【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 北東モンスーンの影響により24日頃からサバ、ジョホール州などで豪雨による洪水が発生し、避難者数が1万人以上に増加している。

国家災害対策庁によると、26日正午時点での避難者数は、サバが最多で、25日時点の1,421人から6,331人に増加、ジョホールでも25日午後4時時点の4,368人から5,528人に増えた。また、パハンとサラワクでもそれぞれ286人、282人が避難している。

環境天然資源気候変動省の洪水情報サイトによると、26日正午時点でジョホールで3本、パハンで1本の河川が氾濫危険水位を超えている。
マレーシア気象局は、30日まで大雨が続くとし、 ジョホール、サバ、パハン3州で洪水・高潮警報を出した。

ルミザン・モハマド・アリ首相府相(サバ・サラワク州問題)は、北東モンスーンの第1波と第2波が12月に発生し、気象局からの公式発表はまだないものの、30日まで続く大雨は第3波と言えるとし、全災害管理機関は、避難が必要な地区を特定し、情報発信に注力していると説明。次段階として、社会福祉局や州保健局が被災者の福祉・健康を確保していくと述べた。