【クアラルンプール】半導体関連企業の業績は底を打つ可能性が高く、下半期には改善するとアナリストは予想している。7月の世界の半導体出荷額は前期比で5カ月連続して増加しており、世界半導体市場統計(WSTS)は2024年の世界半導体出荷額を前年比11.8%増の5,760億米ドルと予想している。

金融大手RHBの調査部門は、市場は来年の大幅な業績改善と新たな顧客獲得を織り込んでいると指摘する。

情報通信コンサルティング、トライデント・アナリティクスのピーター・リム最高調査責任者によれば、下半期に入り半導体業界の収益は徐々に改善している。この先、パソコン、通信機器、自動車関連の半導体メーカーは収益増が期待できるという。

RHBによれば、国内半導体関連企業の第2四半期の純利益は前年同期比48%の減少だった。内需志向の企業は堅調な需要に支えられたが、組立・テスト受託企業は工場拡張による稼働率の低下、固定経費の増加で、売り上げが減少し、利益率が縮小した。

半導体景気の下降サイクルは12カ月続いており、7月の世界半導体出荷額は前年同期比で12%減少した。7月までの今年の出荷額は同17.1%減の2,873億米ドル。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、9月14日)