マツダ車のベルマツ、「MX-30」と「CX-8」の予約受付開始

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マツダ車販売のベルマツ・オートは6月29日、クロスオーバーSUV「MX-30」のバッテリー式電気自動車(BEV)と「CX-8」の2022年モデルの予約受付を開始したと発表した。
「MX-30」は日本からの輸入完成車(CBU)で、価格は19万8,780リンギから。納車は今年第4四半期を予定している。マツダ独自の低燃費技術「スカイアクティブ」が採用されており、蓄電量35.5kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。フル充電の走行距離は199キロメートルとなっている。
一方で、「CX-8」は、ケダ州クリムにあるイノコムの工場で生産された現地組立(CKD)で、排気量は2.5リットルの「スカイアクティブG」エンジンを採用。価格は17万7,674リンギから。ブレーキによる車両姿勢安定化制御(直接ヨーモーメント制御)を加えた「G-ベクタリング・コントロール・プラス」や、3列目シートにUSBポートなどを標準装備した。
ベルマツ・オートのベン・ヨー会長は、6月末で売上・サービス税(SST)の減免措置が終了することについて、予約した顧客に対し来年第1四半期までに納車できるよう努力すると明らかにした。現在の予約件数は約9,000件となっている。

鶏肉上限価格、7月1日以降1キロ9.4リンギに

【クアラルンプール】 ロナルド・キアンディ農業・食品産業相は6月29日、7月1日付けで半島部の鶏肉価格の上限を1キログラム当たり9.40リンギに設定すると発表した。
政府は当初、6月末で鶏肉価格を1キログラム当たり8.90リンギに抑える上限価格制を撤廃し、価格を市場原理に任せる方針だったが、上限価格撤廃後の価格が10ー12リンギまで高騰すると予想されたため、24日にイスマイル・サブリ・ヤアコブ首相が方針を撤回。7月1日以降の新しい上限価格を設定すると発表していた。
ロナルド大臣によると、22日に発表された、下から40%を占める低所得者(B40)世帯への給付制度「マレーシア家族支援(BKM)」に基づく追加給付を考慮の上、新価格が決定されたという。
BKMでは当初B40世帯へ100リンギ(単身世帯には50リンギ)を追加給付するとしていたが、中所得層(M40)の一部も加え、1世帯あたり最大500リンギを追加支給することになる。対象は860万人となり、年内に1世帯当たり上限2,600リンギまで支給される。現金支援のために3億6,950万リンギを割り当てる。今年2月以来、助成金の総額は11億リンギに達したという。
鶏卵については、7月1日付けで半島部の上限価格を1個当たりグレードAが45セン、グレードBが43セン、グレードCが31センに設定する。6月30日までの価格よりそれぞれ2センずつのアップとなる。鶏肉、鶏卵とも新上限価格は8月31日まで有効となっている。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月30日、エッジ、フリー・マレーシア・トゥデー、6月29日)

日本デザイナー学院マレーシア校、開校式典を開催

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 呉学園グループは6月29日、マレーシア初の日本のカレッジである日本デザイナー学院(NDS)マレーシア校のオープニングセレモニーを7月4日に開催すると発表した。
セランゴール州スバン・ジャヤのサンウェイ・ジオ・アベニュー(ショッピングモール)内にある日本デザイナー学院マレーシア校で開催する。日本校の校長挨拶、日本漫画家協会理事長でNDS顧問である漫画家の里中満智子氏によるオンライン特別講演、マレーシアで人気の漫画家MIE氏によるメイキング特別講演を実施する。また、マハティール・モハマド元首相、在マレーシア日本大使館の 橋克彦大使も出席する予定だ。
NDSマレーシア校のコンセプトは「プラス・ジャパン」。マレーシアの良い文化を尊重しながら、日本固有の文化を融合(プラス・ジャパン)することにより、新しい時代に世界で活躍できる革新的で創造性の高いクリエイターを育成する。最初の設置学科はマンガ・イラストレーション学科で、世界中のサブカルチャーに影響を与えた日本のマンガ・イラスト分野の教育を行う。

ペトロナスと三井物産、CO2回収・貯留の事業化調査へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)は6月29日、三井物産(本社・東京都千代田区)との間で、二酸化炭素(CO2)を回収して地下へ貯留する回収・貯留(CCS)の事業化調査に向けた覚書を交わしたと発表した。
両社は同月13日に仮想式典を開催し、覚書に署名。ペトロナスは、マレーシアをアジア太平洋地域のCCS拠点をすることを目標に掲げており、両者は覚書の下で、ペトロナスと三井物産それぞれが持つ強みやネットワーク、専門知識を活かし、マレー半島沖でCO2の貯留先を査定する他、CCSのバリューチェーン評価、多様な産業界のCO2回収戦略、輸送方法、大気中からCO2を回収する技術「直接空気回収(DAC)」の実現可能性などを調査する。
ペトロナスの炭素管理事業の責任者、エムリー・ヒシャム氏は、三井物産が英国のCCS事業で培った経験を活かして、マレーシアのCCS事業の可能性について探ることができると期待を示した。

新型コロナの新規感染者数は2605人、病床使用率は73.8%

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 新型コロナウイルス「Covid-19」感染症に関する情報提供サイト「コビドナウ(COVIDNOW)」によると、6月29日の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は2,605人で、累計感染者数は456万3,188人となった。
新たに1,633人が回復し、累計治癒者は449万8,711人となった。死者数は5人で、累計は3万5,763人。アクティブ感染者は、前日から967人増の2万8,714人だった。うち95.7%が自宅、0.1%が低リスク者用隔離・治療センター(PKRC)、4.1%が医療機関、0.2%が集中治療室(ICU)で療養中となっている。病床使用率は73.8%に上昇した。
同日午後11時59分時点のワクチン接種完了者数は2,727万2,710人で、接種率は83.5%。ブースター接種完了者は1,614万1,982人で、接種率は49.4%だった。
新たに発生したクラスターはゼロで、現在感染者を出し続けているアクティブなクラスター数は6カ所だった。