入国禁止措置、感染者数が15万人超えの国が対象に

【クアラルンプール】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は3日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が15万人を超える国を対象に9月7日付けで入国を禁止すると発表した。1日に発表された▽インドネシア▽インド▽フィリピン——の3カ国の長期滞在パス保有者を対象とした入国規制に追加される形となる。
今回追加された国は▽米国▽ブラジル▽フランス▽英国▽スペイン▽イタリア▽サウジアラビア▽ロシア▽バングラデシューーの9カ国。ただし緊急事態時や二国間会議に出席する場合など二国間の関係が関与する際は入国管理局による許可を受けた上で入国を認める。保健省が後日、感染者数15万人以上の国について詳細を発表するという。
インドネシア、インド、フィリピン——からの入国規制についてイスマイル上級相は1日、▽永住許可証(PR)▽マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)▽プロフェッショナル・ビジット・パス(PVP)▽就労パス・カテゴリー1(EP1)▽配偶者と子供▽外国人留学生——の6カテゴリーの長期滞在パス保有者を対象に入国を禁止すると発表していた。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、9月4日、ベルナマ通信、9月3日)

新型コロナ感染者が新たに11人、うち4人が国内感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は4日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から11人増えて9,385人になったと発表した。
新規感染者のうち7人はインド、サウジアラビア、英国からの入国者。残り4人はセランゴール州(2人)、ネグリ・センビラン州(1人)、ケダ州(1人)で感染した。新たに9人が退院し治癒者数は9,092人に増加した。死者数はゼロで128人を維持した。
保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、8月27日ー9月10日間において事実上のロックダウン(封鎖)に相当する強化行動制限令(EMCO)が発令されいるケダ州アマンジャヤで「タワル・クラスター」に関連する感染者が検出された。保健省は既に同エリアに住む1万2,903人のスクリーニング検査を実施したが、対象範囲を広げ9,000人の追加検査を検討しているという。
9月3日時点で国内最大のアクティブ・クラスターとなっている「タワル・クラスター」は、8月1日に親族内で行った追悼式から発生した。感染者数はケダ州とペナン州で78人。うち50人は治癒したが、2人が亡くなった。現時点におけるアクティブ・クラスターは全国で13つに上る。

新型コロナ感染者が新たに14人、うち6人がサバ州で感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は3日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から14人増えて9,374人になったと発表した。
新規感染者のうち4人はシンガポールとフィリピンからの入国者。残り10人はサバ州(6人)とケダ州(4人)で感染した。新たに4人が退院し治癒者数は9,083人に増加した。死者数はゼロで128人を維持した。
インドのシバガンガイからの帰国者が関連するケダ州の「シバガンガイ・クラスター」について保健省のノール・ヒシャム事務次官は2日、クラスター内の感染者45人全員が治癒し、新たな感染者は23日間検出されていないと明らかにした。向こう5日間において新規感染者数ゼロを維持すればクラスターの消滅宣言ができるとした。
「シバガンガイ・クラスター」は、クバンパスで飲食店を営む永住者(ネザル・モハメド・サブル被告、8,937人目の感染者)がシバガンガイからの帰国後、自宅隔離の規則を破ったため従業員や顧客が次々と感染。ケダ州からペナン、ペルリス州にまで拡大した。ジトラ治安判事裁判所は8月13日、新型コロナ感染を拡散させたとしてネザル・モハメド・サブル被告に禁固20カ月、罰金1万2,000リンギを言い渡した。

レジデンストラック、9月8日より開始=日本大使館

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 在マレーシア日本大使館は2日、日本・マレーシア両国間で「レジデンストラック」が9月8日より開始されると明らかにした。「レジデンストラック」を利用したマレーシアから日本への入国手続については、準備が整いしだい日本外務省ウェブサイト上で告知する。
「レジデンストラック」は両国間で駐在員などビジネス上必要な人材交流を目的として例外的に入国を許可する二カ国間の相互システムの一つで、駐在員などの長期滞在者を対象とする。相手国との協議によって実施内容は変わるものの出発前の検査や入国後の検査、14日間の隔離。健康モニタリングなどが求められる。8月14日に訪馬した茂木敏充外相とヒシャムディン・フセイン外相の間で9月上旬に開始することで一致していた。
なおマレーシア入国が許可される者は、現在有効なパスを保持している、出入国管理局へのパス申請が承認された、又はパスが失効しているが駐在者委員会(EC)の就労承認の残余期間がある者のみ。マレーシア滞在資格を持つ日本人がマレーシアに出入国する際の申請は、9月1日以降は全てマレーシア入国管理局駐在者サービス課のオンライン申請フォーム「MyEntry」(https://myentry.myxpats.com.my)を通じて行うことになっている。

新型コロナ感染者は新たに6人、うち2人が国内感染者

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は2日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から6人増えて9,360人になったと発表した。

新規感染者のうち4人はインドネシアとシリアからの入国者。残り2人はケダ州とパハン州で感染した。新たに4人が退院し治癒者数は9,079人増加。死者数はゼロで128人を維持した。

保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、サバ州ラハダトゥで新たなクラスター「ベンテンLDクラスター」が発生した。ラハダトゥ警察に拘留中の被疑者が関連しており、感染者数はマレーシア人1人と不法滞在の外国人6人の合計7人に上った。これまでに50人がスクリーニング検査を受け、うち43人は陰性だった。

ケダ州で拡大する「タワル・クラスター」において、感染力が10倍高い新型コロナの変異株「D614G」を保有する感染者が3人検出された。現時点で国内最大規模となっている「タワル・クラスター」は3次感染にまで拡大しており、感染者数は75人に上った。ノール事務次官は「D614G」が同クラスターの急速な拡大を促したとの見解を示した。

マレーシア航空が1月から関空線を再開、成田線も増便へ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア航空は、10月25日ー2021年3月27日までのスケジュールを発表した。クアラルンプール(KL)ー成田国際空港線を11月に増便し、関西国際空港線を1月2日に再開する。
マレーシア航空は現在、日本との間でKLー成田線を木、金曜日の週2便運航しているが、10月25日から木、土、日曜日の週3便に、来年1月1日からは木、金、土、日曜日の週4便とする。
関空線は1、2月は水、土曜日に週2便を運航し、2月24日より月、水、土曜日の週3便に増便する予定だ。
成田線、関空線共に使用機材は「A330ー300」。コタキナバルー成田線に関しては運休を継続する。

新型コロナ感染者は新たに14人、うち9人が国内感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は1日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から14人増えて9,354人になったと発表した。

新規感染者のうち5人はフィリピン、ウクライナ、インドネシア、パキスタンからの入国者。残り9人はサバ州(7人)とケダ州(2人)で感染した。新たに21人が退院し治癒者数は9,075人に増加した。死者数は1人増えて128人だった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、ネグリ・センビラン州ポートディクソンで新たなクラスターが発生した。シンガポールから入国した船の乗組員が関連しており、乗組員34人中4人が陽性だった。6人は陰性で、残り24人は検査待ちだという。

ノール事務次官は8月31日、これから冬に向かう日本や韓国、スペインなどにおいて新型コロナの感染が拡大するお恐れがあるとの見解を示し、マレーシアでも警戒を怠らず標準運用手順(SOP)の遵守を徹底するよう改めて国民に呼び掛けた。

インドネシアなど3カ国の長期ビザ保持者、7日から入国禁止

【プトラジャヤ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は1日、インドネシア、インド、フィリピン——の3カ国の長期滞在パス保有者を対象に9月7日付けで入国を禁止すると発表した。

 これら3カ国で新規感染者が増加していることを受けたもので、対象となるパスのカテゴリーは▽永住許可証(PR)▽マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)▽プロフェッショナル・ビジット・パス(PVP)▽就労パス・カテゴリー1(EP1)▽配偶者と子供▽外国人留学生——の6カテゴリー。
サブリ大臣は、「これら3カ国における感染者の急激な増加を受けて、入国制限を課すことにした」とコメント。今後冬に向かうために感染拡大が懸念される国々についても、長期滞在パス保有者の入国制限を検討する方針だと述べた。
(マレー・メイル、エッジ、9月1日)

新型コロナ感染者は新たに6人、うち2人がケダで感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は31日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から6人増えて9,340人になったと発表した。

新規感染者のうち4人はシンガポールからの入国者。残り2人はケダ州で感染した。新たに6人が退院し治癒者数は9,054人に増加した。死者数は2日連続で1人増えて127人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は30日、2つのクラスターが新たに発生したと明らかにした。一つ目はセランゴール州クラン港の船の乗組員(外国人)から発生した「MVグレン・クラスター」で、同乗組員と海運会社に勤めるマレーシア人の2人が感染した。二つ目はケダ州アロースターにあるスルタナ・バヒヤ病院から検出された「テラガ・クラスター」。感染者は病院の従業員2人で、新型コロナの診察や治療は行っていなかったという。病院の従業員および家族374人が検査を受けたが、同感染者以外の372人は陰性だったため、病院は通常通り開院している。

海外で感染した入国者について、ノール事務次官によるとインドネシアで感染した入国者が最も多く295人(32.6%)に上ったことが分かった。これにエジプト(93人、10.3%)とシンガポール(70人、7.7%)が続いた。28日までに10万6,793人が入国し、うち904人の感染者が検出された。

復興のための行動制限令、年末まで延長

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ムヒディン・ヤシン首相は8月28日、復興のための行動制限令(RMCO)を12月31日まで延長すると発表した。

 行動制限令(MCO)を緩和したRMCOは8月31日までとなっていたが、海外からの新型コロナウイルス「Covid-19」第2波の流入懸念が消えないことから、これまでの国境管理を続ける。ナイトクラブやエンターテインメントセンター営業、外国からの観光客の入国は引き続き禁止する。観客を入れたスポーツイベントも禁じる。国家災害管理局(Nadma)が管理する新型コロナ基金も12月31日まで延長される。
ムヒディン首相は「国民の日常活動は通常どおり続行でき、標準的運用手順(SOP)を順守によって国民生活が阻害されることはないと確信している」と言明。感染拡大地域に対してはこれまで通り、対象を絞ったMCOで対処すると述べた。
連邦政府は3月18日にMCOを発令し、5月4日から条件付きMCO(CMCO)に移行し、大部分の経済活動を緩和。6月10日からはほとんどの社会活動を認めるRMCOに移行していた。