【ジョホールバル=マレーシアBIZナビ】 アンワル・イブラヒム首相とシンガポールのリー・シェンロン首相は11日、ジョホール州ジョホールバルで開催された両国関連イベントに出席した。

両首脳はジョホール州ジョホールバルとシンガポールを結ぶ高速輸送システム(RTS)リンクの工事現場で開催された、海上高架橋の完成を記念する式典に参加し、銘板に署名を行った。RTSリンクの2023年末時点での工事進捗率は65%。完成後には約5分で両国を結び、1時間あたり1万人の乗客を運搬する。

両首脳はまた、ジョホール・シンガポール経済特区(JSSEZ)に関する両国間の覚書(MoU)締結にも立ち会った。JSSEZは、エレクトロニクス、金融、ビジネス関連サービス、ヘルスケアなどのセクターを対象としたもので、両国間の貿易の促進が期待されている。イスカンダル・マレーシア地域のエコシステムの改善にもつながるという。

JSSEZは昨年5月にラフィジ・ラムリ経済相が提案。7月に設立検討に向け特別タスクフォースが設置され、10月には実現可能性調査が開始されていた。