新型コロナ感染者は新たに16人、うち8人が国内感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は22日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から16人増えて8,831人になったと発表した。

新規感染者のうち8人が海外で感染した帰国者で、残り8人はクアラルンプール(KL)とサラワク州の国内感染者だった。また新たに4人が治癒し回復者数は8,566人に増加した。死者数は4日連続でゼロだった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は同日、新たに2つのクラスタが発生していると明らかにした。全国のクラスタは21つに上り、うち15つは過去11日間に発生した。新たなクラスタは、セランゴール州ポートクランで同じ船に乗船していた船員が関連している。サラワク州クチンの病院でもクラスタが発生しており、1人目の感染者は医療従事者で、13日に呼吸困難を訴え、19日に感染を確認した。検査を受けた61人のうち5人が陽性、残りは陰性だった。

サラワク州防災委員会(SDMC)のダグラス・ウガー・エンバス議長によると、同州では他に ▽セントーサ(6人)▽マンボン(5人) ▽建設現場(3人)▽エンジニアリング会社(3人)▽ヘルスセンター(3人)▽液化天然ガス(LNG)タンカー「LNGジュピター」(3人)▽ストゥトンマーケット(3人)▽クチン港(2人)ーーの8つのクラスタが発生している。

すべての入国者に指定隔離センター入所を義務づけへ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は、マレーシア国民を含むすべての入国者に対して24日より政府が指定する隔離センターでの隔離を義務づけると発表した。14日間の隔離費用は全額自己負担となる。

 新規感染者数が20日には21人に増加したが、うち6人については海外からの入国者だったことを受けてこれらの隔離措置の厳格化を決めた。入国者のうち4人はマレーシア人で2人は外国人だった。
これまでは自宅隔離が認められていたが、義務づけられている標準的運用手順(SOP)を守らず外出する者が出ており問題となっていた。サブリ氏は先ごろ自宅隔離中のペラ州の女性が飲食店で食事をしていたケースに言及、こうした「頑固」で「非常に無責任」な行動が感染拡散のリスクを高めていると批判した。
またサブリ氏はナイトクラブやエンターテインメント・センターが復興のための行動制限令(RMCO)ではまだ営業再開が認められていないと言明。SOPを守らない場合には営業許可の取り消しも辞さないと警告した。警察は19日、違法営業のナイトクラブなどを一斉摘発し、328人を逮捕した。

入国前のPCR検査義務、航空各社で対応分かれる

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 マレーシア入国資格のある日本人駐在員が渡航直前に新型コロナウイルス「Covid-19」PCR検査陰性証明をとる必要かあるかどうかを巡り、両国間の国際路線を運航している航空各社で対応が分かれている。
マレーシア航空(MAS)東京支店は、「マレーシアBIZナビ」の取材に対し「18日にマレーシア政府から要請を受け、海外からの帰国者は全員出国3日前のPCR検査を義務付けている。20日時点では検査を受けていない乗客の搭乗をお断りしている」と回答した。
一方、全日空と日本航空はいずれも、PCR検査を受けていないことを理由に搭乗拒否するとは限らないとの微妙な回答だった。全日空は「改めてマレーシア政府によるPCR検査の義務付けを確認したので、出発3日前の受診を勧める」と回答。受診していない乗客について搭乗を拒否するかどうかについては明言を避けた。日本航空もほぼ同様の内容で、「明らかに手続きが不足している場合は搭乗を断るケースもある」とし、「日々情報が変わるため同社のホームページには記載していない」と答えた。
マレーシア出入国管理局外国人居留民サービス部は6月23日付けで発表した外国人駐在員の入国に関するガイドラインで、入国資格のある日本人駐在員および家族について出国3日前のPCR検査受診及び陰性結果の提示義務を免除するとした。
しかしこの規定はその後のガイドラインから削除されたため、在マレーシア日本大使館が入管当局に改めて確認したところ、日本国籍者に対する受検義務免除は維持すると回答を得たと発表していた。
■11日以前に出国した駐在員、再入国許可は不要に■
マレーシア入管は19日、最新版の入国ガイドラインを発表。7月11日以前にマレーシアを出国していた一部の外国人駐在員が再入国する場合にマレーシア入管からの許可は不要になったと明らかにした。
許可不要の対象は、雇用パス・カテゴリー1(EP1)、居住者パスー技能(RPT)保持者と、それらの扶養家族及び外国人メイド。専門職訪問パス(PVP)、EP2、EP3保持者と、それらの扶養家族及び外国人メイドは、引き続き再入国に際してマレーシア入管の許可が必要。

新型コロナ感染者新たに15人、うち11人が国内感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は21日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から15人増えて8,815人になったと発表した。3日連続で2桁台となった。
新規感染者のうち4人が海外で感染した帰国者。11人は国内感染者でうち1人が外国人だった。また新たに7人が治癒し回復者数は8,562人に増加した。死者数は2日連続でゼロだった。
保健省のノール・ヒシャム事務次官は20日、ジョホール州クルアンにある老人ホームでクラスタが発生していると明らかにした。
保健省は同日正午時点で39人を検査し、うち14人の陽性を確認した。感染者は、13人がマレーシア人で、1人がインドネシア人。同施設に入居する高齢者11人と、従業員2人および従業員の親族1人が関連している。また感染者の中から1人が亡くなった。残り18人は陰性で、7人が結果待ちだという。
同施設では除染や除菌などの感染管理対策が実施された。クラスターの発生源については確認中だという。

新型コロナ感染者新たに21人確認、2桁増加は2日連続

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は20日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から21人増えて8,800人になったと発表した。新規感染者数は2日連続で2桁となった。

新規感染者のうち6人は海外で感染した帰国者。15人が国内感染者で、うち13人がマレーシア人だった。一方で新たに2人が治癒し回復者数は8,555人に増加した。死者数は前日と同じく123人だった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は19日、▽クアラルンプール(KL)のブリックフィールズにあるレストラン▽セランゴール州セパンの建設現場▽サラワク州クチンの港ーーの3カ所でクラスタが発生していると明らかにした。感染者は全員外国人。

19日12時時点において保健省は、KLのクラスタではこれまで250人(常連客236人と従業員14人)を検査し、うちインド人2人の感染を確認した。セパンのクラスタは、インドネシア人とバングラデシュ人の2人の労働者の感染を確認し、これまでにマレーシア人9人を含む96人の検査を実施した。クチンでは、漁師25人の検査を行い、インドネシア人2人を陽性と診断した。

新型コロナ感染者が新たに18人、うち8人が国内感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は17日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から18人増えて8,755人になったと発表した。

新規感染者のうち10人が海外で感染した帰国者(7人がマレーシア人、3人が外国人)で、残り8人は国内感染者(6人がマレーシア人、2人が外国人)だった。また新たに3人が治癒し回復者数は8,541人に増加した。死者数は7日連続でゼロだった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官によると、サラワク州マンボンにある会社でクラスタが発生している。1人目の感染者は12日に症状が出始め、14日に感染を確認した。保健省はこれまでに接触者70人の検査を実施した。2人が陽性で、68人が確認中となっている。

累計検査数についてノール事務次官は16日、危機準備対応センター(CPRC)のデータに基くと同日時点で157万7,417件(再検査を含む)に上り、人口1,000人当たり27.14人の検査を実施したと明らかにした。

これについてアンワル・イブラヒム人民正義党(PKR)党首は、「同検査率は韓国と同等である」とし、「今後も保健当局はターゲットを絞った検査に焦点を当てるだろう」と述べた。ベトナムの検査件数は人口1,000人当たり2.7人。日本は4.1人で、他国は▽韓国(26.29人)▽シンガポール(79.83人)▽ニュージーランド(87.54人)▽オーストラリア(114.15人)ーーとなっている。

新型コロナ感染者が新たに3人、うち1人は帰国者

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は16日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から3人増えて8,737人になったと発表した。

   新規感染者のうち1人は海外で感染した帰国者。2人は国内で感染した外国人で、1人がクアラルンプール(KL)ブキ・ジャリルの移民収容施設で、もう1人はサラワク州で見つかった。また新たに12人が退院し回復者数は8,538人に増加した。死者数は6日連続でゼロだった。

  15日12時時点の保健省の発表によると、過去2週間(7月2ー15日)における国内感染者数は36人となった。州別ではセランゴール州が13人で最も多く、これにKLとサバ、サラワク州がそれぞれ7人、ネグリ・センビランとマラッカ州が各1人と続いた。セランゴール州は、セパンだけで感染者数が11人に上った。

■サラワク州ミリで13人の新型コロナ感染疑い=市長■

  サラワク州ミリのアダム・イー市長によると、市内で13人の検査中の患者(PUI)が確認された。PUIらは高熱、息切れ、疲労感など新型コロナに似た症状を訴えており、ミリ病院に隔離されている。

  イー市長は関係当局に迅速な対応を求めており、飲食店に対してはフェイスマスク着用の義務付けと衛生対策を徹底するよう呼び掛けた。

  ミリのこれまでの累計感染者数は24人。うち2人が亡くなった。

馬・星両国間の往来再開、段階的に実施

【クアラルンプール】 マレーシア・シンガポール両国政府が新型コロナウイルス「Covid-19」のために途絶えている通勤及び業務渡航について8月10日の再開を目指すことで合意した件で、ヒシャムディン・フセイン外相は、人数を限定して段階的に実施すると述べた。
両国は通勤者を対象とした「定期通勤申し合わせ」(PCA)及び業務渡航・公務出張者を対象とした「相互グリーン・レーン」(RGL)の実施で合意した。
ヒシャムディン外相によると、PCAについては当面1日2,000人を上限とする。出入国ルートは連絡道(コーズウェイ)と第2リンクの2カ所。RGLについては、両国からそれぞれ400人のみとする。人数制限については、感染状況、実施状況やニーズをみながら適宜見直す。標準的運用手順(SOP)については、開始日の10日前に発表する。
今回往来が許可されないカテゴリーとしては、毎日両国間を行き来する通勤者が20万—25万人おり、両国間で検討に入っており、PCA及びRGLの実施状況次第となっている。
(星州日報、ザ・スター、7月16日)

マレーシア航空、日本人にもPCR検査義務づけ

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本からマレーシアに渡航する場合のルールについて、マレーシア航空(MAS)は、出国3日前のPCR検査を、独自ルールとして日本人にも適用していることを明らかにした。

 「マレーシアBIZナビ」の取材に対しMAS東京支店は、「乗客の安全を守るため、国籍に関係なく出国前のPCR検査を義務付けている」と回答した。現時点ではチェックイン手続きの際にPCR陰性証明の提示を求めているという。
マレーシア出入国管理局は先ごろ、グリーンゾーン国を除いて出国3日前のPCR検査を義務づける内容を盛り込んだ外国からのマレーシア入国ガイドラインを発表。日本人についてはグリーンゾーン国ではないものの検査義務対象外とするとしていた。しかしMASに関してはPCR陰性証明がないことを理由に搭乗拒否されるケースが報告されているため、在マレーシア日本大使館が注意を呼び掛けていた。
■マレーシアに在住する外国人の出国、再入国の場合は事前に許可証必要■
マレーシア出入国管理局は11日付けの告示で、「現時点でマレーシアに在住し且つ労働ビザを保持している外国人に対し、マレーシアを出国する場合には事前に入管より再入国許可証を取得する必要がある」と発表した。その場合でも60日以内にマレーシアに戻る必要がある。
行動制限令(MCO)前に出国していた場合、EP1ビザ保有者はマレーシア入国の際の許可証は不要。EP2やPVP保有者は、監督官庁のサポートレターを添えて入管に許可証を申請する必要がある。MCO期間中に出国した場合も申請を要する。

新型コロナ感染者は新たに5人、4人が国内感染

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は15日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から5人増えて8,734人になったと発表した。

新規感染者のうち1人は、就労目的で入国が認められた外国人だった。国内感染者は4人でうち1人がサラワク州に住む外国人、3人はマレーシア人だった。また新たに2人が退院し回復者数は8,526人に増加した。死者数は5日連続でゼロだった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は14日、治癒した新型コロナ元感染者について免疫レベルが低い場合、再感染する可能性があると明らかにした。最近の調査結果によると、感染後の免疫率は通常約60ー80%に上るはずだが、約20%しか保有していない元感染者がいたという。ノール事務次官は、感染第2波を防ぐため引き続き標準的運用手順(SOP)を厳守するよう改めて国民に呼び掛けた。