【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 汚水混入が原因で首都圏で発生した大規模断水について、水道会社ペングルサン・アイル・セランゴールは、8日午前6時半時点で89%以上復旧したと明らかにした。
断水エリア全体の89.47%に当たる1,156地区への給水が再開されている。残りの136地区についても復旧を急いでいる。7つの地域別の復旧率はペタリンが95.72%、ゴンバックが94.89%、クアラルンプールが85.02%、クラン/シャアラムが59.32%となっており、フルセランゴールとクアラランガット、クアラセランゴールはすでに100%復旧している。
首都圏では、スンガイ・セランゴール(セランゴール川)のフェーズ1、2、3及びランタウ・パンジャンの浄水場4カ所で原水汚染が確認され、3日午前10時から7地域、合計1,292地区で断水が発生。最大120万人に影響が出ていた。
■不法廃水投棄の工場経営者ら7人を逮捕■
原水汚染の原因についてはセランゴール州ラワンの工場から不法に投棄された廃水が上流のスンガイ・ゴングに流れ込んだためとみられており、これまでに同工場を経営している4兄弟と従業員3人の合わせて7人が逮捕された。
汚染されたスンガイ・ゴングの水は下流のスンガイ・センバに流入、さらに下流のスンガイ・セランゴールに流れ込んだとみられる。同工場は3月にも汚水を不法に投棄したとして環境局(DOE)から6万リンギの罰金を科されたばかり。