昨年の消費者からの苦情は前年の2倍、ネット通販の増加が主因

【クアラルンプール】国内取引消費者行政省によると、昨年消費者から寄せられた商取引に関する苦情は1万1,509件で、前年より112.5%増加した。オンラインプラットフォームでの買い物増が主因だ。
マレーシア経済・戦略見通しフォーラムでのナンタ・リンギ大臣の発言によると、オンライン通販に乗り出す小売業者が急増し、あの手この手の客寄せの手法が見られた。
消費者に誤解を与えるような、表向けだけの割引販売が一例で、原価を下回るような販売価格で競争相手の駆逐を試みる手法もあったという。
インターネット通販は便利ではあるものの、身分詐称、クレジットカード詐欺などのリスクも伴うため、注意が必要だという。
(マレーシアン・リザーブ、2月23日)

 

ワクチン接種推進と中国が経済成長の鍵、世銀見解

【クアラルンプール】マレーシア経済・戦略見通しフォーラムで、世界銀行エコノミストのリチャード・レコード氏は、多くの国でワクチン接種計画が年内にほぼ完了する見通しで、この結果消費が刺激され、貿易増、一次産品の値上がりが期待できるとの見解を示した。今年の世界経済は4%の増加が、マレーシア経済は5.6ー6.7%の増加が期待できるという。
マレーシアを含むアジア経済の成長の要因としてレコード氏は中国の存在を上げた。しかしマレーシアのワクチン接種の進展が遅く、感染拡大の抑制に失敗し、再度行動制限令が施行されるようであれば経済成長に影響するという。
このため短期的に、感染の封じ込めと感染しやすい層の保護、経済の成長に伴う財政力の強化が必要だという。
別のパネリスト、ジュワイIQIグローバルのシャン・サイード主任エコノミストは、マレーシア政府がマクロ経済の安定を保っていることを評価。「政府は経済を制御している」と述べた。
(ベルナマ通信、2月22日)

電気自動車競争、マレーシアはライバルに遅れ=リポート

【クアラルンプール】 メイバンク投資銀行の調査部門は、電気自動車(EV)の域内拠点を争う上でマレーシアはタイやインドネシア、シンガポールなどのライバルに遅れをとっているとするリポートを発表した。
メイバンク投資銀は、多くの東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国がメガプロジェクト、投資、インフラを誘致するために、EVロードマップを段階的に策定していると指摘。「タイ、インドネシア、シンガポールが最前線に立っており、さまざまな税制優遇策を行なっている」とした上で、「逆にマレーシアとフィリピンは、EVの可能性を採用する上で地域の同業他社に後れを取っているようだ。マレーシアとフィリピンでは依然として内燃機関(ICE)に注力している」とした。
タイについては、2025年までにASEANのEVハブとなることを目指しており、それまでに電気自動車25万台、公共電動バス3,000台、電動バイク5万3,000台の電気オートバイを生産する目標を設定している。政府が50億バーツ(1億6,500万米ドル)以上のEVプロジェクトを実施する事業セグメントについて法人税を8年間免除するなどの優遇策を行なっている。という。
インドネシアについては、2025年までに自動車の最低20%を電気自動車にすることを目標としており、これまでにトヨタ(20億米ドル)、韓国・現代自動車(15.5億米ドル)などの投資誘致に成功、テスタと韓国LG化学からは新たにバッテリー向け投資(98億米ドル)の申請を受けているという。
シンガポールについては、2040年までにICE車両を段階的に廃止することを目指しており、EV関連のイニシアチブに今後5年間で3,000万シンガポール・ドル(9,163万リンギ)を投じる計画だという。
対照的に、マレーシアの国家自動車政策は、EVロードマップ(投資、インセンティブ)が曖昧であり、独ポルシェAGがマレーシア投資を計画している一方で、現代自はマレーシアのアジア太平地域本社を閉鎖しインドネシアに移転した。フィリピンのEVロードマップについては明確さと方向性も欠けているという。
(ボルネオ・ポスト、2月22日)

KLの貧困層、失業率が昨年12月には2倍に=国連調査

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 国連国際児童基金(UNICEF)と国連人口基金(UNFPA)が共同で行なった調査によると、クアラルンプール(KL)の貧困層の経済状況が新型コロナウイルス「Covid-19」の影響でさらに悪化。昨年9月から12月の間に世帯主の失業率が二倍になった。
低所得世帯を対象にした調査レポート「ファミリーズ・オン・ザ・エッジ(FoE)」の第三弾で、2020年12月に500世帯を対象に実施して入手したデータを元にした。昨年9月の失業率は7%だったが、12月の失業率は15%に増加。成人の3人に1人が失業したままとなっている。女性の世帯主や障害者の失業率もそれぞれ13.4%、50%に増加。世帯貧困率は42%と高止まりしており、特に世帯主となっている障害者と女性の貧困業率はそれぞれ55%、61%と高かった。
また調査対象の5世帯のうち3世帯は必需品の購入に窮していると回答。57%は食糧を十分に買えなかった、56%は送られてきた請求を期限内に支払えなかったと答えた。世帯主となっている障害者と女性はさらに深刻で、食糧購入に窮したとの回答はそれぞれ64%、58%、請求支払い遅れがそれぞれ60%、47%に上った。
UNICEFとUNFPAは、世帯主の5人に1人は自営業であり、世帯主が女性である割合は3人に1人と高くなっていると指摘。自営業者に対する社会的セーフティネットを拡大する緊急の必要性があると指摘している。

新型コロナの企業危機管理ランク、トップはペトロナス=調査

【クアラルンプール】 国際マーケティング会社の仏系イプソス(Ipsos)は、新型コロナウイルス「Covid-19」の危機管理に関する調査結果を発表した。危機管理ができていた企業・組織ランキングで、国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)がトップとなった。
同調査は、マレーシア人4,000人を対象に100社以上の企業や組織について、2020年6−11月にかけて、対面で実施された。
危機的状況を最もよく管理した企業として、回答者の65%がペトロナスを挙げた。2位以下は▽マラヤン・バンキング(メイバンク、回答率62%)▽マクドナルド(60%)▽従業員積立基金(EPF、60%)▽プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア、59%)ーーとなった。
「オープンで正直な対応をしている」企業としてはメイバンクとポス・マレーシアがトップとなり、回答率は67%となった。「強い財務パフォーマンスがある」にはメイバンク(回答率71%)、「顧客を優先している」にはマクドナルド(67%)、「地域社会を支援している」にはEPF(67%)それぞれトップとなった。
一方で政府系企業(GLC)については49%が危機管理ができていたと回答し、政府規制当局(48%)や通信企業(42%)、金融機関(40%)、メディア(38%)を上回った。
(マレー・メイル、2月2日)

 

マレーシア人の10人に8人、ワクチン接種を希望=エッジ調査

【クアラルンプール 】 経済紙「エッジ・マレーシア」が実施した調査によると、マレーシア人の10人に8人が新型コロナウイルス「Covid-19」の予防接種を受けると回答した。
49.3%となる10人に5人が「すぐに接種したい」とし、30.1%は「6カ月以内に接種したい」と答えた。その一方で8.8%は「接種したくない」、1.8%は「わからない」と回答。「わからない」と答えた理由については、「副作用を懸念している」が77%で最も多かった。12%が「開発から生産のスピードが早いため信頼性を懸念している」、11%が「ワクチンの種類を選びたい」と答えた。
調査は1月15日から28日にかけて実施され、2,013人から有効回答を得た。その77%はセランゴール州、クアラルンプール 、プトラジャヤの首都圏クランバレーから、残りは各州から4ー930人が参加した。
保健省が昨年12月21日から28日までに実施したオンライン調査では21万2,000人が参加。うち67%が「接種したい」と答え、16%が「接種したくない」と答えていた。
(エッジ、1月29日)

コロナ対策ランキング、マレーシアは世界16位=豪研究所

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 シンクタンクの豪ローウィー研究所は新型コロナウイルス「Covid-19」対策に関する世界98カ国・地域のランキングを発表。マレーシアは100点満点で71.0点で16位となった。
「Covid-19パフォーマンス・インデックス」は、100人目の感染者が確認されてから36週間を対象に、▽感染者数▽死者数▽100万人当たりの感染者数▽100万人当たりの死者数▽検査の陽性率▽1千人当たりの検査数——の6つの指標で評価した。
トップはニュージーランドで、2位はベトナム、3位は台湾の順。マレーシアは東南アジアではベトナム、タイ(4位)、シンガポール(13位)に次いで4位だった。日本は45位だった。
最下位はブラジルで、米国は94位、インドは86位、インドネシアは85位だった。ランキングには中国や北朝鮮は含まれていない。
ローウィー研究所は、経済発展レベルや政治システムの違いはそれほど影響はみられなかったとした上で、一般に人口が少なく、まとまりのある社会、有能な制度を持つ国は、パンデミックなどの世界的な危機に対処する上で比較優位を持っていると指摘している。

 

新型コロナ感染者、マレーシアは世界で29番目に多い=調査

【クアラルンプール】 米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、マレーシアにおいて1月25日までの過去2週間の新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数は4万8,625人で、世界で29番目に多かった。
最も感染者が多かったのは米国(260万)で、それにブラジル(73万9,781人)、英国(55万2,458人)、スペイン(48万1,600人)、ロシア(30万8,513人)の順となった。
東南アジア諸国連合(ASEAN)では、マレーシアは、インドネシア(16万2,538人)に次ぐ2番目に多かった。それに▽フィリピン(2万5,260人)▽ミャンマー(6,771人)▽タイ(2,795人)▽シンガポール(423人)▽カンボジア(68人)▽ベトナム(34人)▽ブルネイ(2人)ーーの順となった。ラオスのみ0人だった。
米ニューイングランド・コンプレックス・システムズ研究所(NECSI)は、マレーシアを含む83カ国が感染拡大を防ぐために「真剣な行動」が必要であると指摘した。世界28カ国で新規感染者は減少している。また27カ国が感染者数がゼロもしくは少ないグリーン・ゾーンとなっており、近隣国ではニュージーランドやブルネイ、ベトナムの感染者は少ない傾向にある。
マレーシア医師会のスブラマニアム・ムニアンディ会長は、感染者の増加への対応が早い国は蔓延を抑えるのに成功しているとした。
(ザ・スター、1月28日)

非接触型決済の利用頻度が増加、UOB調査

【クアラルンプール】新型コロナウイルスの感染拡大(パンデミック)で、モバイルバンキングなど非接触型の支払い・決裁手段の利用頻度が増したことが、シンガポール系大華銀行(UOB)が行ったASEAN(東南アジア諸国連合)消費者心理調査から分かった。
パンデミック期間中、マレーシアの回答者のうち69%はモバイルバンキングの利用頻度が増した。65%はQRコード、65%はインターネットバンキング、60%はモバイルウォレットの利用頻度が増した。
モバイルバンキングアプリのUOBマイティーを利用した1 11月の資金移動は前年比76%の増加で、UOBマレーシアのロニー・リム代表は「パンデミックが非接触型支払い手法の採用を加速した」とコメントした。
回答者の90%は、デジタル決済の基盤が改善されるのであれば100%キャッシュレスでも構わないと回答した。
パンデミックの期間、支出が増えた回答者は55%、減った回答者は27%。行動制限が施行されて以降、食料雑貨の支出が増加した回答者は67%、食事配達サービスの支出が増加した回答者は63%。
項目別で、支出が減ったとの回答は、旅行が68%、宝飾品が57%、衣類が49%、家具・家庭用品が45%だった。
(マレーシアン・リザーブ、12月31日)

北東モンスーンによる荒天、各地で異常低温&大雨洪水

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 北東モンスーンが年末からマレーシアのほぼ全土を襲っており、各地で大雨、気温低下が観測されている。

首都圏クランバレーやパハン州クアンタン、テメルロー、ネグリ・センビラン州クアラピラー、ジョホール州バトゥパハなどでは3日、最低気温が23度まで低下。山間部のキャメロンハイランドでは17度と予想されている。

各地で大雨に伴う洪水が発生しており、4日午後1時時点で半島部の5州の避難民が1万9,591人に達している。また各地で大雨による地滑りが起きており、道路が寸断され孤立する集落も出ている。

マレーシア気象局(MetMalaysia)によると、北東モンスーンにより冷たく湿った大気は昨年11月11日ごろから半島部に達し、低温と天候不順は3月まで続く見通し。半島部東海岸やサラワク州西部、サバ州東部で大雨が予想される。気象局は南シナ海沿岸では高波、低地では洪水の懸念が高まるとして警戒を呼び掛けている。