【クアラルンプール】 消費者向け総合金融サービスのイオンクレジットサービス(マレーシア)は8日、傘下のデジタル・イスラム銀行であるイオン銀行(M)が営業許可を取得したと発表した。マレーシア初のデジタル・イスラム銀行となる。

イオン銀行(M)は、イオンクレジットとその親会社である日本のイオンフィナンシャルサービス(AFS)が設立するもので、シャリア(イスラム法)に準拠したデジタル銀行サービスを提供する。イオングループの従業員を対象としたベータテストを開始し、今年上半期に段階的な展開について発表する予定。

中央銀行バンク・ネガラ(BNM)が2022年4月にデジタル免許を5企業連合体に付与しており、そのうち配車サービス大手のグラブが主導するデジタル銀行GXバンクが2023年9月に営業許可を取得、11月に正式に発足している。他には、複合企業YTL子会社のYTLデジタル・キャピタルとシンガポール系通信会社シー・リミテッドの連合体およびKAF投資銀行を中心とした連合体によるデジタル銀行2行が営業開始予定。デジタル・イスラム銀行としての免許を取得したのは、イオンとKAFの2行となっている。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、マレーシアン・リザーブ、エッジ、1月8日)