ドンキホーテが19日にLot10でオープン、情熱価格を導入

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は5日、パン・パシフィック・リテールマネジメント(マレーシア)が、19日にマレーシア初出店となる「JONETZ by DON DON DONKI Lot10ストア」をオープンすると発表した。
今回オープンするストアは、既存の「DON DON DONKI」に、新たなエッセンスをプラスし、「DON DON DONKIが、情熱を持ってセレクションした日本の商品」および同社のオリジナルブランド「情熱価格」を中心に取り揃えた、世界初となる「情熱価格(JONETZ)」の専門店となる。イスラム教徒も安心して買い物ができるよう、ハラル(イスラムの戒律に則った)承認を受けた商品のほか、ノンポーク・ノンアルコール商品も展開する。精肉においては牛肉を専門に取り扱予定で、ハラル認証を受けた食肉処理施設で加工した和牛を種類豊富に取り揃え、日本スタイルの焼肉用薄切り肉などを提案する。加えて、「DON DON DONKI」で人気の高い季節の果物を販売するほか、「5リンギ・コーナー」を設け、雑貨や日用消耗品を販売する。
PPIHは、非接触で買い物をしたいという需要の高まりに応え、同店においては、GrabおよびShopeeと提携し宅配サービスを提供する計画だ。情熱価格の専門店として、マレーシアの顧客が安心して買い物できる利便性の高い店舗を目指す。今後も国際競争力を持った新たな流通を創造し、マレーシアにおける店舗開発を着実に進めるとともに、日本の農畜水産物などを手に取りやすい価格で積極的に展開することで、日本国外におけるジャパンブランド商品のさらなる認知向上と消費拡大に寄与していく方針だ。
「DON DON DONKI」は、日本製もしくは日本市場向けの商品や、日本産品を手に取りやすい価格で提供するジャパンブランド・スペシャリティストアをコンセプトに、シンガポール・タイ・香港・台湾などの環太平洋エリアにおいて多店舗展開を進めている。

新型コロナの新規感染者数、今年最少の1529人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は8日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から1,529人増加したと発表した。今年に入ってから最少となった。アクティブ感染者数は1万9,778人で、累計感染者数は31万4,989人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く726人だった。それに▽サラワク州(252人)▽ジョホール州(120人)▽ネグリ・センビラン州(89人)▽ペナン州(76人)▽クアラルンプール(KL、71人)▽サバ州(71人)▽ペラ州(49人)▽クランタン州(28人)▽ペルリス州(17人)▽トレンガヌ州(13人)▽ケダ州(9人)▽マラッカ州(4人)▽パハン州(3人)▽プトラジャヤ(1人)ーーが続いた。ラブアンのみゼロだった。新たに2,076人が回復し、累計治癒者は29万4,034人となった。死者数は8人増えて、累計で1,177人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は7日、新たに8カ所のクラスターを確認したと発表した。
5カ所が工場や建設現場などの職場に関連するクラスター、残りは刑務所と収容所、コミュニティで起きたクラスターだった。
セランゴール州とサラワク州で2カ所、KL、ジョホール州、ペルリス州、サバ州ではそれぞれ1カ所のクラスターが発生した。
これまでに確認されたクラスター数は1,199カ所。新たに14カ所のクラスターが収束し、現在継続中のクラスターは472カ所となった。

ワクチン接種の登録者数、およそ300万人に=保健省

【クアラルンプール】 保健省のノール・ヒシャム事務次官は7日、新型コロナウイルス「Covid-19」感染情報・追跡のためのスマートフォンアプリ「MySejahtera」を利用して299万577人がワクチン接種の登録を行ったと明らかにした。
アプリでのワクチン接種の登録は2月24日にスタートしていた。最も登録者が多かったのは、セランゴール州で、99万1,181人が登録した。それに▽ジョホール州(33万5,537人)▽クアラルンプール(KL、29万2,983人)▽サラワク州(24万630人)ーーの順となった。
7日時点でワクチンを接種したのは12万7,608人。サラワク州で1万8,034人、パハン州で1万3,830人、セランゴール州で1万1,982人、KLで1万1,266人となった。
■ワクチンは保健省のみが供給=保健省■
保健省は6日、電子商取引プラットフォームのショッピーのオンラインショップに、ファイザー製のワクチンを63.88リンギで販売している写真が拡散したことについて、ワクチンは保健省のみが供給でき、一般での販売は禁じられているとの声明を発表した。もし市場に出回っているワクチンがあるとしたら偽物である可能性が高いと消費者に注意を喚起。ワクチンは無料で接種できるとした上で、アプリやホットラインでの接種の登録を呼びかけた。
拡散した写真は医師がツイートのために作成したものと見られており、ショッピーはウェブサイトでワクチンが販売されている事実はないと説明した。ショッピーでは政府が禁止している商品の販売は禁止されている。

在宅勤務でインターネット利用が増加、通信速度などで苦情

【ペタリンジャヤ】在宅勤務の増加でインターネット利用が増加しており、これに伴い通信速度が落ちた、あるいは顧客サービスが不十分といった苦情も増えている。しかし業者側の努力もあり事態は改善しているようで、ペナン州消費者協会によると、1月13日の第2次行動制限令(MCO)以降はネット接続に関する苦情はないという。
統計局によると、給与所得者の40%は在宅勤務を余儀なくされている。移動体通信事業者、セルコム・アシアタの20年第4四半期のデータトラフィックは前年同期比50%増の4億3,100万ギガバイトだった。
マレーシア消費者協会連盟(FOMCA)のサラバナン最高責任者によると、苦情で最も多いのは通信速度の遅さ。こうした問題に対処するためセルコム・アシアタはネットワーク能力の増強計画を発表している。
(ザ・サン、3月4日)

シャアラムのペガサスホテル、ネスレが一時隔離施設として運用

【クアラルンプール】ネスレ(マレーシア)は4日、シャアラムにあるペガサスホテルの100室を隔離施設として確保した。新型コロナウイルス感染者と濃厚接触のあった者を短期収容する施設として運用する。
フアン・アラノルス最高経営責任者(CEO)によれば、自宅での隔離生活が困難な人のための滞在施設で、利用は無料。
利用できるのはネスレ職員とその家族、セランゴール州に居住する低所得者、および所得下位40%の層に属する世帯の構成員。
セランゴール州政府と民間の協力による初の隔離施設だ。ペガサスホテルは隔離用施設として当局から指定されている。
チェックインした滞在者にネスレは、同社商品の中から必須品をセットにしたものを提供する。滞在者は当局の監視下に置かれる。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、3月5日)

州跨ぎの移動禁止、早ければ18日にも解除=保健相

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 アダム・ババ保健相は5日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が制御可能なレベルまで下がった場合、早ければ3月18日にも州を跨いだ移動禁止令を解除することになると述べた。
アダム・ババ氏は、同省として州を跨いだ移動を認めるよう政府に提案する予定だとした上で、リバウンドを避けるために昨年行なったような全面的な自由化にはならないと言明。州を跨ぐ移動の制限が感染拡大防止に有効であることは確認しているとし、制限解除の場合には過去1年間の経験を活かして慎重に行なう考えを示した。
またアダム・ババ氏は、先ごろ保健省のノール・ヒシャム事務次官が集団免疫を獲得するまで公衆衛生の標準的運用手順(SOP)や移動制限を緩めることはないと発言したことに言及。「それは最大限の方策であり、我々は生活や生計とのバランスをとるために早めに行なう」と述べた。
3月5日よりセランゴール、ジョホール、ペナン州とクアラルンプール(KL)の3州1都を対象に行動制限令(MCO)が条件付き行動制限令(CMCO)に緩和され、大部分の地域でCMCOもしくは復興に向けた行動制限令(RMCO)となったが、地区間の移動は認められるようになったものの州を跨いだ移動は依然禁止されている。

 

新型コロナの新規感染者数は2154人、セランゴールで794人

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は5日、新型コロナウイルス「Covid-19」の新規感染者数が前日から2,154人増加したと発表した。アクティブ感染者数は2万2,034人で、累計感染者数は31万97人となった。

州・地域別の感染者数はセランゴール州が最も多く794人だった。それに▽ジョホール州(463人)▽サラワク州(250人)▽ペナン州(119人)▽ペラ州(109人)▽クアラルンプール(KL、108人)▽サバ州(97人)▽ネグリ・センビラン州(77人)▽クランタン州(57人)▽パハン州(38人)▽トレンガヌ州(16人)▽マラッカ州(10人)▽ケダ州(9人)▽プトラジャヤ(4人)▽ラブアン(2人)▽ペルリス州(1人)ーーが続いた。新たに3,275人が回復し、累計治癒者は28万6,904人となった。死者数は6人増えて、累計で1,159人となった。

保健省のノール・ヒシャム事務次官は4日、新たに14カ所のクラスターを確認したと発表した。
12カ所が工場や建設現場、ショッピングモール、スーパーマーケットなどの職場に関連するクラスター、残りは葬式と医療センターで起きたクラスターだった。
ジョホール州では6カ所でクラスターが発生。セランゴール州では5カ所、ペナン州では2カ所、ネグリ・センビラン州では1カ所のクラスターが発生した。
これまでに確認されたクラスター数は1,177カ所。新たに11カ所のクラスターが収束し、現在継続中のクラスターは490カ所となった。

テーマパーク、映画館などが営業再開へ、準備は万全

【クアラルンプール】行動制限令(MCO)から条件付きMCOまたは復興のためのMCOへの移行に伴い、映画館やテーマパーク、動物園が営業再開を認められたため、これらの娯楽施設は清掃、消毒など客を迎えるための準備を行なっている。
レゴランドなどを運営するサンウェイ・テーマ・パークスでは当局が定めた以上の厳格さで清潔を維持し、客数も収容能力の30%に抑えて再開する。乗り物は1回の利用ごとに消毒する。客同士のソーシャルディスタンシング確保のためマークを設置する。レゴランドでは支払いをキャッシュレス化する。
動物園のズー・ネガラは5日に営業を再開した。ソーシャルディスタンシングなど標準的運用手順(SOP)の順守を入場者に求める。
映画館は昨年3月以降、ほぼ1年にわたり全面、または部分閉鎖を余儀なくされ、大手ゴールデン・スクリーン・シネマズ(GSC)によると、全国のスクリーンのうち25%が閉じられた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、3月5日、マレーシアン・リザーブ、3月4日)

食品栄養表示ラベル、来年7月から塩分量記載も必須に

【プトラジャヤ】 加工食品のラベルにある栄養表示について、ナトリウム含有量を記載することが2022年7月から義務づけられる。ノール・アズミ・ガザリ副保健相が明らかにした。
国民の塩分摂取量の削減を奨励する保健省の政策の一環で、表示規定の変更は2020年7月にすでに官報に掲載されている。ラベル変更のための2年間の猶予期間を食品業界に与えているという。現在の食品ラベル規定では、▽熱量▽炭水化物▽糖質▽たんぱく質▽脂質——の含有量の記載のみが義務づけられている。
ノール・アズミ副大臣は、「国民が食品中のナトリウム含有量についてより多くの情報を得ることでより良い選択をし、非感染性疾患(NCD)予防に役立つ」と述べた。
(ベルナマ通信、3月3日)

プロドゥア、コンパクトSUV「アティバ」を発売

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ダイハツ工業(本社・大阪府池田市)は3日、「DNGA」 (ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー) の海外展開の第1弾として、マレーシアにおける自動車生産・販売の現地合弁会社、プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)がコンパクトSUV、新型「アティバ」を発売したと発表した。
「アティバ」は、ダイハツが2019年に日本で発売したコンパクトSUV「ロッキー」をベースに、プロドゥアと協力によりマレーシア市場に最適な形に作り上げた新商品。排気量は1リットル。定員数は5人。▽SUVらしい力強くアクティブなデザイン▽小回りの利くAセグメントのコンパクトサイズと広い室内空間の両立▽マレーシア専用に設定した衝突回避支援システム「スマートアシスト(現地名・アドバンスド・セーフティ・アシスト)」▽「DNGA」新プラットフォームや新ユニット(ターボエンジン+D CVT)による、快適な走りや乗り心地などの高い基本性能▽国民車に相応しい求めやすい価格ーーが主な特徴となっている。価格は6万1,500リンギー7万2,000リンギ。マレーシア政府が国内で組み立てた新車の販売に対して売上税を免除する措置が終了する6月30日以降は、6万2,500リンギー7万3,400リンギとなる。目標の販売台数は月間3,000台。これまでに5,000件の予約を受け付けており、4日より納車を開始した。
「DNGA」は、軽自動車を基点に小型車まで、設計思想を共通化した「一括企画開発」を採用しており、ダイハツは日本および東南アジア諸国連合(ASEAN)を中心とした新興国において、グローバル商品としてベースを共通化しながら、現地ニーズに最適に応える商品として市場投入できるクルマづくりを進めてきた。今後も「DNGA」商品の海外展開を予定しており、競争力の高い「DNGA」商品を投入することで、より多くの顧客ニーズに応えていく方針だ。またASEANを中心とした新興国へ展開することで、各地域での自動車の普及および産業、人材育成に貢献し、顧客の生活に寄り添った企業を目指す。
プロドゥアは、1993年に創業した小型車を中心としたマレーシア第二の国民車メーカーであり、2006年から2020まで15年連続でマレーシア国内販売シェアトップを獲得している。近年世界的に人気の高まっているSUVタイプの新商品である「アティバ」を皮切りに、今後も「良品廉価」「最小単位を極める」「先進技術をみんなのものに」の3つの価値を提供する「DNGA」商品を順次ラインナップに加えることで、より幅広い顧客の要望に応えていく方針だ。