2020年11月現在、コロナウイルス感染拡大の影響で、マレーシアに在住する外国人が一時帰国する際には、Exit and Return Passを申請し、許可されてから60日以内にマレーシアへ帰国後、14日間の隔離を行う必要があります。
10月7日にマレーシアを出国し、日本に一時帰国、10月28日にマレーシアへ帰国されたNIHON SPINDLE COOLING TOWERS SDN BHD のLUZHIFENG様にお話を伺いました。

※Lu様は中国の国籍を保有され、日本の大学を卒業し、現在永住のビザで東京にご自宅を持ちながら、同社マレーシアの現地法人の責任者として活動されています。

※本記事の情報は取材時点の2020年11月上旬現在のものです。最新の一時帰国の規定につきましては、在マレーシア日本国大使館やimmigrationにご確認頂けますようお願い致します。

スポンサードリンク

目次

書類の申請

-必要だった書類の手続きを教えてください。

政府のホームページ、Myentryにオンラインで申請し、受理後に出入国許可書(APPROVAL LETTER FOR EXIT AND RETURN TO MALAYSIAが発行されます。

-実際に申請してどのくらいで受理されたのでしょうか?

9月9日に申請し、9月10日に受理された旨のメールが届きました。承認の返信があったのは9月18日です。

-書類はどんな場面で必要でしたか?

3つのシーンで提出しました。
1.搭乗チェックイン
2.出国審査カウンター 
3.入国審査カウンター

-航空券の予約はビザ承認後にしましたか?それとも事前に予約しましたか?

ビザ承認後に航空券の予約をしました。ビザが承認されて60日以内の帰国予定でスケジュールを組む必要があります。

マレーシア→日本 空港の様子

-マレーシア出国時の空港の様子はいかがでしたか?

 現在は出入国制限があるせいか、がらがらでした。10月7日の夜便でマレーシアを出発し、翌日8日に日本に到着しました。

スポンサードリンク

マレーシア到着後の入国審査

-日本滞在後、10/28にマレーシアに戻られました。空港では通常の入国審査と流れも異なったようですね。

大きく違うところは、入国審査が個室で行われること、検査があることやバスでの移動が必要となることです。

降機後 はまず降口ゲートで、全員集合し、バス乗り場へ向かいます。 

バス乗り場の手前で携帯アプリ MySejahteraのダウンロード及び個人情報の記入を求められました。 

入国審査場到着後は、検査に関する書類フォーム記入(個人情報、便名、座席など) し、喉と鼻の粘液サンプルを採集します。 

-入国審査に必要だった書類を教えてください。

1.旅券 
2.搭乗券 
3.出入国許可書。(APPROVAL LETTER FOR EXIT AND RETURN TO MALAYSIA) 
これらを準備していましたが、他に4.LoUも必要でした。

4.Letter of Undertaking and Indemnity 略称:LoU(到着後の強制隔離の宿泊費用の支払いに関する約定書)

 事前記入と要求されるますが、入国審査手続き前に、専用カウンターがあり、その場で記入し、そこのスタッフに確認してもらうこともできます。

-次は宿泊費用の支払いですね。どのように支払うのでしょうか?

名前を呼ばれ、料金の支払いを指示されます。いったん、審査個室から出て、支払いカウンターへ 行きます。

私の場合4,950RMでした。カード、現金両方可能です。この領収書は、ホテルまで何回も提示させられます。 

-宿泊先のホテルとして、プレミアムホテルが選択できる制度が10/12に発表されましたが、Lu様の帰国時は選択しましたか?

私は選択せず、指定されるホテルに宿泊しました。費用の支払いを済ませた時に、こちらから質問してホテルを知りました。

支払い領収書を入国審査官に提示し、再度入国審査個室へ行って入国手続きを行います。(顔写真、指紋採取、入国スタンプ) 入国手続きが完了した後、個室を出て、通常の入国カウンターを通りました。

-入国審査からバス搭乗までの所要時間はどれくらいでしたか?

約3時間半でした。当日の混雑状況によって変わると思います。

スポンサードリンク

ホテルへの移動

-入国審査が終わると次はバスでの移動ですね。

はい、バス搭乗前には全ての荷物は噴霧消毒します。ホテルごとにバスに乗車します。

-ホテルにチェックインするまではどのくらいかかりましたか?

バスに搭乗してからホテルチェックインまで約2時間半かかりました。

-ホテルについてからの手続きはどんなことをしましたか?

MysejahteraアプリでホテルのQRコートスキャン、個人情報を入力します。空港で受領した領収書、Lou文書、搭乗券の提示も求められます。

ホテルでの隔離生活

-ホテルの中に置いてあったものを教えてください。

水のタンクとお茶のパック、電気ケトルが備え付けてありました。水は既定のものが無くなった場合有料で購入となります。

-ホテルの部屋に入ると一歩も出れないのですよね。連絡したいことがあるときなどはどうするのですか?

部屋に入った時点から14日の隔離が開始します。当日ホテル入居する携帯WhatsAPPグループに加入します。重要な連絡はこのグループ中で発信されます。

-食事についてはいかがでしたか?

通常のホテルでの滞在とは違い、色々な制限があります。大きいことが食事です。原則ホテルから支給されるものになります。ハラルなので、鶏肉や卵を使った料理が多かったです。

-フードデリバリーも許可されるようになったと聞きますが、利用されましたか?

デリバリーが到着してもすぐに部屋に届くわけではありませんでした。午後5時以降という時間制限がありましたので、お昼に暖かい食べ物を頼んでも、夜に冷めたものを食べることになってしまいます。夜の時間だけ利用しました。

スポンサードリンク

-その他、ホテルの滞在で困ることなどはありましたか?

部屋から出れず、洗濯機を使った洗濯はできないので、部屋の中で各自が洗う事になります。隔離生活は時間があるのでいいのですが。またシーツも部屋まで1週間に1回きれいなものをとどけてもらって、各自で交換することになります。

隔離13日目、二回目のPCR検査が行われます。陰性であれば、警察から隔離した証明書が発行されます。

CMCO下のマレーシアへの入国まとめ

  • 個室での入国審査と検査があり、バスでの移動が必要となる
  • 宿泊費用の領収書の提示を何度も求められる。  
  • LOU(Letter of Undertaking)の記載が必要となる。入国審査手続き前にカウンターで記入することもできる。
  • 隔離ホテルでは、食事や洗濯など通常のホテル滞在と条件が異なることもある。

本記事が、マレーシアから日本への一時帰国や、日本からのマレーシア入国を計画中の方に役立てば幸いです。