【クアラルンプール】 グラフェン技術のグラフジェット・テクノロジーは、マレーシア・中国クアンタン工業団地(MCKIP)第3期で4億リンギを投じ、新工場を建設する計画を明らかにした。

20エーカーの統合工場(上流・下流含む)で、年間1万トンの黒鉛および60トンの単層グラフェンを生産する。グリーン、リサイクル、低炭素環境が特徴で、パーム核生産時に発生する廃棄物を単層グラフェンに変換する特許技術により、グラフェンや人造黒鉛を低コスト・高品質で自動大量生産する。年間売上高は36億リンギ、今後4年間で最大700人の雇用機会を創出する見込み。同社の新規株式公開(IPO)後、18ー20カ月以内の完工、操業開始は2025年第1四半期の予定。生産製品はアジア、欧州、米国の自動車や再生可能エネルギー企業向けに出荷する。

エイデン・リー・ピンウェイ最高経営責任者(CEO)は、新工場が川下の新エネルギー産業のイノベーションや投資をリードし推進することになるとし、マレーシアの新技術、未来材料、エネルギー産業の発展を促進する上で、重要な役割を果たすことになると言明。また、東海岸経済圏に生産工場を開発することで、地元に大きな経済効果を生み出すと述べた。
(ザ・サン、ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、12月30日)