【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール事務所は、マレー系・中華系マレーシア人のZ世代(10ー20代)を対象に、日常の購買活動について、アンケートを実施した。

好きなブランドは、「ユニクロ」(中華系24%、マレー系5%)がトップ。国産ブランドの「パディーニ」(12%、10%)、スウェーデンの「H&M」(4%、15%)も人気で、日本のブランドからは「ファミリーマート」や「無印良品」の名前も挙がった。ブランドが好きな理由は、「品質の良さ」が80%、「価格」が66%となった。

購買方法は、60%が「オフライン(店舗)」、40%が「オンライン」と回答。購入を決定する際の一番の決定要因は、「価格と品質のバランス」(中華系92%、マレー系80%)が最多で、「割引やセールが行われていること」(中華系28%、マレー系35%)が続いた。

よく使用するSNSは、インスタグラムがトップ(中華系の76%、マレー系の65%)で、ユーチューブ(中華系64%、マレー系55%)、ティックトック(52%、65%)が続いた。「買い物習慣にテクノロジーやSNSは良い影響を与える」と回答した人は中華系で68%、マレー系で75%、「購買決定プロセスにオンラインプラットフォームやアプリを使用する」とした人は中華系で88%、マレー系で85%だった。

ジェトロは、購買決定プロセスにおいてなんらかのオンライン情報やSNSを使用する人が8割に上るなど、オンラインがより身近なZ世代の購買行動が明らかになる結果となった一方で、同じZ世代と言っても民族ごとに使用SNSの傾向が異なり、情報収集ツールも様々で、マレーシア市場を目指す場合は民族ターゲットを明確化することは重要であるとして、マーケティング手法を検討することが重要だとした。

調査は、2023年1月19日ー2月11日にクアラルンプールおよびペナンにキャンパスのある総合大学4校の学生を対象にオンラインで実施し、50人から回答を得た。