【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 装着型ロボット開発のサイバーダイン(本社・茨城県つくば市)は21日、マレーシア子会社として、サイバーダイン・マレーシア(仮称)を設立すると発表した。アジア太平洋地域の事業推進拠点とする。
同社は2018年以降、アジア太平洋地域での事業展開を進めており、過去3年間で7つの国・地域で装着型サイボーグ「HAL」の導入を行ってきた。特にマレーシアにおいては、マレーシア政府の支援表明を受け、従業員社会保障機構(SOCSO)の傘下企業との間で、「HAL」によるサイバニクス治療の普及に向けた協働を進めている。現在、マレーシアでは、SOCSOリハビリテーションセンターを中心に日本に次ぐ数の「HAL」が稼働すると共に、SOCSOが持つマレーシア国外の公的機関等とのネットワークを活用した営業活動により、インド、インドネシア等への「HAL」導入につなげている。
アジア太平洋地域においては、今後もサイバニクス治療の普及進展が見込まれることから、今回マレーシア地域事務所を現地法人へ移行し、営業およびアフターサービスの一層の強化を図るため、マレーシア子会社設立を決定した。資本金は100万リンギ。設立日は2022年1月を予定している。