【ペタリンジャヤ】 破産宣告を受けた個人が減少している。マレーシア破産管理局の統計によると、今年9月までの破産者数は4,491人で、2018年(通年)の1万6,482人と比べ大幅に減少している。

今年の破産者のうち58%は年齢が25ー44歳だった。18年からの累計で、破産の最大原因は個人向け貸し付けで、全体の42%を占めた。自動車購入によるものが14.5%、事業ローンが13.8%だった。個人向け貸し付けには医療費、住宅改修費、子どもの教育費の支払いが含まれる。

一方でクレジットカードローンによる破産は18年の10.99%に対し、今年は3.99%と急減した。

ファイナンシャルプランナーのマーシャル・ウォン氏は、年齢45歳以下の層で特に破産者が減少しており、5年前と比べ若者がお金の管理で賢くなった証拠だと述べた。

ウォン氏によれば、債務の返済で問題を抱える個人に助言サービスを提供するクレジットカウンセリング・債務管理局(AKPK)やマレーシア・ファイナンシャルプランニング協会による支援・啓発活動が破産者の減少につながったが、資金管理に関する有益な情報の拡散でソーシャルメディアも大きな役割を果たしたという。
(ザ・サン、10月27日)