【クアラルンプール】 バイオマス燃料のバイオ・エネコは、日本を中心とした海外輸出を拡大する方針だ。

セランゴール州クラン港のノースポート近郊で拠点を拡張し、今後3年間で230万トンのバイオマス燃料を全世界に供給する。その中でも、2025年のバイオマス需要が現在の3倍近い2,300万トンになると予想されている日本に注力する。

オリバー・ヨウ社長は、日本は世界第5位のバイオマス市場だとし、2011年の福島第一原子力発電所事故以降、日本は化石燃料から再生可能エネルギー(RE)へシフトし、2030年までにRE由来電力を電力供給全体の22ー24%とすることを目標として掲げていると指摘。同社は、日本の発電所へのバイオマス燃料供給のため、トップクラスの多国籍企業との契約を獲得しており、今後数カ月でさらに契約を獲得できる見込みだとし、バイオマス燃料の開発、製造、供給における域内の主要企業として日本の需要に応えられると確信していると述べた。

バイオエネコは、韓国、タイ、フィリピンにもバイオマス燃料製品を供給している。フィリピン向けには総重量6,800トンのパーム椰子殻(PKS)を出荷。PKSは石炭に代わるクリーンで効率的なエネルギー源として広く利用されている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、10月17日)