【クアラルンプール】 三井不動産(本社・東京都中央区)がマレーシア・エアポーツ(MAHB)と共同開発している「三井アウトレットパーク」は、ペナンで新店舗をオープンする計画だ。
三井不動産とMAHBの合弁会社であるMFMAデベロップメントのT.J. チェー社長によると、新店舗はペナン国際空港(PIA)近くに建設予定で、現在ペナン州政府からの認可待ちの状態だ。認可は今年第3四半期までに取得できる見込みだが、開業日は未定だという。
チェー社長は、三井アウトレットでは通常の販売価格よりも安くブランド商品を手に入れることができるため、中間所得者層から支持を受けていると言明。北部地域にビジネスチャンスを見出したことから、ペナンを新店舗の開設先として選んだと述べた。新型コロナウイルス「Covid-19」のエンデミック(風土病)段階への移行により制限緩和や国境再開が行われ、ショッピングモールの入場者数も増加していることから、店舗新設はタイミングとして適しているという。
チェー社長はまた、オンライン・ショッピング市場は今後も成長し続けると予想されるものの、東南アジアの消費者は、商品を実際に見たり、触ったり、試したりしてから購入することを好むとし、既存店舗である「三井アウトレットパーク・クアラルンプール国際空港・セパン(MOP KLIAセパン)」には、今年約400万人が訪れると予想した。
三井とMAHBは今年4月、MOP KLIAセパンの第3期を開業。第3期では店舗面積7,000平方メートルが増床され、新規でコーツ(家電量販)とオブジェット(キッチン、ダイニング用品)が1階に新規入店したほか、既存のナイキ、アディダス、プーマのスポーツ用品大手3社が店舗面積を拡大して地階に移転している。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、6月8日)