充電設備の購入、設置、リース、返済に対して、最大2,500リンギの個人所得税軽減措置が含まれているとした。
アダム大臣はまた、1日にジョホール州イスカンダル・プテリの学園都市エデュシティ・イスカンダルで開催されたEV普及のための「クレバー・プログラム」発表会に出席。エデュシティ・イスカンダルはクレバー・プログラムの最初の拠点となるとし、新興企業やイノベーターが、大学のキャンパスというコントロールされた環境でリアルタイムに走行テストを行うためのスペースを提供していくと述べた。
(ザ・スター、7月2日)

マレーシアの見通しが改善、原油価格上昇などで=ムーディーズ

【クアラルンプール】 ムーディーズ・アナリティクスは、マレーシアの経済見通しについて石油価格の上昇と新型コロナウイルス「Covid-19」で閉鎖されていた経済の再開によって改善されたとし、6月時点における今年通年の国内総生産(GDP)成長予想を7%に引き上げたことを明らかにした。
ムーディーズ・アナリティクス・アジア太平洋(APAC)地区チーフエコノミストのスティーブ・コクラン氏は、新型コロナ流行が終焉に向かい社会的距離のルールが緩和される中、国内消費の伸びが予想よりも速く加速したため、東南アジアにおいてはフィリピンと共にマレーシアの今年第1四半期のGDPが予想を上回る伸びを見せたと指摘。マレーシアについては原油の純輸出国であるという面から原油価格の高騰の恩恵、更には好調なハイテク製品の輸出の恩恵を受けているとし、マレーシアの輸出基盤が広範囲にわたっている点はマレーシアにとって良い兆候だと分析した。
さらにコクラン氏は、マレーシアの国内消費の伸びが全体的に回復したと指摘。行動制限が解除されたことで経済活動が復活したことで、内需回復がさらに加速すると予想した。
(マレーシアン・リザーブ、6月30日)

TMGが飲食店チェーン2社を買収、フランチャイズ展開目指す

【クアラルンプール】 飲食店経営のTMGベンチャーズは、米国風ピザチェーン「ミッキーズ・オリジナル・ニューヨーク・ピザ」および米国風ハンバーガーチェーン「NYバーガー・コー」を買収したと発表した。両店とも首都圏にそれぞれ10店舗を展開している。
TMGは、財務省傘下企業でフランチャイズ支援を行っているペルバダン・ナショナル(ペルナス)社と国内の飲食フランチャイズ業界の活性化およびアジア太平洋地域への参入支援を目的として提携しており、今回の買収はそれを受けてのもの。
TMGのスバハン・カマル会長は、ペルナスとの提携は、国内でフランチャイズ化可能なレストランブランドをより大きな成功に導くためのものであり、グローバル基準のフランチャイズを作り上げ、国内外に展開することを目指すと述べた。
TMGのマニシェル・スブラ取締役は、買収した両レストランのフランチャイズ加盟希望者には、手頃な価格で始められるプランを用意していると言明。フランチャイズは参入が容易で、収益性が高く、ブランドが直面する成長課題にも対応できるとし、TMGのビジネスモデルは、政府の「マレーシアをASEAN(東南アジア諸国連合)のフランチャイズハブにする」という目標にも合致していると述べた。
TMGは、これまでに東南アジア料理の「マジャパヒット」、和食フュージョン料理の「テイル・アンド・フィン」、チキン料理の「ウィングス・オブ・ザ・ワールド」などのレストランブランドを買収している。
(ザ・サン、ニュー・ストレーツ・タイムズ、7月1日、フリー・マレーシア・トゥデー、6月30日)

コタキナバル国際空港、移転に向け実現可能性調査開始へ

【クアラルンプール】 サバ州投資会社のカザナ・サバは6月30日、コタキナバル国際空港 (KKIA) 移転の実現可能性調査に向け、不動産開発のベルジャヤ・ランドとの間で覚書 (MoU) を締結した。移転先候補は、約60キロメートル離れた同州キマニス。
カザナ・サバのアハマド・リザル・ダーリ最高経営責任者(CEO)は、KKIAの移転は10年以上前から検討されてきたが、今回のMoU締結によって経済的な実現可能性、社会的な影響評価についてより詳細に検討することができるようになったと言明。ただ今はまだ検討段階であり、正式決定には全ての利害関係者の意見を考慮し同意を得ることが必要だと述べた。
アハマドCEOによると、KKIAは、市街地に近く土地面積が限られていることからターミナルビルや滑走路などの施設拡張が難しく、増大する需要に対応できないと見られている。空港に近いことから市街地にも規制や制限が設定されており、それがコタキナバルの市街地開発を遅らせる要因にもなっているという。
 キマニスへの移転によって複数のターミナルビルや滑走路が設置可能となるため、サバ州は東南アジアの地理的中心地という立地条件を活かして航空ハブになれる可能性がある。また、今回締結されたMoUには、空港移転に加え、キマニスでの新国際空港建設の可能性や、空港近隣での持続可能な開発計画の検討といった内容も含まれているという。

通信6社、5Gネットワーク運営のDNBに均等出資へ

【プトラジャヤ】 国内通信会社6社は、第5世代移動通信(5G)ネットワーク展開のために設立された特別目的事業体(SPV)デジタル・ナショナル(DNB)に均等出資することに合意した。アヌアル・ムサ通信マルチメディア相が明らかにした。
シンガポールの英字紙「ストレーツ・タイムズ」によると、拘束力のない条件概要書(タームシート)が通信会社6社との間で締結された。6社は▽セルコム・アシアタ▽Digiドットコム▽マキシス▽ユーモバイル▽テレコム・マレーシア▽YTLコミュニケーションズーーで、それぞれ株式の11.66%を約2億リンギで購入する。政府が株式の30%を5億リンギで購入するため、DNBには合計約17億リンギが投入されることになる。
アヌアル大臣によると、争点となっていた5G卸売価格の透明性や価格設定については解決済みで、公式発表は7月8日頃になる見込みだという。
5Gネットワークについては、政府系企業であるDNBが単独で所有・運営し、各通信会社に卸売する1社独占方式(SWN)に対して、通信会社から不満の声が上がっていた。通信大手4社が代替案として2社方式を政府へ提案したが、政府は今年3月、5G導入の迅速化のためSWNを採用すると最終決定。DNBの株式70%を通信会社に提供し、6月末までに株式売却交渉を完了させるとしていた。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、7月1日、6月30日)

新型コロナの新規感染者数は2867人、病床使用率は73.8%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、6月30日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2,867人で、累計感染者数は456万6,055人となった。
新たに2,145人が回復し、累計治癒者は450万856人となった。死者数は2人で、累計は3万5,765人。アクティブ感染者は、前日から720人増の2万9,434人だった。うち95.5%が自宅、0.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、4.2%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は71.2%に下降した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,727万6,391人で、接種率は83.5%。ブースター接種完了者は1,614万3,753人で、接種率は49.4%だった。
新たに発生したクラスターは1カ所で、ペラ州の教育機関で確認。現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は7カ所に増えた。

マツダ車のベルマツ、「MX-30」と「CX-8」の予約受付開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マツダ車販売のベルマツ・オートは6月29日、クロスオーバーSUV「MX-30」のバッテリー式電気自動車(BEV)と「CX-8」の2022年モデルの予約受付を開始したと発表した。
「MX-30」は日本からの輸入完成車(CBU)で、価格は19万8,780リンギから。納車は今年第4四半期を予定している。マツダ独自の低燃費技術「スカイアクティブ」が採用されており、蓄電量35.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。フル充電の走行距離は199キロメートルとなっている。
一方で、「CX-8」は、ケダ州クリムにあるイノコムの工場で生産された現地組立(CKD)で、排気量は2.5リットルの「スカイアクティブG」エンジンを採用。価格は17万7,674リンギから。ブレーキによる車両姿勢安定化制御(直接ヨーモーメント制御)を加えた「G-ベクタリング・コントロール・プラス」や、3列目シートにUSBポートなどを標準装備した。
ベルマツ・オートのベン・ヨー会長は、6月末で売上・サービス税(SST)の減免措置が終了することについて、予約した顧客に対し来年第1四半期までに納車できるよう努力すると明らかにした。現在の予約件数は約9,000件となっている。

鶏肉上限価格、7月1日以降1キロ9.4リンギに

【クアラルンプール】 ロナルド・キアンディ農業・食品産業相は6月29日、7月1日付けで半島部の鶏肉価格の上限を1キログラム当たり9.40リンギに設定すると発表した。
政府は当初、6月末で鶏肉価格を1キログラム当たり8.90リンギに抑える上限価格制を撤廃し、価格を市場原理に任せる方針だったが、上限価格撤廃後の価格が10ー12リンギまで高騰すると予想されたため、24日にイスマイル・サブリ・ヤアコブ首相が方針を撤回。7月1日以降の新しい上限価格を設定すると発表していた。
ロナルド大臣によると、22日に発表された、下から40%を占める低所得者(B40)世帯への給付制度「マレーシア家族支援(BKM)」に基づく追加給付を考慮の上、新価格が決定されたという。
BKMでは当初B40世帯へ100リンギ(単身世帯には50リンギ)を追加給付するとしていたが、中所得層(M40)の一部も加え、1世帯あたり最大500リンギを追加支給することになる。対象は860万人となり、年内に1世帯当たり上限2,600リンギまで支給される。現金支援のために3億6,950万リンギを割り当てる。今年2月以来、助成金の総額は11億リンギに達したという。
鶏卵については、7月1日付けで半島部の上限価格を1個当たりグレードAが45セン、グレードBが43セン、グレードCが31センに設定する。6月30日までの価格よりそれぞれ2センずつのアップとなる。鶏肉、鶏卵とも新上限価格は8月31日まで有効となっている。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月30日、エッジ、フリー・マレーシア・トゥデー、6月29日)