【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 国民車メーカー、プロトン・ホールディングスは、2023年通年の販売台数(輸出含む)が15万4,611台に達し、前年比9.3%増となったと明らかにした。

販売台数が前年を上回るのは5年連続。2012年以降では最多となった。メーカー別では、ダイハツ系プルサハアン・オトモビル・クドゥア(プロドゥア)に次いで、5年連続となる販売台数2位。2023年のマレーシアの市場総需要量(TIV)は79万4,948台と見込まれることから、シェアは推定19.4%となった。

車種別では、▽ペルソナ▽アイリス▽イゾラ▽サガ――の4車種の需要回復が昨年の売上成長を後押しした。ベストセラーはAセグメントセダン「サガ」で、2012年以降で最多となる7万184台に達した。2022年に半導体チップ不足に悩まされたBセグメントセダン「ペルソナ」及びBセグメントハッチバック「アイリス」は、それぞれ48.9%、33.8%増の2万4362台、7,639台に回復。昨年で生産を終えたCセグメント多目的車(MPV)「イゾラ」 も、4.6%増の4,473台となった。

X シリーズのスポーツ車(SUV)も好調を維持。BセグメントSUVの「X50」は3万1,829台、DセグメントSUV「X90」は4,815台、CセグメントSUV「X70」は1万1,200台となった。